横須賀市津久井|意思を持つ土地と言う名の財産
『はぁ、なに言ってるの?!』なんて思われてる方もいらっしゃる事でしょう。
財産と言えば、お金であったり、不動産のジャンルに入る土地だったり、家だったりしますよね。
中には借金も財産の内!な〜んて言うポジティブ志向な方もいらっしゃったりしますよね (笑)
当然、+の財産もあれば、−の財産もあるのですが、そこは今回の趣旨と外れてしまいますので割愛しますね。
私たちは主に湘南や三浦半島、そして横浜エリアを主として活動しているのですが、長年この仕事をやっていると、どうもたまに不思議な現象に出会うことがあったりするんです。
不思議な現象と言うのは、お題の通りに財産が意思を持つ事があるって事なんです。
以前に古い家に住んでいて、建て替えが決まり、家を解体する直前に古い家が泣き出すかの如く、痛みがどんどん進行したお宅の事を取り上げさせて頂いた事がありました。
モノである家でも、意思を持っているのかな。。
そう思える事例でしたね。
そして今回は家では無くて、土地が意思を持つと思える事がありました。
こちらの画像をご覧になってみてください。
今回、依頼を受けている方の、住まわれている土地は画像のAの土地になります。
実は、このお隣の方から『土地を購入してもらいたいんです』と言う話が持ち上がったそうなのです。
土地を購入してもらいたいと言う経緯は詳しく書けないのですが、購入した場合はこういった形になるんです。
元々Aの土地は、不動産会社の分譲として販売された経緯があり、元々大きかった土地を小さく切って販売していたかと思われます。
でも今回は
『お隣の○○さんにだったら、○○円で購入してもらいたい』
そんな話が持ち上がって、新築をする話になったのです。
高度経済成長期以降(私が生まれた頃なので1970年前後の事)の新築一戸建てと言うのは、閑静な住宅地を開発行為を行う事により、山を削って宅地を切り開かれたりしてました。
でも開発をするのは、今までにあった宅地だけでは市町村単位で宅地が狭くなり、余っている土地の有効利用をするべく開発行為が行われてきました。
そんな土地が今は主流となって、さらに小さく区切って販売される事が多いのですが、今回の土地は、開発行為で造られた土地ではなくて、元々あった農村単位での土地が少しずつ分けられて今の形になっています。
当然、売買になると金額面的にもAの土地のローンがありますから、そんな簡単に購入出来る訳がありません。
でもその価格が少し頑張れば、手の届く価格で話が流れて来たんです。
しかも現状の土地の三倍の敷地を持つ形になりますから、かなりの広い敷地になる訳なんです。
さらには、Aの土地と家では手狭なのも感じており、どうしたもんだかと思っていた矢先に、こんな話が持ち上がって来た訳なんですね。
いくら仲良しのお隣だったとしても、そんなうまい話は早々ありません。
でも市場の価格を考えつつ、今回の売買代金を聞いてみると。
『まじで?!絶対買った方がいいですよ、て言うか私がAの土地を持つ人だったとしたら、絶対に買います』
と私が断言までしてしまう位、ロープライスな売買価格だったんです。
なんだか今までの経緯なども話を聞きつつ、考えてみると。。
やはり土地も意思を持ち、無理無理に分筆されて販売された状態よりも、もっとゆったりとした元の形に戻りたがっているのかな。。
そんな事を思わせてくれる事例だったんです。
ただ、あんまり無理をさせるのも、私的にどうかと思う節もありましたので、私が提案させて頂いた内容が。。
Aの元々住んでいた古い家は壊さないで、そのままほんの少しだけ特殊な清掃をする事によって賃貸として貸し出しをする。
そして後から購入した土地に、あらたな自邸を建てる。
幸い、この土地は京浜急行線の駅から徒歩5分以内の立地になります。
ご主人が電車通勤で、小さなお子さんのいらっしゃる若いご夫婦にとっては、うってつけの賃貸住宅となります。
それも無理の無い価格で貸せば、賃貸の方達も割と借りて頂けますし、若いご夫婦が貯蓄を重ねて一戸建てを購入すれば、また若いご夫婦が新たに入居してくれる。
そうすれば定年後の副収入としてのサイドビジネスにもなりますし、土地はつながったまんまの状態になるんです。
不動産としての資産となる土地。
そんな土地が意思を持つのか。。
そう思わせる偶然と言いますか、不思議な売買のお話に今回遭遇してしまった訳なんですね。
これが高ければ、さすがに手が出ないでしょうけど、今回はほんとにびっくり価格でした。
こんな事ってあるんですね。。
いや〜、不思議な現象ですよね〜
全てが必然と言うか、資金面でも問題なく収まりそうな話ですし、私に相談して頂いてから一週間ほどで、話がとんとん拍子に進んで行くなんて。。
もしかしたら、意思を持つ土地に『俺は元に戻りたいから、お前が仲を持ってくれ!』
そんな風に言われた様な気がしてならない一日でした。
滅多にお目にかかれない、実に不思議な意思を持つ土地と出会えた様な気がします。