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ビルトインガレージの家を建てる〜ガレージで失敗や後悔しない基礎知識9選〜

 
  2018/12/06
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ビルトインガレージの家を建てる〜ガレージで失敗や後悔しない基礎知識9選〜
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車やバイク、自転車など、乗り物好きには、たまらないのがビルトインガレージですね。

 

神奈川県内で自然素材の家を専門にしている中尾建築工房でも、ビルトインガレージを希望されるクライアント様は少なくありません。

 

趣味を楽しむなら、ビルトインガレージの存在は大きいと言えるでしょう。

 

私自身も自邸を設計中ですが、やはり1Fにはビルトインガレージを設計しています。

 

そこで今回は、ビルトインガレージの家を建てる場合に、どういったメリットやデメリットがあるのか。

 

ビルトインガレージを造って、失敗や後悔しない為にも基礎知識をご紹介していきます。

 

1.ビルトインガレージってどうゆうもの?

ビルトインガレージってどうゆうもの?

 

最初にビルトインガレージが、どの様なモノなのかを説明して行きますね。

 

ビルトインガレージを検討するなら、ご主人様一人の意見だけで出来るモノでは無いかと思います。

 

建てた家に住むのは、ご主人様だけではありませんよね。

 

一緒に暮らす奥様の許可や意見はとても大切ですし、なにより後々で困らない為にもしっかりとした説明をしておきたいものですね。

 

ここではまず最初に、ビルトインガレージとはなにか?をご説明していきます。

 

■ビルトインガレージとはなにか?

 

ビルトインガレージとは建物全体を箱と捉えて、箱の中に駐車スペースがある事を指します。

比較的土地の価格が高い神奈川県では、狭小3F建ての分譲住宅が建てられています。

土地が高いので敷地目一杯に家を建て、その1F部分はたいていガレージになっています。

 

このケースも比較的簡単な、ビルトインガレージもしくはインナーガレージと言えるでしょう。

神奈川県内や都内にお住まいの方なら、よく見かける事もありますよね。

 

建物の箱の中に、駐車スペースがあるのがビルトインガレージと言う事ですね。

 

ではビルトインガレージがあると、どの様な事が出来るのでしょうか。

 

それこそ車好きやバイク好きの方にとっては、最高のメンテナンスが出来る場所となります。

 

ビルトインガレージは、建物の中にありますので雨風の影響を受けません。

 

洗車をしてからガレージ内に入れておく事で、キレイな状態を保てます。

 

車やバイクを磨いたり、メンテナンスのツールも収納出来る様になっていれば。

 

そこはもう、車好きやバイク好きにとって、最高の遊び場とも言えます。

 

2.ビルトインガレージのメリットやデメリットを知ろう

ビルトインガレージのメリットやデメリットを知ろう

 

様々なビルトインガレージがありますが、画像の様にバーカウンターを装備したビルトインガレージの家も設計施工を行いました。

 

ガレージを持つ、男のロマンが爆発しちゃいそうですね。

 

それではここから、ビルトインガレージのメリットやデメリットを見て行きましょう。

 

■ビルトインガレージのメリット

 

  1. 車両の防犯対策になる
  2. 車やバイクを雨さらしにしなくても良くなる
  3. 様々な趣味の部屋や収納としても使える
  4. 愛車を鑑賞しながら楽しむ事も出来る
  5. 雨に濡れずに乗り降りが出来る

 

愛車マニアな方であれば、きっと必須に思える項目ですね。

高級な車やバイクの防犯、そしてなにより雨風に晒す事が無いのは、マニアにとっては嬉しい事だと思います。

 

車を単なる足と捉えているなら、特にガレージが無くてもだいじょうぶな様な気がします。

一般的な考えからすれば、奥様には必要無いと言われてもおかしくはありません。

ですからビルトインガレージを持つためには、奥様の説得が必要となります。

 

■ビルトインガレージのデメリット

 

  1. 造るのにお金がかかる
  2. 間取りを設定する上で制限が掛かる
  3. 車のサイズに比べてスペースを取る
  4. 車やバイクの振動が気になる
  5. 排気ガスの匂いが出る

 

どちらかと言えば、デメリットの問題の方が内容を見る限りは大きそうです。

これらの対策は、しっかりと奥様のサポートをする事で実現に近づきますね。

 

それではそれぞれのメリットデメリットを解説をしていきましょう。

 

メリット1. 車両の防犯対策になる

 

ビルトインガレージがある場合、車両の防犯面は高まります。

 

狭小住宅の様なオープンガレージではなく、しっかりとシャッターやオーバードアをつける事で対策が出来ます。

 

人気のあるハーレーや、旧車の様なプレミアの付くバイクをお持ちの方は必須と思える性能ですね。

 

オープンカーやクラシックカーなどの車両は、車両自体の価格が高額です。

 

仮に盗難にあってしまった場合は、保険で車両が元通りになる訳ではありません。

 

プレミアの付いた分は差し引かれてしまいますので、これらの車両をお持ちの方にとってはありがたい性能です。

 

メリット2. 車やバイクを雨さらしにしなくても良くなる

 

特にメッキ系のバイクや車に乗っている方にとっては、最高の条件ではないでしょうか。

 

雨ざらしにする事で、あっと言う間にメッキ部分はサビを呼んでしまいます。

 

私も旧車のCB750K0を所有しておりますが、ほんの少しでも雨にあたってそのままにすると、もれなくしっかりと錆びてます。

 

雨や湿気は、旧車に優しくありません。

 

私と同じ様な場合は、必須となるのがガレージですね。

 

メリット3. 様々な趣味の部屋や収納としても使える

 

ビルトインガレージは車を置いておくだけでなく、趣味の部屋や収納としても使えます。

 

サーフボードを飾ったり、釣り竿を並べてみたり。

 

車やバイクが好きな方って、色々と持ち物が多い傾向にあると思います。

 

だからこそこだわりのビルトインガレージがある事で、好きなモノに囲まれて暮らせるだけでも居心地が良いのではないでしょうか。

 

メリット4. 愛車を鑑賞しながら楽しむ事も出来る

 

休日や仕事帰りに、室内から愛車を鑑賞するのは楽しいひとときですよね。

 

冬のドライブやツーリング前には、ガレージ内で音楽を楽しみながら、メンテナンスやボディを磨いたりする事も可能です。

 

外置きの状態から比較すれば、驚くほど車両が汚れないですし、ガレージライフを満喫出来る瞬間だと思います。

 

メリット5. 雨に濡れずに乗り降りが出来る

 

ビルトインガレージを設計する際、出来るだけガレージから室内にアクセス出来る入り口を設けておきましょう。

 

せっかくビルトインガレージを造ったのにも関わらず、シャッターから玄関へ行くのはナンセンスです。

 

ガレージに入り口があれば、雨の日でも雨に濡れずに乗り降りも出来ます。

 

この事からも、ガレージのサイズは車の扉が開いた状態で設計をする事が望ましいです。

 

デメリット1. 造るのにお金がかかる

 

ビルトインガレージを造る際、やっぱり気になるのがお金の話です。

 

ビルトインガレージを造る上で、とにかく節約志向で考えると失敗する原因にもなります。

 

お金が無いと造れないのは確かですが、ビルトインガレージに対するプライオリティをしっかり考えながら進める事です。

 

中途半端な節約は、あとで痛い目に合う事を覚えておきましょう。

 

デメリット2. 間取りを設定する上で制限が掛かる

 

ビルトインガレージを設計する上で、敷地にゆとりがあるのなら特に問題も無いでしょう。

 

ですが関東の様な首都圏では多くの場合、敷地にゆとりを持つ事自体が現実離れをしていると思います。

 

その前提でのお話ですが、敷地にゆとりが無い場合はガレージを入れた分だけしわ寄せが必ず来ます。

 

リビングを1Fに持って来たくても、ガレージが邪魔をします。

 

2Fをリビングにして、寝室を1Fにする場合でも、子ども部屋の数が取り切れない場合もあります。

 

デメリット3. 車のサイズに比べてスペースを取る

 

 

ビルトインガレージを計画する場合は、ピッタリ入る様なプランニングは控えた方が良いでしょう。

 

狭小地の不動産広告では敷地と建物のサイズで、カースペースがあまり取れない場合に車自体を小さく縮尺する場合があります。

 

このケースと一緒であまりにも狭く造ってしまうと、車を止めたら扉を開けるのも一苦労です。

 

人が通れるスペースもしっかりと必要になります。

 

設計する際には、生涯乗るであろう車を考えてから設計しましょう。

 

キャドデータを図面に落とす場合は、扉を開閉した状態で設計するのも重要なポイントです。

 

デメリット4. 車やバイクの振動が気になる

 

建物の中にガレージが入りますので、車やバイクが動いた時に振動が起きたりする事があります。

 

防音などを施せば、フェラーリーを空ぶかししたりする事も出来るでしょうが、芸能人や大企業の社長クラスで無い限りは現実離れをしていると思います。

 

バイクも車も暖気程度にとどめて、あまり激しい空ぶかしは控える事が懸命です。

 

デメリット5. 排気ガスの匂いが出る

 

ガレージの中には、しっかりと空気を引っ張る事が出来る有圧換気扇を取り付けましょう。

 

二酸化炭素中毒対策は必ず必要になります。

 

有圧換気扇のみではなく、しっかりと給気口も用意しましょう。

 

ガレージドアをオープンにしてれば有圧換気扇もしっかり機能しますが、ガレージドアを締めて換気扇を動かす場合もあるかと思います。

 

例えば雨や雪の日の、天候の悪い日とかです。

 

給気と排気はセットになりますので、しっかりと計画を行いましょう。

 

この様にビルトインガレージには、メリットもデメリットもある事がわかりました。

 

それではメリットデメリット以外にも、ビルトインガレージを造るなら気をつけたいポイントがあります。

 

 

3.ビルトインガレージを造るなら構造計算を行いましょう

ビルトインガレージを造るなら構造計算を行いましょう

 

ビルトインガレージを造る時に気をつけたいのが、建物と言う箱の中の一つであると言う事です。

 

さきほど車のサイズに比べてスペースを取ると書いた部分がありました。

 

ギリギリに造ってしまうと、いざ車を入れたときに狭すぎて、後々後悔する事にも繋がりかねません。

 

しっかり通路の幅員も考慮して、ゆったり造る事をおすすめしています。

 

ゆったり造れば、1Fには多くの空洞(ビルトインガレージ)が出来る事になるので、構造上の補強が必要になる場合があります。

 

■木造軸組工法の家で構造計算が必要な場合

 

  • 2F建ての場合は構造計算が必須ではない
  • 3F建ての場合は構造計算が必須である

 

これを見る限り、2F建てでは構造計算の必須はありません。

必須ではないのですが、壁量で計算して行く場合は壁量不足に陥りやすいです。

ビルトインガレージをゆったりと造るためには、2F建てでも構造計算をしましょう。

プランによっては鉛直荷重が集中する事で、強度不足になりやすい基礎を補強をしながら造る事をおすすめします。

 

 

特に気をつけたいのがビルトインガレージを造る家は、ほとんどが自由設計の注文住宅になります。

 

自由なプランニングが出来ると言う事は、あっちもこっちも大開口が出来ると想像してしまいそうですよね。

 

けれども実際には住宅全体が、建築物として成立していなければなりません。

 

強度が不足するのであれば構造計算をして、プランが成立するのかを確認する必要があります。

 

■構造計算する事で確認できる事

 

  • 場合によってはプランの修正
  • 強度不足の部分を補強する

 

構造計算をする事で、この様な事が分かります。

構造計算の費用、強度の補強をする事でコストも上がってしまうのですが、安全には変えられないと思います。

 

 

ビルトインガレージを検討されているなら、構造計算は夢を実現する上で必須の項目であると思っていただければと思います。

 

4.ビルトインガレージ内は極力狭くし過ぎない様にしましょう

ビルトインガレージ内は極力狭くし過ぎない様にしましょう

 

ビルトインガレージを計画する上で、ガレージ内をコンパクトにしたがる方が居ます。

 

設計をする建築士の方も、ビルトインガレージに精通してないと、コンパクトな提案をするケースがある様です。

 

図面上ではガレージドアもあり、スペース的にもガレージ内には車が収まっている。

 

これ実は、収まっているかの様に見えて、実際に車を運転すればその差に気がつくでしょう。

 

図面上では、上から見るだけになります。

 

■図面と実際では違う例

 

  • ドアは必ず開ける事を忘れない
  • バックで入れる事が多いので、視野が狭くなる
  • 直視して車を操作する訳ではない

 

実際に運転してガレージ内に車を入れるには、バックモニターやバックミラー、ドアミラーで後方を確認する必要があります。

すると意外にも面積があると思っていたガレージ内は、意外と狭い事に気づくはずです。

 

 

この様な失敗をしない為にも、ビルトインガレージを造るなら狭くし過ぎてはいけません。

 

車のサイズ+車の周囲は人が歩ける幅員を確保する事をおすすめしています。

 

「ついうっかり、壁にぶつけてしまった…」

 

そんな事でもあった日には、奥様のご機嫌は大変な事にもなりかねませんよね。

 

狭くし過ぎるガレージは、後々後悔しないためにも避けた方が懸命です。

 

5.ビルトインガレージの顔とも言えるドアには種類がある

ビルトインガレージの顔とも言えるドアには種類がある

 

ガレージドアには、様々なバリエーションがあります。

 

私も様々なクライアント様の要望を聞くので、それを形にしています。

 

画像にある様な観音扉+ビルトインシャッターで製作させて頂く家もありますし、オーバードアの製作をする場合もあります。

 

ではどの様な種類のドアがあるのでしょうか。

 

 

■ビルトインガレージのドアやシャッター

  • 外付け巻取りシャッター
  • 手動の内巻きシャッター
  • 電動の内巻きシャッター
  • 観音扉+ビルトイン電動シャッター
  • 電動木製巻取りシャッター
  • オーバードア

 

 

色々とある様です。

 

それぞれ特徴を見ていきましょう。

 

■外付け巻取りシャッター

外部にシャッターの巻取りボックスがつくタイプです。

正直美観はよろしく無いので、おすすめはしておりません。

コストは一番安いシャッターになります。

■手動の内巻きシャッター

シャッターボックスがガレージ内にあるタイプです。

外部はシャッターと外壁だけのシンプルな仕上げになります。

手動ですから、ご自身で上げ下げをする必要があります。

■電動の内巻きシャッター

上記の手動に対して、電動になるタイプです。

ビルトインガレージを造るなら、わざわざ車から降りて開閉させる必要の無い電動シャッターをおすすめします。

■観音扉+ビルトイン電動シャッター

観音扉をオーダー製作して、既成品の電動シャッターを付けるタイプです。

外観の扉は好きな様に素材を選ぶ事も出来ます。

意匠的にも自由度が高いので、見た目にも良い造りになる事が多いです。

電動木製巻取りシャッター

スチールや木製タイプに多い巻取り型のシャッターです。

ビルトインガレージの天井部分にレールを付けて動かすタイプです。

様々な種類がありますので、ビルトインガレージを選ぶなら木製をおすすめしたい所です。

オーバードア

スチールでも木製でも、一枚の大きなドアがまるごと動く可変式のドアです。

スイングアップと言う開き方のドアもあり、ドアが開いた状態ではビルトインガレージの天井部分にドアが収納されます。

 

様々なシャッターやドアがある事が分かりましたね。

 

シャッターには種類だけでは無く、防火性能を持つシャッターもあれば、非防火のシャッターもあります。

 

用途地域や延焼の恐れのある部分に掛かってしまう場合は、防火の性能を持つ必要もあります。

 

せっかくお気に入りのドアを見つけたは良いのだけど、防火性能が無い為に選べない…

 

そんな事にもなりかねませんので、ドアを選ぶ時には建築家の方と相談しながら進める事をおすすめします。

 

参考までに多くのビルトインガレージは、床がコンクリートになります。

 

コンクリートは蓄熱をする性質を持ってます。

 

蓄熱したコンクリートは夏場は熱くなりやすいですし、冬場は寒くなりやすいのが特徴としてあります。

 

予算の都合もあるのでしょうが、断熱性のあるガレージドアなどがあると良いかもしれません。

 

6.ガレージの床仕上げにも気を配りましょう

ガレージの床仕上げにも気を配りましょう

 

ビルトインガレージが完成すると、車やバイクを入れたり、メンテナンスなどもやりたくなりますよね。

 

ガレージの風合いによっても千差万別だと思いますが、やはりオイルや水シミなど気にならないでしょうか。

 

ここではビルトインガレージの中で、あなたがどの様な作業をするか。

 

「こんな事になったら嫌だなぁ…」

 

そうならない為にも、想定される事を挙げていきましょう。

 

  • 手工具を落としてしまう
  • タイヤの痕がついてしまう
  • 知らない間にオイル漏れして油滲みしていた

 

汚れている雰囲気がお好きであれば、車庫コンクリート仕上げでも良いのでしょうが、きれいに保ちたい場合は対策が必要になってきます。

 

それぞれ仕上げのパターンを見ていきましょう。

 

■車庫コンクリート仕上げの場合

メリット

  • 比較的コスト安に済む

 

デメリット

  • シミや汚れが付きやすい
  • タイヤの痕がつく
  • ついた汚れはなかなか取れない

 

安く済むのはありがたいですが、それなりにデメリットの方が多そうです。

 

■タイル仕上げの場合

 

メリット

  • 選ぶタイルよっては高級感がある

 

デメリット

  • タイルの目地が汚れやすい
  • タイルが割れる
  • 費用が高い

 

見た目は良い様ですが、タイルを貼る分のコストアップは否めません。

あまり車をいじらず、車をディスプレイする方向けの様な気がします。

 

■超硬質ウレタン樹脂塗装仕上げの場合

メリット

  • 補修が出来る
  • 鏡面仕上げにすると清潔感が保てる
  • 重ね塗りが出来る
  • 重量物の衝撃に耐えられる
  • 汚れや傷にタイヤ跡が付きにくい

デメリット

  • 工程が多いのでコストが掛かる
  • 土間を仕上げてすぐには塗装する事が出来ない
  • 紫外線に弱い

 

意外にもメリットが多い様に思えます。

塗料によっても差はあるのですが、紫外線劣化をカバーするトップコートを組み合わせる事で更に強い塗膜になります

 

いかがでしょうか。

 

下地のまま使っていく方も居れば、床を装飾したい気持ちが出てくるのではないでしょうか。

 

私は個人的に旧車のバイクを所有しています。

 

突発的なオイル漏れも気になりますので、私は超高質ウレタン樹脂塗装を採用しようと思っています。

 

床がキレイな仕上げになっていれば、オイル漏れしてもすぐに気が付きますよね。

 

あなたはガレージの床を決めるなら、何をお選びになりますか?

 

 

7.ビルトインガレージを造るなら断熱にも気を配ろう

ビルトインガレージを造るなら断熱にも気を配ろう

 

ビルトインガレージを造る際に、忘れないで欲しいのが断熱材の存在です。

 

ビルトインガレージの家を建てる事に精通している施工会社さんなら、必ず断熱の存在も忘れず提案してくれると思います。

 

もしもビルトインガレージを計画していて、断熱の提案がなされていないのであれば、ご自分から言い出す様にしてくださいね。

 

では説明をして行きましょう。

 

■ビルトインガレージ内は、外気に接する床と壁がある

 

ビルトインガレージは室内でもあり、シャッターを開ければ屋外にもなりますよね。

■ビルトインガレージの天井や壁部分

断熱等性能等級4 技術基準による、外気に接する床と言われる場所になります。
また、ガレージと室内の間も外気に接する壁になりますので、断熱を施工します。

 

実はガレージに関わる壁や天井は、冬は寒くて夏は熱くなりやすいのです。

 

ガレージの中には外気が入って来ますので、ガレージ内は外と同じ条件下になります。

 

仮にビルトインガレージの上に、2Fのリビングがあったとしましょう。

 

コンクリートの土間は冬場になると、深々と冷えます。

 

この様な場所にはしっかり技術基準を把握して、適切な断熱材を入れる様にしましょう。

 

私の活動している神奈川県では、1〜7まである地域の中で4地域に該当します。
木造軸組工法で外気に接する床の充填断熱工法の場合、高性能断熱材の63mmを使用するのが望ましいです。

 

 

ビルトインガレージを造るなら、寒い家を作らないためにも、断熱性能もしっかりと覚えておきたい部分ですね。

 

車一台分のガレージ天井部分に、高性能断熱材を入れても10万弱です。

 

ガレージを造ったせいで、階上にある2Fリビングが寒くて居心地が悪くなってしまっては…

 

これでは本末転倒です。

 

ガレージは多くのクルマ好きや、バイク好きにとっては大きな男のロマンでもあります。

 

導入を検討されるなら、頑張れるところは頑張りましょう。

 

せっかくビルトインガレージを造っても、暑過ぎたり寒過ぎてしまったら、ガレージライフを楽しめなくなってしまいます。

 

ぜひ断熱面もしっかりと検討した上で、快適なガレージライフを過ごして下さいね。

 

8.ビルトインガレージに掛かる費用を知ろう

 

ビルトインガレージを検討する際に、費用の心配をされる方もいます。

 

「ビルトインガレージの費用は、いっぱい掛かるんでしょうか?」

 

そうですよね、やっぱりお金の部分が気になりますよね。

 

ではここで当社例の場合で、費用の方を形状してみましょう。

 

仮に車を一台収納する、ビルトインガレージを車庫コンクリート仕上げで造ったとします。

 

■車一台分のビルトインガレージに掛かるコスト(木造軸組み工法)

 

まず最初に挙げたのは構造計算です。

単純な家ならたいした補強も必要無いですが、プランによっては影響があるかもしれません。

構造計算費用として40万円程度をみておきましょう。

 

構造計算費用40万円

 

つぎに実際に建てていく費用を見ていきましょう。

 

どれだけ小さくても、車一台の分のガレージなら7.5坪程度の面積は欲しいところです。

 

ガレージの施工面積7.5坪✕23万円=172.5万円

 

ビルトインガレージの費用を算出する場合、こまごまとあるのですが。

まず通常のべた基礎よりも、15〜20センチほど基礎を深くする必要があります。
7.5坪分を深い基礎にした場合、基礎を下げた分の残土処分と深い基礎工事費用が掛かります。

 

深基礎代金12.5万円
残土処分費4万円

 

ベタ基礎の上にそのまま車を乗せる訳には行きませんので、車庫用の土間コンクリートを打ちます。

 

土間コンクリート22万円

 

ガレージドアはビルトインガレージを造る上で、なにより欲しい部分でしょう。
意匠的にも木製のガレージドアや、オーバードアの存在は男のロマンの象徴になります。

 

ガレージドアが施工費込みで60万円程度のドアだったとしましょう。

 

ガレージドア60万円

 

ガレージと室内に行き来出来る入口を設けるなら、入り口代が掛かります。

 

入口ドアにもよりますが、断熱性の高い断熱の玄関ドアを装備したとして20万円掛かったとします。

 

室内入り口用ドア20万円

 

ビルトインガレージのガレージドアを開けた状態を想像してみてください。

 

ガレージドアの向こうは外になります。

断熱、忘れずにやりたいところです。

外気に接する床の断熱補強10万円でしたね。

 

外気に接する床の断熱補強10万円

 

ガレージには排気ガスを貯めない為に、住宅用ではない換気扇も必要です。

電気の配線も必要ですし、外部のフードも必要になります。

 

有圧換気扇をつける15万円

 

そして床の仕上げも必要ではないでしょうか。

どんな塗料を塗るかは別として、コンクリートの土間に密着させるには工程も掛かります。

 

床塗装代20万円

 

これらの費用をまとめてみましょう。

 

  • 構造計算費用40万円
  • ガレージの施工面積7.5坪✕23万円=172.5万円
  • 深基礎代金12.5万円
  • 残土処分費4万円
  • 土間コンクリート22万円
  • ガレージドア60万円
  • 室内入り口用ドア20万円
  • 外気に接する床の断熱補強10万円
  • 有圧換気扇をつける15万円
  • 床塗装代20万円

 

合計で376万円掛かる事になります。

 

坪換算すれば、50万円程度になりますね。

 

敷地に造れる余裕があるなら、さほど高いモノではない事が分かるかと思います。

 

もちろんガレージの広さ、それぞれの選ぶ設備や仕上げによって価格の差はあるでしょう。

 

一度建てたら、二度目にガレージを造ることは無いんじゃないかと思います。

 

ぜひ、じっくり検討する事をおすすめしたいと思います。

 

9.まとめ

ビルトインガレージの家を建てる〜ガレージで失敗や後悔しない基礎知識9選〜

ビルトインガレージについて、様々なメリットやデメリットをご紹介させて頂きました。

 

参考までに、画像は私が設計中である自邸のビルトインガレージです。

 

必ず人がゆったり通れる様にしてますので、検討中の方は是非参考になさってくださいね。

 

ビルトインガレージの固定資産税は、建物全体の延べ床面積のうち5分の1までであれば容積率の計算から除外されます。

 

ですから、大きく造れば造るだけ税金面での負担もあります。

 

でもよく考えてみると、ビルトインガレージにゆとりがあると言う事は、雨風にさらされない大きな外用の収納があるとも言えます。

 

子育て世代でしたら、ベビーカーをそのまま置いても良いでしょう。

 

ネット通販で購入した商品の、段ボールをまとめて置いておく事も可能です。

 

割と男のロマンであるビルトインガレージですが、使い方次第で家族と共有出来るスペースになりますね。

 

ぜひ、あなたが納得出来るビルトインガレージの性能を検討して、愛車と共にガレージライフを満喫していただければと思います。

 

もしもあなたの廻りにビルトインガレージに詳しい業者が居ない場合は、私に頼っていただいても構いません。

 

私も車やバイクが大好きなので、あなたのビルトインガレージの手助け出来るのを楽しみにしています。

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

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