横須賀市で新築の家を建て替えた団欒・光の射す家をお引き渡しさせて頂きました⭐︎
忘れた頃にやって来ると言いますか、中尾建築工房のホームページは1年ほど前からリニューアルをしておりました。
その頃はブログの更新を止めていましたので、昔の様なリアルタイムのブログ更新が出来ておりませんでした。
そして思い出したかの様なブログの更新です!
2018年12月17日に横須賀市内は大津に建て替えをさせて頂いた、団欒・光の射す家をお引き渡しさせて頂きました!
Contents
1.建て替え計画時の依頼先選び
無事竣工している団欒・光の射す家。
建築時の相談は中尾建築工房のみではなく、横須賀市内の分譲住宅会社がありました。
そこでのプラン提案や見積もりに対しての精度については、少しばかりの不信感が募るものだったと覚えています。
なぜなら分譲住宅の様に完成している訳ではなく、注文住宅だけに図面だけで建てる家の想像をしなければなりません。
この段階でのクライアント様の気持ちは、建て替えを依頼するには決め手に欠けていたそうです。
本当にこの土地で、日当たりの良い家が建つのか?
間取りを見ても、なんだかピンと来ない・・・
本当に信頼出来るのだろうか・・・
土地がそこにあるとは言え、家を建てるためには大きな住宅ローンを背負う事になります。
そんな状態で悩んでいた時、中尾建築工房の看板を見てご相談を頂いたのが始まりでした。
2.ご先祖様から受け継ぐ土地を負の遺産にしないために
ご先祖様から受け継ぐ土地に、もともと建てられていた家を建て替えて住むと言う計画。
ご先祖様が居なければ、そもそも自分たちが生まれる事はありません。
ですからご先祖様には感謝をすると共に、与えられた土地を大切に使わせて頂く事が大切になります。
ところが、そこには大きな問題がありました。
簡単に言ってしまえば、そのまま建てると違反建築物扱いに成り兼ねない。
であれば最初の段階で地積更正登記をしっかりと行う事で、ご先祖様から受け継ぐ土地を孫の代まで残す必要がありました。
もちろん分譲会社との打ち合わせでは、その様な問題は微塵もなかったそうでした。
クライアント様としては思ってもみなかった、土地の実情を知る事になったと同時に。
私たちの説明をしっかりと聞き入れて頂く事になりました。
地積更正登記を行う業者は、分譲会社経由の測量会社さんでした。
すでに現況測量を依頼していた為、私たちの測量業者を新たにお願いするより、そちらの業者にお願いした方が良さそうでした。
かなり時間に融通の利かない測量業社さんだった事もあり、クライアント様も時間が掛かる事がストレスだった様です。
それでもこの建て替え計画を行うと同時に、この土地の全てを整合性を持たせる為には必要な時間だったと思います。
敷地の登記が完了するまでは建築確認申請を出さずに、プランだけをしっかり詰めて行く事にさせて頂きました。
もちろん日当たりの問題や、お子さんの成長に合わせた吹き抜け空間の使い方など。
むしろ家族の成長と共に、家の中も自分たちで変化をさせる事が可能となった家。
無数の不安な気持ちから、一気にワクワクする家の計画が形と成り出しました。
3.古い家を解体して新しい家の上棟しました
現地は旗竿敷地で専用通路の幅員は、軽の車なら入れるスペースがあります。
ですが実際には前面道路の幅員が狭い為、車両を入れる事が出来ない状態でした。
この様な場合は小運搬と言って、人力でひたすら材料を運ぶ作業が必要になります。
道路を資材の積み下ろしをする為、警備員を設置して車両を止めます。
暑い中での作業の場合、材料を運ぶ運搬屋さんもフラフラになります。
道路上を走る車両だけではなく、歩行者の方や運搬屋さんにも気を配りながらの警備になります。
家の建て替えをする上で何気に余分な費用と思われがちな小運搬ですが、現場ではとても緊張感のある状態で進められるのが特徴です。
現地では資材を大量に置いておくスペースがある訳でもなく、運ばれてきた材料を建てて行く形になります。
出来る限り近隣の方への配慮を忘れず、しっかりと組み上げて行く形で上棟作業が進んで行きます。
ルーフバルコニーの床下地も完了して、塔屋となる棟の材もおさまりました。
大通りの車両を警備する警備員の方。
材を受け取り現地まで運んでくれる運搬業者の方。
現場で運搬を手伝いながら、作業に没頭してくれている中尾建築工房の棟梁たち。
たくさんの人の手によって、団欒・光の射す家が上棟をいたしました。
4.横須賀市内の建て替えだからこそ自然素材を選ぶ
海の近くに建つ、団欒・光の射す家。
海への眺望がある訳では無いのですが、立地的には十分に海からの塩害を直撃する立地にあります。
それだけに建て替えをするなら、調湿をする事が可能な自然素材の性能を持つ家がいい。
リンクをご覧頂くと、たくさんの自然素材の家を建てたメリットやデメリットを知る事が出来ます。
施主が自ら参加して、自然素材の漆喰を塗ったり。
ウッドデッキを造ったり。
中には建具自体も、施主自ら造ってしまう方も居らっしゃるくらいです。
この家も同じく、施主が自ら参加して漆喰を塗る作業を選ばれました。
限られた予算の中でも、自然素材を選んで後悔しない家を建てる。
それを目標に建築が進んで行きました。
5.建て替え前の古家にあった建具を再利用
建て替え前の古家にあった古材の建具。
建具の高さから察するに、それは歴史のある40〜50年前の技術で造られた建具が残ってました。
この建具って、新築の家に使う事って出来ますか?
これなら形はしっかりとしているから、戸車を新しくすれば問題なく使えますよー
そんな会話が成立し、実際に小上がりの座敷に採用する事になりました。
残っていた古材は、建具のみではありませんでした。
木曽桧の板も残っていたのですが、それはとても高価な木材です。
木の事を熟知している建築設計事務所であり、工務店だからこそ価値が分かります。
意匠的に望まれるのなら、それらの古材を再生させる技術がある。
その木曽桧の板は、贅沢な小上がり収納の踏み板としてリメイクさせて頂きました。
小上がりの踏み板にリメイクされた木曽桧の踏み板。
踏むたびに木曽桧の香りを楽しむ事が出来ます。
古い家に残された貴重な木材は、新しい家にも永きに渡って受け継がられて行くのです。
6.竣工おめでとうございます!
たくさんの時間を使った上で、建売住宅を購入するのか。
それともご先祖様から譲り受けた土地に家を建てるのか。
ご夫婦が出した結論は、建て替えをする事でした。
自然素材を選んで、自分たちも家づくりに参加してみよう。
引き渡しまでに壁塗りは終わらなかったけど、これからの生活をしながら塗り進めればいい。
前途多難もあったけど、ご先祖様の御加護に恵まれたのだと思います。
それでは様々な落とし穴を回避して、満足した家を建てたご夫婦の感想はいかほどだったのでしょうか。
そうですね。
ご夫婦の感想は、この笑顔で感じてください(笑)
このたびは中尾建築工房をご利用頂きまして、ありがとうございました。
これからも人生で最高の家づくりをするために、誠心誠意を持って工務店として成長して行きたいと思います。
竣工、おめでとうございました!