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地盤改良工事|地盤置き換え工法とは?

 
  2018/12/24
地盤改良工事|地盤置き換え工法とは?
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地盤改良工事と言えば、一般的にはこれらの改良工事がございます。
◎鋼管杭工法
◎柱状改良工法
◎表層改良工法
それぞれリンク張ってますけど、動画が見れる様になってます。
これら三つの地盤改良工事が一般的。
鋼管杭工法は支持層と呼ばれる、堅い地盤まで鋼管を打ち込みます。
水を多く含む地盤に向いておりますが、比較的高額になりやすいのが一般的。
柱状改良工法は、450〜600mmもの太さのオーガーで穴を掘り。
その場の土とセメントミルクを攪拌する事で、コンクリートの様な柱を作ります。
直径が太い事で、現場の土と柱の摩擦が生じますから。
支持層までやらずとも、建物を支える事が出来る改良工法。
比較的リーズナブルに行える、改良工事だったりします。
表層改良工法は、分譲住宅会社さんが施行されるケースが多いのですが。
擁壁を立てる開発分譲の土地では、擁壁の底盤と土の部分と硬さが変わってしまいます。
そこに住宅を一気に多頭数建てますから、最初から地面を1mほど掘りまして。
その場の土とセメントミルクで、堅い層を作る。
その堅い層がある事で、沈下をさせない。
そんな改良工法です。
これらの改良工事がよくある地盤改良工事なのですが。
この他に地盤を置き換えてしまう、地盤改良工事もあります。
置き換えと言うくらいですから、現場の土は一定量梳き取りまして。
EPSと呼ばれる発砲スチロールに、置き換えます。
ちなみにこちらの工事中画像は、鎌倉市山之内に建てた鎌倉の家。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou.jpg
順を追って、新築の地盤改良工事画像をアップしたいと思います。


これが地盤改良後の状態。
外周型枠セット、鉄筋組み込み完了の状態。
この後の工事は、普通の基礎工事と同じになります。
発砲スチロールに置き換えて平気なの?!
そんなんで建物を支えられるの?

そんな風に思われる方も、居るかと思うのですが。。
平気だったりします(笑)
考え方は、先の三つの改良工事とは全くもって異なります。
先の三つの改良工事は、いずれも建物の荷重を支持層や摩擦で受け止める。
と言う方法。
地盤置き換え工法は。
荷重を極力、地盤に伝えない。
と言う方法。
このEPSと呼ばれる発砲スチロールは、軽量地盤材と言いまして。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou2.jpg
この白い部材が軽量地盤材。
これらを基礎下に入れ込む事により、揺れに対して共振させたり。
家一軒の基礎をスパンで区切ったり。
プランニングにより変動する家々の荷重を計算した上で、独特の基礎形式を選択します。
つまり従来の地盤改良工事とは、真逆の考え方を持つ工法とも言えるでしょう。
この地盤改良工事のメリットとデメリットを挙げると。
デメリットは。
決して価格は安く無い。
形式的には、部材を工務店に販売する形式です。
部材とは、主に軽量地盤材になります。
部材だけなら、さほど高額では無いのですが。
掘削や残土の処分が増える。
既存の土からEPSに置き換える分、通常の基礎に比べて掘削や残土の処分量が多くなります。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou3.jpg
この様にマルッと土を掘削しまして。
まるで地中梁を作るかの如く、基礎下をブロックに分けて行きます。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou4.jpg
お分かりになるでしょうか?
地中梁の様に、基礎をブロック分けしてございます。
その上に専用の硬い土木シートを敷き、土を安定させます。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou5.jpg
水が溜まっている部分には、捨てコンを打ちまして。
ブロック分けされた耐圧は、土木シートを貼った上に砕石を敷きこみます。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou6.jpg
まるで地中梁に見える白い部分は、専用枠を組み、EPSを敷きこみます。
こうしてブロックごとに分けられた部分には、専用の枠を入れる事で。
もしも液状化した際、水を分散させる様にスリットが入っているそうです。
ここまで来ました。
あともう少し、作業は残ります。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou7.jpg
今度はブロック分けして砂を慣らした耐圧部分に、EPSを敷き来んでいきます。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou8.jpg
これで、地盤改良工事の完了。
kamakura-maizoubunka-jiban-okikae-kouhou9.jpg
そしてご覧の様な形となり、耐圧盤のコンクリートを流し込んでいきます。
いろいろと考えられて、設計通りに基礎下を作って行きますので。
材料費、人件費、残土処分費。
これらの集合体が、改良工事代金となります。
なので、改良工事費用は安く無い。
と言えてしまいます。
今度は逆にメリット。
◎地中埋設物にならない。
通常の改良杭は、もしも更地で誰かに売るとしましょう。
今の宅建業法では、杭は地中埋設物に該当します。
本気で業法通りに撤去したならば、地盤改良工事費用の2倍以上の費用がかかります。
だから、私は土地を売るなら家付きで!
と言う説明をしてるんですね。
そう、更地で売る事を考えると、EPSなら地盤の表層のみなので。
簡単に撤去も可能と言えます。
◎交通振動に強い。
これは交通振動だけではなく、地震などでも同意の事が言えるでしょう。
支持杭で支えている訳では無いのですから、振動を吸収する役割も持っています。
◎地盤改良なのに、断熱性が向上する。
これは施工途中を見れば、建築業者なら誰もが分かる事なのですが。
こんだけ分厚い発泡スチロールを、基礎下に埋設している訳です。
これは。。
土間、冷たく無いんじゃ無い?
と思います。
ビルトインガレージなどには、向いてる地盤改良だと個人的には思っています。
◎埋蔵文化財に強い
埋蔵文化財保護法により定められた立地では、概ね60センチを超える掘削や杭工事がある場合。
その深さまで、発掘調査を行う事になってしまいます。
県に発掘調査を依頼すれば、費用はさほどでもありませんが。
長期間、新築工事を始める事は出来ません。
ですが、この工法なら。
木造住宅程度の重さであれば、60センチ以内で設計が可能。
場合によっては、さらに深さを少なくする事も出来ます。
という感じなのですが。
今は様々な建材や、工法があります。
その時、その場合と言った。
ケースバイケースで建材を選んだり、工法をお勧めしたり。
私も桜山モデルハウスは幹線道路沿い、そしてビルトインガレージなので。
選択したい、地盤改良工法だと思います。
私の知る限りですが、置き換え工法はSP工法コロンブス工法を存じておりますが。
コロンブス工法であれば。
ジャパンホームシールドの保証が付きます。
これからおうちを建てる方、ぜひご参考までに☆


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