ナチュラルテイストな家をローコストに賢く建てるコツ!PARTⅡ
と言う事で昨日の続きになります。
最近の新築の注文住宅ジャンルでは、新しい家だけれどもジーンズの様にビンテージ風を求められる方も多くいらっしゃいます。
ジーンズでも穴の空いているモノをあえて履かれる方もいらっしゃる位ですので、家を求める方にもビンテージ風の板を使って、インテリアや植物とのトータルコーディネイトにこだわりたいって意見も多いんです。
ネット通販などではビンテージの足場板なども売ってはいます。
でもちょっと値段が高かったりするんですよね。。
そこで出てくるのが、なるべくローコストにしたいし、本物の板を使いたい!
そういった意見を考慮して、今回はビンテージ風の板を造ってみたいと思います。
完成した板は、前回のリンクでご覧頂いた通りの感じになるのですが、まずは下処理を行う形となるんですね。
下処理の重要な部分と言えば、やはり新しい材では無い様に見せたい!
そうすると火を使って、角を燃やしてしまう事がてっとり早いんですよね。
燃やして角を丸めたら、後はごしごしと炭化した部分を粗目のタワシなどでごしごしと落とす。
これでも良いですし、粘りのある方であれば、火を使わなくても荒めのタワシでひたすらゴシゴシするだけでも良いかもしれません。
ではどんな感じにするのかって言うと、こんな感じです。
私たち業者が施行する場合は、枚数がそこそこあるのでプロパンのガスバーナーを使ったりします。
枚数が少なければ、手持ちのガスバーナーでも良いかと思いますし、たき火が出来る場所があれば、たき火の上に板を置いてあぶっても良いかと。
こちら葉山一色のオーナー様に関して言えば、奥様のご実家が上山口の方にありますので、割とお庭も広いんです。
なのでそこでたき火しながら炭化させるのもアリかもしれませんね。
※くれぐれもご近隣の方に迷惑とならない場所でやりましょう!
そして炭化させた板を、今度はタワシでゴシゴシと洗って行きます。
水を掛けながら炭を洗い流すイメージで施行をして行きます。
ここでひたすらゴシゴシと炭を落として行きます。
ここでは徹底的に炭化した部分は落としてください。
仕上げの色にもよりますけど、茶色系で仕上げる場合は、多少黒い部分を多めに残しても気にならないでしょう。
でも明るめ系の色に仕上げる場合は、炭化してないけど黒い部分はそこそこゴシゴシ洗って落としてしまった方が良いかもしれませんね。
板を横から撮影してみました。
こうやってみると、古さ加減がより分かるんじゃないですかね。
この時点で板に付いている水分をきれいに拭き取って、そこからは水分が抜けるのを待って板を天日干しします。
この後、着色をする事になるのですが、一般の方が塗装される場合は自然塗料をお勧めします。
自然塗料ではないニス系の塗料でもだいじょうぶなのですが、一般の方にはにおいがきついかと思うんです。
シンナーで酔っぱらった状態になってしまう事もありますので、少々塗料のコストはお高くなりますけど、自然塗料の方が良いかと思います。
そうすると茶色系で仕上げた場合は、昨日アップさせて頂いた感じの仕上がりに。。
そしてその板をホワイト系に着色をすると、こんな感じに仕上がります。
※ホワイトの場合に限っては、普通のオイル系ではなくてOP(オールペイント)と言われる塗りつぶし系の塗料が良いです。
ホワイトだけはオイル系の塗料だと、なかなか色が乗らないって事があります。
木目を塗りつぶしてしまう専用のOP(オールペイント)でも、拭き取りしながら塗って行くと、この様に木目がきちんと出る仕上げに出来ますので。
同じ作業工程ではありますけど、二種類の色でもこれだけ雰囲気が変わります。
ちょっと今回は私のお勧めしたい色の在庫がありませんでしたので、あえてこの二種類でやりました。
でもホントは私のお勧めを言いますと。。
色のバリエーションは割とありますので、その中から色だけに色々と選んで頂けます。
でもシルバーグレーっぽくなるのがネオアンティークの基調とも言えますので、より自然な感じの板にしたいのであれば、ライトシルバーなんてお勧めですね。
板の素材に関して言えば、杉の板が良いかと思います。
松とかSPF(ホームセンターで売っている板)は、割と雰囲気が違う感じになってしまいます。
私も前にやった事があるのですが、どうしても風合いが違うんですよねぇ。。
求めているモノに仕上がらなかった経緯がありました。
と言う事でビンテージとかアンティークな感じの板を造りたいと言う方、やり方次第で高級なビンテージ材を買わなくても、やりようによっては、こんな事も出来る事を覚えて頂けたらなって思います!
うん、いい仕事したー(笑)