横浜市磯子区『みんなで造る昭和的こだわりの家』お引き渡し☆
2015年11月14日に横浜市は磯子区にて『みんなで造る昭和的こだわりの家』のお引き渡しをさせて頂きました!
白い天然素材の漆喰外壁に、玄関の庇は桧の化粧仕上げで魅せる家にしました。
画像では分かりにくいかもしれませんが、雨樋も和な感じの造りです。
こちらのお宅は完全な洋風の家ではなくて、昭和的な雰囲気&オーナー独特の個性を出した家になります。
通常、ハウスメーカーや工務店と言うのは、それぞれの『色』を出すのが一般的。
例えば輸入住宅風だったりとか、ローコスト住宅風だったり、ハイクラス風だったり。。
それぞれジャンルが決まっているのだけど、中尾建築工房の場合はそれが無い。
なぜならオーナー一人ひとりの要望を引き出して建てているから、それはオーナーによってスタイルが違う。
だから中尾建築工房はジブン・Style☆を理念に掲げて完全な注文住宅だけを建てている訳であります。
さて、今回の『みんなで造る昭和的こだわりの家』に関して、オーナーの要望は叶ったのだろうか。。
私は引き渡し開始時間よりも少し遅れて現地に到着しました。
そして廊下を進んでリビングに入ってみると。。
リビングの先にある畳を敷いた部屋で、奥様が寝転がっておりました(笑)
しかも私が居るのが気が付かないのか、コロコロ転がってる感じと言えばわかりやすいかもしれません(笑)
ま、気持ちは分かりますけどね。
室内は畳のい草の香りと、桧の縁甲板から出て来る桧の香り。
そして室内には珪藻土を塗りこんである仕上がりですから、空気感はたまらないモノがあるかと思います。
そしてそのままご紹介をしていくと、玄関を開けた先には写真には乗りきれなかった、イカつい梁材を露出させて、自然塗料のエボニー色で着色。
建具も古材を使っておりますので、その雰囲気を強調する仕上がりにしてみました。
手洗い器もその雰囲気に合わせたモノを採用。
正面のタイルもなかなか目立つと思います。
そしてキッチンに入ると、ご主人ががんばって奥様の為に造った造作キッチン☆
タイルは奥様好みのタイルを全面に貼ってあります。
お気に入りのタイルを毎日眺めながらキッチンに立てるから、朝からテンション上がったりしてね(笑)
こちらは造作で造った洗面台。
板材は全て中尾建築工房でわざと造っている足場板を採用しています。
レトロ感を出しつつ、奥様の好きであろうモザイクタイルで仕上げています。
この辺のお好みを引き出すのに、奥様の脳みそをスキャンさせてもらいまして造った洗面台ですね。
これは畳を敷いた部屋の天井になるのですが、敢えて既成品の天井板を使わずに造りました。
使い込まれた感じを出したかったので、廻り縁に竿縁を広めの感覚で入れまして、シナベニヤをイナゴ張りにしてあるんです。
そこに色を加えていくと、新しい感じではなく使い込まれた家の雰囲気を出せるんですよね。
ちょっと写真の枚数がそんなに無いので、画像のアップはこの辺で。
少しの写真でも雰囲気は分かって頂けるのかなぁって思います。
それにしてもこの家は図面やら仕様やら設備やらを確認するのに、いつもより時間が掛かってしまいました。
建具には古材を入れているのだけど、寸法も普通サイズではなくて、外人サイズの建具を購入されておりました。
なので、後から柱を抜いたり、その変わりに梁を大きくしたりで、細かい部分を多々チェックしなければ、成立しない家だったんですよね。
でもね、どんな風合いの家を建てたとしても。
僕らの様なモノ造りの人達が苦労したとしても。
結局はオーナー御自身が満足されているのだろうか?
はっきり言って、ここが超重要だと思う。
万人受けするのではなくて、ズドンとオーナーの意向を組み込む事が出来るのが注文住宅の良い所。
しかもこの家の場合は新築だけど、使い込まれた感が無くてはならない家。
変わった嗜好ではあるものの。。
オーナー御自身が満足して頂ければ、家造りは成功だったと言えるでしょうね。
横浜市の閑静な住宅地に建てた『みんなで造る昭和的こだわりの家』
施主施工とかも頑張られたし、これからもまだ頑張る部分もある。
けれど、満足の行く家に近づくのであれば、それが最高、最善なんだと僕は思います!
完全体になるのはまだ先かもしれないけど。。
ひとまず竣工おめでとうございまーす☆
でも、こんだけ自分で出来れば、後は何を造っても怖いものなんかないんじゃないかな・・
また思いついたら、なんでもお教えしますよー☆