古い賃貸アパート修繕|一体どこまでやれば良いモノなのか?
賃貸物件を所有している、もしくは中古物件を購入して修繕し、貸出しをする。
自宅以外に不動産を所有されていて、人に貸す事で収益をあげたい人であれば、出来るだけお金を掛けずに人が入る方がいい。
けれども、たいていの不動産業者様はこんな感じの事を言われたりする事が多いかと。
『フルリフォームをして、お金を掛けてキレイにしましょう!そしたら借りてくれる人も出て来るはずです!』
たしかにキレイになっていれば、人が入ってくれるかもしれません。
けれども、いくらお金を掛けて工事をしても、入って貰えないかもしれません。
いずれにしても、収益物件と呼ばれる賃貸物件を所有している方からすれば、採算性が高ければ、工事をするのもよいでしょう。
けれどもあまりにも収益を圧迫する様な工事は、当然したくないんじゃないかなと。
ま、賃貸物件って、新し目な物件もあるし、まぁまぁ古い物件もあるし、ボロボロな物件もある。
中には建て替えした方が良いんじゃないかと思う物件もありますけど、建て替えをしてしまった事で、以前借りていてくれた人が戻って来てくれるのかって言うのも微妙ですよね。
今回、ちょっとばかし相談を受けたのは、横浜市磯子区の某賃貸アパート物件・・・
敷地の一部で雨水(うすい)管から流れてきた水が、枡の内部コンクリートを圧迫していました。
その水のおかげで枡周辺のドロが流されてしまった事から、更に枡も下がって、汚水(おすい)管が見事に沈んでしまい、配管に流れてくれない相談を受けました。
今と違って昔の枡は、結構適当だったりするのよね・・・
私も大工見習い時には、結構ひどい感じの造りを結構見る機会がありましたし。。
今回の物件、全部で4つの部屋を賃貸として貸し出しています。
そのうちの一つは未入居ですが、それ以外の部屋は埋まっています。
当然、せっかく入ってくれていますので、建て替えなんて考える事は出来ないし、かと言ってどこまでやればよいのかって言うのも結構微妙・・
そこで私の提案は。。
い〜んじゃねーの、やったってしょーがねーし、最小限で!
理由としては、もうたくさんお金を掛けても、良くならない物件だと分かっています。
あまりお金を掛けると、それは死に金になってしまうな〜と思いまして、ホント最低限の工事をご提案差し上げました。
掛けた分だけ良くなるなら良いけど、どう考えても良くならないし、確実に収益を圧迫するのが分かりますからね。
ちなみにこの物件、以前と管理している不動産屋さんが変わっています。
以前、管理してくれていた不動産会社さんでは、工事も請け負ってくれるらしいのですが、結構な金額を払ってやり変えた方が良いとの事でした。
どっちが正しいは無いと思うのだけど、やっぱり貸主さんが信頼出来る所に依頼するのが一番なんでしょうねぇ・・
でもね。
たま〜に、こんな修繕工事のブログを書くと『中尾さんってそ〜ゆ〜工事もしてるんですか〜、以外です〜』なんて言われる事があります。
いやいや、私が独立した頃なんて、それこそ包丁研ぎとかまな板削りから始めてますから、こんなの全然当たり前にこなせる範疇なんですけどね(笑)
と言う事で、新築だけを建てている訳ではなくて、リフォーム案件もあったりする中尾建築工房。
新築でもリノベーション、リフォームでも、修繕でも。。
依頼された工事をこなすだけじゃなくて、工事を通じてオーナーの望みを叶える提案をしたり、お悩みを解決する事なんかも好きだったりするんでしょうね☆