オリジナルデザインの建具製作|建具職人に頼まず施主施工で出来るのか?!partⅢ
さて、前回の打ち合わせでオリジナルの建具製作をですね。
自ら施主施工で、製作作業をする事になった逗子の家。
実際に使用する建具材は、私も聞いた事が無い破格のお値段を見つけてしまいましたので。
クライアント様をお連れして、材を見てみる事にしました。
今回、お目当ての材料を見に行くのは、新木場では無く木場になります。
では実際の材料は、どれかと言えば…
左の山が少ない方で、右の山が約1立方ちょいあります。
杉材の柾目ですから、なかなかの良材です。
更に良く良く見て行くと。。
ん・・
なんか貼ってあんなぁ。。
なんとびっくり!!
秋田杉の建具材でございましたー!!!
これには私も、びっくりさせて頂きましたねぇ…
秋田杉と言えば、日本三大美林の一つです。
前回ブログでご紹介した商店さんでは、同じ秋田杉材が立方250万から360万。
そうそう、前回ブログでは立方の計算を200万にしてましたが。
本当はB品で250万円でございました。
お高い商店さんの秋田杉は、おそらく真っ白な白太の秋田杉材だと思います。
こちらの秋田杉は25万。 これは赤身と白太が混じった秋田杉材。
同じ樹種でも、ある程度はランクが下がりはするものの。
どちらも柾目になりますし、お値段以上の価値ある素材ですから。。
無垢材オタクである私が、買わない理由がありません。
私は最初から、買う気満々(笑)
でも建築のプロである人だって、新木場や木場に来る機会は早々無いでしょう。
それが一般のクライアント様であれば、尚更興味も上がるでしょう。
せっかくここまで来ましたので、一通りは無垢材を拝見させて頂きました!
これは尺角(しゃくかく)や七寸角、五寸角の柱があります。
迫力ある柱ですよねー
この様な尺角で二十尺の長さがあれば、一階から二階まで通して大黒柱として利用が出来ます。
墨付けと刻みがしっかり出来ると、もう筋交いが入らなくとも。。
大黒柱だけで、建物がしっかりと建ってしまうんですよね。。
その横では、商店さんにクライアント様が板の説明を受けてたり。 柱の説明を聞いていたり。
こちらの商店さんは、エレベーターがあるのですが。
なんと4Fまで木材がストックされておりました(笑)
私は説明無くとも見るだけで分かるのですが。
興味津々なクライアント様は、商店さんと共にズンズン先を進まれてしまいます…
私はこんな感じで、付いて行くのが精一杯(笑)
これなんかは和室に使われる、磨き丸太や絞り丸太ですね。
丸いですし、木の下は太くなり。
木の上部分は細くなって行きますし。
丸太は中心をどこに持って来るかで、和室の仕上がりに大きく関わって来ます。
私はどちらかと言えば、丸太を手前に倒し気味にして。
廻り縁や長押がどちらも綺麗に収まる様、意識して丸太を扱っておりました。
見た目チャラ男でございますが、ここはこだわってましたね(笑)
こうして商店さんを一周しまして、見学は終了!
私が乗って行った軽トラダンプに、秋田杉の建具材を積み込んでもらいまして。
材料のお支払いも済ませて、私は事務所に。
クライアント様は、職場に向かわれました(笑)
お仕事は抜け出して頂きましたが、それ以上の楽しさがあったかと思います!
たまには木場や新木場をマイクロバスで廻ってみるのも、面白いかもしれませんね!
ほら、ちゃんと言ってた通りのお値段ですよっ!!
はい、前回に立方の計算方法を覚えた方ならお分かりになるでしょう。
立方25〜30万。
今回は25万円にして頂きました。
材積が1.0766ですから。
25万×1.0766=26万9150円
そして消費税が2万1532円
自分で運ぶから送料は無し。
29万682円の端数を切ってくれて。
29万円で購入する事が出来たのでありまーす!
さらに、もっと言うと。
クライアント様が、トイレに行ってる間に。
「いいんですか、本当にこの伝票をお客さんに見せちゃって?!」
と、言われた伝票が上の写真ね!
まぁ。
「全然構いませんですよっ!!」
男たるもの、行く時はトコトン行くのだよっ!!(笑)
私も出す時は、しっかり鼻血出してまーす(笑)
と言う事で、オリジナルデザインの建具製作|建具職人に頼まず施主施工で出来るのか?!partⅢ
しっかりと目当の建具材をゲット!!
あとは図面と建具を作るだけですねー☆
しっかし帰りの高速道路は。。
恐ろしいくらい風に煽られて、めっちゃ危なかったっす…
次は送料払ってでも、配送してもらいたいかな(笑)