ハンドメイドで造るロートアイアンのフェンス|WroughtIron-handmadePart3
さて、前回記事にてロートアイアンのハンドメイドぶりがよく分かる加工の技術をご紹介させて頂きましたが、それぞれのパーツが出来てくると、今度は組付けの作業に進んでいきます。
せっかくなので、ロートアイアンの加工が全て見れるリンクを貼っておきましょう。
ロートアイアンって言うだけ、鉄ですから当然重量もかなりのモノがあるんです。
なのでスパンを区切って、2m単位でのフェンスをパネル状にして組付けをします。
それを現地でそれぞれ溶接していくのですから、完成した段階では一本モノのロートアイアンフェンスに仕上がるのです。
では、組付け前のロートアイアンのフェンスはどの様になっているのかと言いますと。。
アイアン職人さんの作業場にお邪魔しまして、さっそく途中工程のロートアイアンフェンスを拝見させて頂きました!
実に良い感じで作業が進んでおります。
しかもこのロートアイアン、ボルト等で固定している部分は全くなくて、強いて言うならフェンスを載せて固定させる所に、コンクリートのビスを打つ穴があるのみです。
それ以外の部分に関しては全て溶接して固定する手法ですんで、ま〜そりゃぁ手間暇が掛かる訳ですな・・
釘やビスで固定するならまだ良いですけど、溶接ですからね。
その数たるや、かなりの作業になるかと思います。
こんな感じで溶接をしていきまして、一本モノに仕上げていくんです。
根気が無いと出来ないですよね・・
こういった作業をする時って、とにかく時間の経過を早く感じるんです。
あんまりにも集中し過ぎて、あっという間にもう夜になってるなんて、当たり前の様な世界。
私は大工でしたので、溶接作業はしないですけど、室内の階段手摺を造る時なんて、それこそ鑿(のみ)と玄能(げんのう)で、墨付けをした部分をくり抜く作業をしている時には、この作業と同じ様に時間の経過を忘れます。
その作業量が多ければ多いほど、時間が経つのを忘れてしまうんです。
こういった作業の事を職人泣かせなんて言ったりするのでしょう。
その代わりにご依頼を受けたクライアントのオーナー様は喜びも増すのでしょうけどね(笑)
この他、平らな部分に取り付けるフェンスもあれば、斜めの勾配を付けた部分に建てるフェンスも加工済でした。
ちょこっと角度が斜めになっているフェンスがスロープ、階段部分用のフェンスになります。
地道なひねり作業も終わってまして、ここまで溶接作業が出来てきました。
ここから、あれこれと準備をしまして、あと一週間ほどすれば、現地に取り付けに行く事が出来る段取りとなります。
なんだか完成している様で、まだまだ仮合わせや溶接の確認、塗装などの作業が残っておりますから、まだお時間が掛かりますけど。。
年内には一部のフェンスのみでも取り付け出来る事を目標に、アイアン職人さんも頑張ってくれています!
乞う、ご期待☆