湘南や三浦半島の海前敷地の家造り|公道よりも海側の土地は果たして買いか?
つい先日の台風21号。
かなりの勢力を持った台風なのが分かります。
三浦半島でも佐島地区などは、避難勧告が出てたり。
海や港も、猛烈なうねりと共に。
船が乗り上げてしまったり。
大量のゴミが陸揚げされておりました。
基本、私はジモティでして。
こんな景色を子供の頃から見ていると。
半島独特のメリットやデメリットを、知らぬ間に覚えてしまいます。
今回は今まででも、結構強かった方なのではないでしょうか。
そして今回の台風通過後。
中尾建築工房で家を建てた。
特に海岸線沿いの家には影響が無いか?
お昼ご飯を食べに行くのと同時に、見回りに行く事にしたのです。
そしたら何気に津久井の辺りで渋滞が。
渋滞の原因は、道路に散らばった砂やゴミのせいなのだろうか・・・
交通整理の方が、片側交互通行の道路を誘導していました。
そのまま誘導の通りに進んでみると。。
あれ、なんだかここの景色が殺風景になってる・・・
ここ、確か何かあったはずだけど。。
道路から海側は、すっかり抜け落ちてしまっています。
嘘みたいな状態ですが、本当に抜け落ちてると分かるのがこちらの画像。
これは私のiPhoneにインストールしてある、グーグルストリートビューの画像です。
確かに細いけれども、そこには土地がありました。
もう一度、現在の画像を見てみると。
すっかり抜け落ちてしまっているのが、分かります。
これね、天然の強固な地盤ではなく。
適当に作られた、人工の地盤にありがちな抜け方。
地盤と言うのは、もともと土がある訳でなく。
プレートと言う、強固な岩盤がベースにあったり。
その上に山からの土とか、噴火した火山灰や。
海からの砂や貝殻。
太古の生物の骨とか。
それらが堆積して、今の地盤となってる訳でして。
何千年、何百年も前から存在する様な火山群層の様に。
何をやっても壊れない。
そんな土地なら、今回の様に抜け落ちてしまう事は無いでしょう。
なぜなら、過去にも大きな台風や津波にも負けず。
強固な地盤であれば、流されなかったからなのです。
でも、人工で作った地盤、特に今ほどの土木の力がなかった時期の人工地盤では。
こうなるのは当たり前と言って良いほど。
波や揺れに対しての対策が、なされていないんですよね。
しかも今回の土地は。
ストリートビューを拡大してみると。
以前から危険だった事が分かりますね(笑)
公共の土地なのか。
個人所有のモノなのかは分かりませんが。
仮に個人所有であったのなら。
土地、無くなちゃった・・・
と言っても。。
過言ではございません。
海に面した土地とは、毎日では無くとも。
必ず押し寄せる波がつきものです。
その波により、人工地盤を支える土や砂。
これらが波にさらわれてしまうと、地盤を支える事は出来ません。
海前の土地で一番怖い部分と言っても過言ではないですね。
な・の・で・
こういった物件があっても。
極力、手を出さない方が良いのは否めません。
買っても良いのは、メンテを覚悟出来る方のみになるのではないでしょうか?
ちなみに今回の崩落した場所はここ。
海が好き。
海の目の前に住みたい。
海前の生活に憧れている。
この気持ちは、とても良く分かります。
けれども、凪(なぎ)の日だけならまだしも。
必ず、今回の台風で起きた大時化(おおしけ)の海になる事もあります。
その上で思うのは。
海前の土地を購入するなら、公道よりも海側ではなく。
海と公道を挟んだ、海前の土地を買う。
これをお勧めしたいと思います。
なぜなら、仮に公道が津波を受けて半壊や崩落したとしても。
その修繕費を自分で払う事はありません。
けれども、公道よりも海側を購入したら。
全てに於いて、費用は自己負担となります。
要は公道を盾にする感覚と言えば、分かりやすいでしょうか。
それでも実際には、こうやって。
公道よりも海側の土地が、販売されてます。
お金に余裕のある方であれば、修繕も出来るでしょうが。
こんな事になったら。。
これ、現在も修復作業中の野比海岸の道路です。
こんなんなったら、目も当てられませんね・・
と言う事で、湘南や三浦半島の海前敷地の家造り、公道よりも海側の土地は果たして買いか?
一般の方に向く土地ではございません。
と言う事になりますね。
どうしても海側に建てたいのであれば。
私的には家を建てるのではなく。
クルーザーを敷地に停泊させた様な良い気がします!
Comment
台風21号凄かったようですねニュースを見てビックリ江ノ島が大変なことになっているようで
博多丸は台風来たのって感じ
台風のあと自分の建てた家を見て回るなんて
yaさすが社長、中尾工務店で家を建ててよかったとおもいました
博多丸女房さん☆
確かに今回の台風はすごかったですねぇ・・・
江ノ島の折れたヨットも凄まじいですが、アスファルトの一反木綿は初めて見ました。。
一応、震災の時に電話したり。
台風後、海の近くはちゃんと行ってますけど。
中尾工務店じゃなくて、中尾建築工房ですのでお間違いなく(笑)
あっ、そうだ!
こんなところでお伝えするのもなんですが、湘南スタイルから博多丸や山の家に住むお二人に取材の依頼がありましたよー。