漆喰や無垢材など自然素材を使った住宅のメリットとは
快適な暮らしをおくるには、快適な住まいが必要です。
機能性がいくら高くても、無味乾燥なつくりの住宅では愛着もわきません。
また、お子さんの成長やご家族の健康を考えても、化学物質が含まれている素材を使った家では、シックハウス症候群などの心配がつきまといます。
そこで今回は、シックハウス症候群の心配もなく、いつまでも家にいたいと思える自然素材を使った住宅についてご紹介していきます。
Contents
1: 自然素材を使った住宅のメリットとは
自然素材を使った住宅には、次のようなメリットがあります。
- 風を感じる生活
四季折々に変化する気温。
暖かい空気を運んでくることもあれば、涼しい空気を運んでくれることもある「風」。
爽やかな風に包まれながら、毎日を楽しむことができるのが自然素材のメリット。
風にそよぐ緑を眺める楽しみは、ストレスの多い生活の中で、心に潤いを与えてくれるでしょう。
- 家庭栽培で自然をいただく生活
自然素材を使った住宅には、バルコニーや土間でプランターを使ってハーブを育てると似合います。
いつでも収穫したての新鮮なハーブを使うことができますから、料理の彩りや香りにも違いが生まれるでしょう。
- 自然に囲まれて暮らす贅沢
自然素材を使った住宅に興味があるのなら、お庭にも木を植えたり、実の成る木を楽しんだりされることでしょう。
このような植物は自然素材の住宅とマッチしやすいですし、住宅そのものが自然の要素に囲まれているため、内と外との一体感が生まれます。
自然の香りや音色を楽しみながらの暮らしは、モデルハウスと同じものを建築するだけの住宅では到底手に入らない贅沢です。
- 一年を通して自然の力が快適性をつくりだす
自然素材は、素材そのものが季節にあわせて呼吸します。
過剰なエアコンの利用、空気の停滞感ともさよならできることでしょう。
木や土が呼吸するのを感じる暮らしは、自然素材を使った住宅ならではの贅沢だと思います。
2: 今話題の素材「珪藻土」は湿度に強い
自然素材を使った住宅のメリットをお話しました。
それでは、次に自然素材の中でも代表的な素材についてご紹介していきましょう。
まずは、最近では住宅用以外の利用でも目にすることが増えた「珪藻土」です。
珪藻土は住宅の場合、壁の材料として使われることが多いです。
この珪藻土、原料は「藻(も)類」の一種なんです。
珪藻と呼ばれる藻の殻が時間をかけて積もり化石になったものなんです。
珪藻土は昔から吸水性に優れていることが知られていましたので、湿度の調整を兼ねて壁の材料として選ばれることが多いです。
最近では吸水性の高さが一般的に知られたため、雑貨店や料理器具を販売しているところで
- コースター
- 米びつに入れる湿気取り
- マット
他にも、スプーンなど口に触れるものにも使われ人気があります。
珪藻土に触れた感触は「ざらっ」としています。
この感触は人によって好き嫌いがありますから、壁材に選ばれるときには触れて雰囲気を確認して選んでください。
3: 誰もがほっこりできる自然素材「無垢材」
床の材料として使われることが多いのが「無垢材」です。
無垢材はあなたも一度くらいは目にされたことがあるでしょう。
おしゃれなカフェや、木材の産地に近い喫茶店で使われていることが多いです。
お店によっては靴を脱いで店内に入るところもありますので、一度でも無垢材の上を歩いた経験があれば、あのやさしい感触をご存じだと思います。
いっぽう、最近の住宅、特にハウスメーカーが建てる住宅に関しては、床の材料には「集成材」と呼ばれる人工の木材が使われていることが多いです。
集成材は費用面も安いですし、天然木から切り出しているのではありませんので、簡単に好きな形に加工できるメリットがあります。
住宅を工業製品化するハウスメーカーとしては、同じ品質のものを大量生産できるのは大変便利。
だから、無垢材のような手間のかかる天然木ではなく集成材を使っているのでしょう。
無垢材のやさしさ、気持ちよさは、素足で歩いて経験してもらいたいですね。
4: 自由なデザインと天然のやさしさ「漆喰」
「漆喰(しっくい)」と読みます。
漆喰は従来の日本住宅でいう塗り壁です。
住宅の窓に合わせて壁を塗っていきますので、デザインも形も自由度が高いです。
また、漆喰は消石灰(しょうせっかい)と呼ばれる成分でできているため、吸臭性が高くて湿度の調整も得意です。
そして、天然素材であるためアレルギーの原因にもなりにくく、さらにはカビやダニを抑える働きがあると言われているため、シックハウス症候群の心配も軽減できます。
洋室にも和室にも、自由に使えますので、オーダーメイドの住宅なら漆喰を検討してみてはいかがでしょうか。
5: 他にもある自然素材たちのメリット
これら自然素材の代表的なもの以外にも、次のような素材があります。
- 畳
い草の香りが好きなら、住宅のどこか一室にあると気持ちがゆったりすることでしょう。
- タイル
昔から使われることの多い素材です。
色や形のバリエーションも豊富なので、あなたの好みを実現できます。
- 和紙
昭和以前の住宅には必ずあった素材「和紙」。
和紙を使うだけで、空間にやわらかさを感じることができます。
- 天然成分の塗料
塗料というと化学薬品のイメージが強いですが、天然成分のものもあります。
天然成分の塗料に関しては、住宅を依頼する工務店や建築家によってこだわりがあります。
また、新しい天然成分の塗料も登場しますので、依頼先の担当者に確認してみてください。
ちなみに中尾建築工房も、建築オタクと言われるくらいこだわっています。
6: まとめ
住宅には高い機能が必要です。
しかし、それと同じくらい暮らしの中に豊かな時間が流れていないといけません。
あなたも都会から離れて、少し自然の多い場所へ行かれたとき、言葉では表せないような「ほっ」とする感覚を覚えておられると思います。
このような感覚は、私たちの日常にも大変重要です。
ですから今回お話しましたような、自然素材を使った住宅を手に入れてもらいたいのです。
お家に居ながら自然といっしょに暮らす。
このようなことが実現できると、暮らしの中にも豊かさが流れ込んでくることは間違いありません。
また、自然素材を使うことで、シックハウス症候群への不安をなくすことができます。
ぜひ、あなたにも自然素材を使った住宅を選択肢に入れてもらいたいと思います。
もっと詳しく材料や費用、メリットやデメリットをお知りになりたいなら、中尾建築工房へお問い合わせください。
あなた以上の情熱をもって、相談にのらせていただきます。