鎌倉市山ノ内設計案件|意匠設計開始!
今週末に意匠設計の初回打ち合わせを行う鎌倉市山ノ内の設計案件。
中尾建築工房の場合は、まずクライアント様からヒアリングシートのご提出をお願いしております。
誰しもが望む家。
所有されている土地条件。
建築基準法の縛り。
そして予算。
など、いろんな部分を擦り合わせて。
実際に建てる事になる、夢のマイホームを設計して行く訳ですが。
なるほど(笑)
要望的には70m2の大きさを希望。
それをヒアリングシートの内容に沿った形にすると。
なぜか90m2を超える事になる(笑)
そして絞って行ったとしても。
80m2を超える事になる。
中には図面をご自身で、手書きされる方も居るのだけど。
階段が無かったり(笑)
廊下も狭くて、通り抜けが出来なかったり。
これ、どうやってキッチンに行くの?
そんな図面もたくさん見て来た経緯がございます(笑)
これ、仕方の無い事なんですけどね。
面積を小さく希望するのは、たいていの場合は予算が気になるからだと思うのだけど。
けれどもです。
世の中では坪単価表示をして、坪40万円とか坪70万円とかの表示が多いから。
単純に施工する面積×坪単価で計算される方が多い。
でもね。
実際には一坪増えたからと言って、表示されている額が加算される・・・
と言う訳ではございません。
だって。
広くなったからと言ってさ。
キッチンが二つになる訳では無いし。
お風呂も一つで良い訳でしょ?
面積が広がる事で変わってくるとしたら。
基礎工事の面積が増える。
骨組みの面積が増える。
大工工事の面積と材料費分が増える。
内外壁の面積が増える。
ま、この程度しか変わらない訳だ。
そしたら丸ごと坪単価が増えるかって言うと。
そんな事はございません。
コストに関して言えば、総二階が一番コストが下がりやすい。
同じ30坪の家でも、総二階なら基礎の面積は半分の15坪で済む。
ところが平屋の30坪ではどうだろう。
総二階と平屋では、同じ面積でも平屋の方がコストアップとなる。
もちろん家の形が普遍的になればなるほど。
たいていの場合、コストはUPします。
ね。
こんな感じで変わって行くから。
一概に面積を少なくすれば、安くなる。
と言う訳ではございませんって事ですね!
平屋だけに、階段は無くなるけど。
基礎の面積は、総二階に比べて二倍となる。
加えて屋根面積も拡がって行くから。
その例が、こんな感じ。
これは過去に中尾建築工房で建てた平屋の家になります。
延べ床面積は21坪ほどになります。
室内はこんな感じ。
オークの無垢床材を全面に貼りまして。
本棚なども造作しております。
平屋の醍醐味である天井高さも取れますから。
勾配天井に登り梁を設けて、天井も壁面も全て珪藻土で仕上げてあります。
また、たまたまこの家の隣に建てた家が。
やっぱり、中尾建築工房で建てまして(笑)
全然、二階建ての方が大きくて、延べ床面積は33坪ほどになります。
そしてこちらの総二階の家は、室内がこんな感じ。
こちらの家は長期優良住宅としての申請をご要望でしたので、耐震等級は3を確保した家になります。
ただし、素材は高級なモノを敢えて使わず、シンプルに迫力のある空間を造りました。
この二つの家。
平屋の方が外構工事が多かったのですが。
ぶっちゃけ、予算は同じです。
様は建物の大きさだけで価格が変わるのでは無くて。
素材や設備によっても、価格の変動はあるんだよって事。
だから小さくしたからと言って、高い物を選べば高くなるし。
リーズナブルなモノを選べば。
当然、価格は安くなる。
と言う事だと言えます。
話は鎌倉市山ノ内の意匠設計案件に戻りまして。
要望と、建てたいサイズのズレを統合させるべく私が取った対応は。
ひとまず意匠の図面を3枚程、製作させて頂きました。
内容的には、どこを絞って行くのか。
本当に必要なモノは何か?
本当に要らないモノとは何か。
それを探るべく、この様な提案をするのですが。
いつもは、2パターンとか3パターンの図面は出しません(笑)
実際に建てる家は、たった1つの図面ですからね。
さてと打ち合わせは今週末。
鎌倉市山ノ内の設計案件は、担当が私ですから。
しょっぱなからベースとなるプランを決められる様。
がっつりと打ち合わせを行いますからねー!
お楽しみに☆