杉の足場板で作る古材調の棚板を造る!
中尾建築工房に大量に運ばれてきた杉の足場板。
製材所から直送してもらって、今はストックヤードで天日干しをしている状態です。
日にあてて、シルバーグレーになるのをひたすら待つのですが、着色される方であれば、即使う事が出来たりします。
でも、このまんまで使う事が出来るかって言うと、実はこのままでは使えません。
では一体、どういった事をしないといけないかって言うと。。
これ、普通にツルツルの仕上げで使う板の場合って、木の表面をプレーナーと言う機械に通して、つるつるにするんです。
そして板の角部分はささくれなどで、手を切らない様に鉋で面を取るのが一般的。
でも鉋を使って削ってしまうと、不規則な感じの仕上がりではなく、角だけきちんとした仕上がりになってしまうのです。
普通に使う造作材の場合はそれでも良いのですが、これは古材チックに使いたい仕上げの板になりますので、面の部分も粗粗っぽい形にしたいんですよね。
ではどのような方法で板の角部分を処理するかって言うと。。
こうすると、角の仕上がりも不規則な感じに出来ますし、鉋で削った時の様に艶も出ません。
こうなっていると、ささくれは取り除く事が出来るし、鉋処理した時の様な均一な仕上がりにはなりません。
むしろ荒々しさを残しつつも角を丸める事が出来るんです。
この他にも色んな方法があるのですが、スニーカーを履いて足場板の上に乗り、板の角部分をスニーカーでごりごりとこすったりとか。。
荒々しいたわしで、不均一にこすり続けるなんて方法もあったりします。
と言う事で古材の様な質感で使う板は、日焼けをする前にこういった下処理を地味に行います。
この他、足場板は厚みも少々厚かったりします。
板のサイズによっては厚すぎる場合もありますので、その場合は干す前に厚みを削らなくてはなりません。
なので少しでも早く板を使いたい方は、先に声を掛けてくださいね!
いや〜、それにしてもこの作業は地味な作業だな•••
見た目良くするためには、こういった地道な作業が隠れているものですねぇ•••