レッドシダーの板貼りで室内を埋め尽くす|試験的取り組みの内装仕上げ方法
中尾建築工房の建物は2F建ての建物でして、1Fが倉庫と作業場。
で、2Fは。。
スタッフルーム
設計打ち合わせ用小上がり座敷スペース
薪ストーブスペースにシンク置き場
トイレ2箇所
倉庫が一つ
そして書庫としての小屋裏収納。
こんな感じで構成されております。
そうなんです、何気に私の専用スペースってのが無い建物なんですね(笑)
私が建てた当初、大工さんの親方としては広々とした建物でした。
けど、そこから色々といじくり倒してきましたら、以外にもスペースが足らなくなってきてしまったのです。
スペースがあまりにも無いので、私は設計打ち合わせ用小上がり座敷スペースに陣取っているのですが、忙しい日には5組ほどの打ち合わせが入ってしまいますので、どうも効率が悪いんですね。
なので、現場から帰って来た菅谷棟梁を捕まえてましてね(笑)
菅谷棟梁の次の現場となる秋谷の博多丸に入ってもらう前に、倉庫だった部屋を社長室にリメイクしようと現在工事中でございます!
で、このリメイク計画なのですが、普通に造ってしまっては面白味がありません。
中尾建築工房の建てている建物の内装と言えば多いのが漆喰やら珪藻土の壁と天井仕上げ。
これらの素材には調湿効果が期待出来ますので、わりと皆さんに選ばれているんだと思います。
そして今回、リメイクするのに同じ様に漆喰やら珪藻土のみで仕上げるのは脳が無い気もします。
なので、中尾建築工房の社長室は、オールレッドシダーの板貼り仕上げとする事にさせて頂きました☆
今回のリメイク工事、オールレッドシダーの板貼りになるのですが、その施工法に、ちとこだわりがありまして。
ただ単純に造るなら、どの工務店さんでも施工自体は出来るでしょう。
でも、中尾建築工房は注文住宅専門の設計施工チームですから、見た目はより良く仕上げたいと思います。
そして元々は私自身が大工の棟梁でしたので、コストパフォーマンスのの意識も高いですから、工事の流れはいかにスムーズに出来るか。
これがポイントだと思うんですよね。
今回はリメイク工事になりますので、元々の部屋に上張りをしちえる形。
けれども新築だって、同じ要領で施工をする事が可能な訳です。
今回のオールレッドシダーの板貼り工事。
ポイントとしては、職人さん用語として『逃げ』が効く様な流れを取っています。
仕事と言うのは『逃げが効く』とか『逃げが効かない』などと職人さん用語で使ったりします。
昔の和室の敷居や鴨居などは柱の癖を一発で取りまして、右も左も一発できちんと取り付く様にカット出来なくてはなりません。
これが敷居や鴨居のみなら数量が少ないですから対した事ではありません。
けれども全てが板貼りをするのに、一枚一枚を一発で決めていたら、作業の効率がとっても悪いのです。
なので、作業的に逃げが効くやり方をオリジナルで造ってみました。
なので、私達が施工する場合のオールレッドシダーの板貼り工事は、こんな感じで仕上げたいと思います!
最初は壁を張るのですが、巾木と言う存在を付けたくありません。
なので、まずは最初に壁の板を、床にピッタリと付く様に注意して施工を行います。
そして天井部分は2〜3㎜程度空かせて貼る。
その後には天井側に壁にピッタリとくっつける見切り板を付けます。
そしてその見切り板の下に今度は天井の板を貼るのですが、ここがポイント。
壁にピッタリとくっつけると大変ですが、すでに見切りの板が壁にピッタリとくっついています。
なので、壁からある一定の間隔を空かせまして、天井の板を貼ります。
そして天井板の小口部分はよりシンプルに魅せる為、板自体を斜めカットした形状にして天井を貼っていきます!
ここがポイントですかね!
これならもうすぐ、私専用の居場所が出来るから、もう少し仕事の効率化が出来るのではないかなって思います☆
かれこれこの建物も10数年が経過しているのですが、一番最初に建てた頃からすると、かなりいじり倒してきてしまいました。
それこそ一昔前はノー断熱にトタン貼りと言う、夏は暑くて、冬は寒い。
そんな大工小屋だったのです。
それが今では屋根も外壁もオールガリバウム鋼板で仕上げまして、断熱も全て外断熱が施される建物になりました。
いつまで作り続ければ良いのだろうとも思っていましたが、ようやく少しはまともな感じになって来たかなって思います!
これから設計打ち合わせや、家造りのご相談をされる際に中尾建築工房にお越しになられる皆様。
この倉庫からリメイクされた室内を見て、是非とも家造りの参考にして頂ければと思いまーす☆