土地購入前に抑えておきたいワンポイント!
と言う事で、フェイスブックの方に書いた続きとなります。
今回、視察を依頼された土地は葉山町になります。
葉山はフェイスブックの方にも書いた通りに、とっても楽しい町なんですね。
なんと言うか、大人がわくわくする町と言うか、なかなか一言では言い表す事の出来ない町なんだと思います。
ONの時には都内で仕事に頑張る!
でもOFFの時には、家や町でまったりと過ごす。
これが今まで多くのオーナー様の家を建てた私の思う葉山の住み方だと思うんです。
今回、視察を依頼されて私がまずチェックをしたのは、インフラでした。
建築費の事も伺ってましたし、家のイメージも分かっています。
そこで気になる部分と言えば、普通は日当りとか道路の方角、隣地の高低差などかと思います。
でも道路とかは方角が変わったりする事は無いけど、日当りとか、高低差に関しては変わる事が充分に考えられます。
そして、それ以外にインフラ部分には、資金計画を取り崩してしまうかもしれない要因となる事があるんです。
今回の土地では該当しませんが、販売されている土地の中には水道や下水道が引き込まれていないお宅があったりします。
家を建てれば当然の話ですが、上水道も必要だし下水道も必要。
でも、大きな敷地を分割しての現状販売の場合は、以外にインフラの整備をしないで販売されている土地が結構あったりします。
これを見逃してしまうだけで、結構な出費を出してしまう事もあるんです。
上下水道共に敷地のすぐそこに本管がある場合もあれば、道路のほぼ反対側にある場合もあります。
そして位置のみではなく、深さも関係します、
葉山などは特になのですが、山を切っての土地を造っている町です。
山の現状をなるべく無駄にしないで土地を造る傾向があったため、坂も結構急だったりするんです。
坂が急という事は、インフラの本管は?
これ、管自体の斜め具合は道路と同じ感じで行くのではなく、あくまでも下水道法に準じた斜め具合で配管されています。
それをマンホール部分で高さを変えたりするのですが、浅い場所に本管が有る場合と深い所に本管が有る場合があるんです。
深ければ当然ながら、土もいっぱい出しますよね。
そうすると工事費もいっぱいかかったりします。
そしてお隣の家が、新たに引き込んでいる場合は、必ず道路のアスファルト部分を復旧していると思うのですが、これも先に取り出されている所がある場合は、新たに切った所から○mは離して復旧すると言う決まりがあります。
これは文字だけだと難しいのですが、様はあまりにも道路をぼこぼこにしないでねって事です。
仮に新たに道路を切るなら、必要以上にブラックジャック状態にならないで欲しいという町の方針だったりするんです。
自分で覚えたいと言う方は、町に確認するのも手でしょうね。
でも、よほど好きな方は良いですけど、なかなか一般の方には分かりにくいポイントだったりします。
なのでプロの意見を聞いて欲しいと言う事になる訳ですね。
んで、今回の土地を見て『これはポイント高いな〜』と思った所を写メって来ました。
これ、道路の脇にある雨水枡なのですが、葉山は粘土層が非常に多いエリアです。
中でも葉山層と言われる土壌はホントにやっかいで、水はけ悪いなんてもんじゃありません。
こういった事は地場に精通している業者でない限りは知らないポイントとなるのですが、水はけの悪い土地に、浸透処理(地面に雨水を吸わせる方式)とかでも建築確認は降りたりします。
でも集中豪雨があったりしたらどうでしょう。
水を吸えなくなった地面は、水を吐き出す形になります。
吸えない水は行き場を失い、当然溢れてくる訳なんですね。
これが枡ではなくて、側溝があったとしましょう。
これでも良いのですが、側溝の中には道路よりも沈下で下がってしまい、機能していない側溝もあったりするんです。
一番安全なのは、きちんと雨水処理の出来る本管に接続されている事。
ではこの土地は?
これは枡のグレーチングを開けて撮影をしました。
土地側の部分と道路側の部分に配管されています。
これは雨水が本管に接続をされている事を示すんですね。
と言う事は、雨水処理に関して、よほどの事があっても溢れてくる可能性がとても低いと言う事になります。
なので、地味な部分にはなりますが、私の中では好評価出来るポイントでした。
こういった地味な部分も、私は必ず見る様にしています。
あらゆる部分を検討した上で、買って良いか悪いかを見極めていると言う事になりますね。
本当は全ての土地に本管があれば良いのですが、町の財政の都合もあります。
無ければ致し方ないのですが、備えあれば憂い無しです。
この他にも一杯検討する部分はあるんです。
でもそれはまた続きと言う事にしておきましょう!
書き出すといっぱいある事に気づくんですよねぇ・・
湘南家造り相談室と一緒だな。。