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新築の家にあこがれの薪ストーブを〜初めての薪ストーブ購入丸分かりガイド〜

 
  2018/12/16
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薪ストーブは暖房設備の中でも、憧れの存在になる暖房設備です。

お金はそんなにかけれないけど、いつかは新築の家を建てて薪ストーブを取り入れたい。

 

弊社に訪れて、初めて薪ストーブの温かみや良さを知った方から家の相談を受けています。

 

そこで新築の家を計画されている方に、導入支援で軽ダンプや薪割り機を無償で貸し出ししている中尾建築工房から。

 

薪ストーブをリーズナブルに導入し、快適なストーブライフを楽しめるコツや、使い出してから気づく注意点ををご紹介させて頂きます。

 

1.薪ストーブはもともと高級な暖房設備

薪ストーブはもともと高級な暖房設備

なぜ薪ストーブが憧れの暖房設備になるかと言うと、高級だから導入したいと言う訳ではないと思います。

 

薪ストーブを導入したいと思われる方は、どの様な思い薪ストーブを選択されるのでしょうか?

 

ガラスの向こうの炎の揺らぎがいい

 

暖かみに柔らかさがある

 

懐かしい感じがする

 

これらの理由がある様です。

 

その反面、薪ストーブが高級なイメージが持たれてしまうのは何故でしょうか?

 

ストーブや煙突部材の価格が高い

 

燃料の薪代も価格が高い

 

暖炉のイメージと混同されている

 

こんな声がある様ですね。

 

私も薪ストーブを初めて導入する際、海外製品の薪ストーブを国内の正規代理店に見積もり依頼をしました。

 

  • 薪ストーブ本体
  • 煙突
  • 送料
  • 搬入取付費
  • 諸経費

 

 

ブラシ、アクセサリーは、見積もりの中には含めていません。

この際の見積額は、およそ150万円(税抜)でした。

 

暖房設備として150万円と言うと、かなりお高い暖房設備と言えますね。

 

高級なイメージを持たれてしまうのは、否めないかもしれません。

 

2.少しでもリーズナブルに薪ストーブを導入する方法

少しでもリーズナブルに薪ストーブを導入する方法

それなりのスペックを持つモノを購入しようとすれば、100万円〜150万円掛かると言われている薪ストーブ。

 

少しでもリーズナブルに購入する方法がありました。

 

先に答えを言ってしまいますね。

 

私は2F建ての建物の2F部分に、ダッチウエストのエンライト(ミディアム)を設置しました。

 

掛かった費用は税込40万円です!

 

どの様にして薪ストーブを購入したかと言えば、個人輸入で並行品を購入しました。

 

薪ストーブ本体、煙突、煙突備品、アクセサリーにブラシ。

 

設置は2Fですから、煙突の長さは1F設置に比べて安くなります。

 

横浜の港まで船で運んでもらって、そこからは軽トラックで引き取りに行きました。

 

薪ストーブの設置や煙突の取り付けも、すべて自分で行いました。

 

この様にする事で、薪ストーブを少しでも安く導入する事が出来たんです。

 

では私の様に個人輸入の並行品と国内正規代理店で購入する際、それぞれのメリットやデメリットを見ていきたいと思います。

 

■並行輸入品のメリット

  • とにかくリーズナブルに購入出来る
  • メールで相談出来る
  • クレジットカードで決済が完了する
  • 日本語でやり取りや可能

■並行輸入品のデメリット

  • 輸出先の国と日本の時差があり、電話出来る時間が限られている
  • 後々のちょっとしたアフターフォローは期待出来ない
  • 明細をすべてチェックしないと、パーツが足らない場合がある
  • 船便で発送するので輸入までに時間が掛かる
  • 説明書はすべて英語なので、英語が分からないと読めない

■国内正規代理店のメリット

  • 保証書や交換部品の分かり易い説明書がある
  • アフターメンテナンスが期待出来る
  • 取り付け前の打ち合わせが担当者と出来る
  • 薪の購入先なども紹介してくれる
  • 在庫があればすぐに取り付け可能

■国内正規代理店のデメリット

  • 価格が高い

 

国内正規代理店の場合、デメリットは少なくて価格が高いと言うだけです。

 

安く導入しようとすれば、個人輸入の並行品の方が安いです。

 

その分で色々とご自分でも、手間と労力が掛かってくるのは否めませんね。

 

全てお任せしたい方はお金の出費は否めませんが、国内正規品の方が安心出来て良いかと思います。

 

3.薪代を節約して、ランニングコストの出費を抑える方法

薪代を節約して、燃料代の出費を抑える方法

 

薪ストーブを導入すると決めたら、まずは薪の確保をする事から始める事になります。

 

薪の年間使用量は、導入する薪ストーブのサイズ、設置する間取り、家族が使う時間

 

これによって変わって来ますが、少なくても一冬で1tは必要だと思います。

 

私の会社の場合なら、冬はほとんど薪ストーブに頼りますので最低でも2tは使ってます。

 

1tの薪を購入すれば、送料込みで6万円弱からの価格です。

 

2tになれば2倍になりますので、やはりかなりの光熱費となりますね。

 

そこで薪ストーブの薪代を、少しでも安くする為にはどうするか?

 

自治体の植木剪定材受入事業場から譲りうける

地元の造園業者から譲り受ける

個人の趣味で薪割りをしている方から購入する

 

■自治体の植木剪定材受入事業場から譲りうけるケース

それぞれの自治体よってルールがあります。
他市町村に住んでいる方でも譲りうける事が出来たり、それが出来ない場合もあります。
植木剪定材受入事業場で集めた丸太は、チップにしたり、肥料にしたり、ペレットの燃料にも使われます。
それらの燃料を、少し譲って頂く形になります。
これらを自分で取りに行き、適切な長さにカットしたり薪割りをやれば、無料で丸太を調達する事が出来ます。
この方法だと、チェーンソーや薪割りの斧等の道具は必須になります。

■造園業者からタダで譲り受けるケース

地元の造園業者に声かけをして、公共工事での伐採や民間からの伐採で出た丸太を譲って頂きます。
植木剪定材受入事業場や産業廃棄物処理場に捨てる分を頂く形になるので、造園業者としてはお金がその分掛かりません。
ただし譲って頂く丸太はダンプで運んで来る形になりますので、敷地にはそれなりのスペースが必要となります。
この方法も、チェーンソーや薪割りの斧等の道具は必須になります。

■個人の趣味で薪割りをしている方から購入するケース

珍しい例ですが、個人で薪割りを趣味としてる方がいらっしゃいます。
ご近所さんから聞いたり、SNSや地域のコミュニティなどで探すしか方法がありませんが、年金の足し程度の費用で薪を販売してくれるそうです。
この場合は薪として、完成されたモノをリーズナブルに購入出来ます。

 

この他にも雨や暇になった時の片手間で、造園業者が薪を製作している場合もあります。

 

さほど安くは無いと思いますが、少しだけ買いたい時には有効だと思います。

 

この様に自分の体を使う事で、限りなくコストを抑えて薪ストーブの燃料をストックする事は可能です。

 

お金を出して、しっかりと乾燥された乾燥薪を買うか?

 

それとも自分で頑張って調達して、休日の薪割りを楽しむか?

 

初年度はどうしても薪を購入せざるえませんが、以降は頑張り次第でご自分でも薪割りが出来ると思います。

 

いろんな方法で燃料は調達出来ますので、自分に合った調達方法をご選択頂ければと思います。

 

4.使い出してから気づく薪ストーブの注意点

使い出してから気づく薪ストーブの注意点

 

薪ストーブを使い出してからでないと、分からない問題があります。

 

薪ストーブを設置する事を施工業者に相談しなかった

煙突の掃除方法を考えていなかった

薪置き場も後から考えれば良いと思っていた

近隣の方から煙が臭いとクレームをつけられてしまった

 

などの話をお引渡しした施主様から、ご近所さんの失敗例として伺う事があります。

 

■薪ストーブを設置する事を施工業者に相談しなかった

ご自身で薪ストーブを後から入れようと思っていたそうで、工務店と詳細は詰めなかったそうです。
煙突の穴も屋根や外壁に開いてないので、薪ストーブ業者の方が開けました。
その部分からの雨漏り、構造上の筋交いをカットされてしまった為に家の性能も著しく低下してしまいました。
これによって工務店からはアフターフォローを免責されてしまって、自分で雨漏りを治す羽目になったと言う相談が過去にあります。
薪ストーブ業者はストーブの保証はあっても、家の瑕疵保証はしてくれません。
新築時、または新築後でも、導入を検討している方は必ず施工業者に相談する事をお勧めします。

煙突の掃除方法を考えていなかった

もともと薪ストーブは付ける予定で、工務店にも相談はしていた。
けれども毎年のメンテナンスとなる掃除を考えていなかった為、1年後に困ってしまった方が居ました。
屋根が急勾配の屋根なので、屋根に上がって煙突の清掃するのは不可能です。
結局は煙突を何本か外して、室内からの清掃を業者にお願いする事になったそうです。
やって出来なくはありませんが、毎年業者にお願いするのも大変ですし。
ススなども室内の空気中に飛散するリスクもありますので、設計の段階でメンテナンスを考慮した設計をお勧めします。

■薪置き場は後から考えれば良いと思っていた

薪ストーブを使った事が無かった為、どれほどの薪量を使うのかが想像出来なかったそうです。
使い出してから意外にも量を使う事を知ったそうですが、敷地に余裕が無いので半年分のストックも出来ない。
これでは薪ストーブライフを楽しむ事は出来ませんので、最低でも1〜1.5t分の薪が積み上げられるスペースの確保をお勧めします。

■近隣の方から煙が臭いとクレームをつけられてしまった

屋根の形と間取りの問題で、煙突を付ける高さが低くなったお宅がありました。
その低い煙突とお隣のロフトの高さが近すぎて、煙と臭いが大変迷惑だとクレームをつけられてしまった例を聞きます。
この様な事にならない為にも、薪ストーブに精通している建築設計事務所や工務店にご相談ください。

 

 

この様なお話を、実際に聞く事が多々あります。

 

新築の家を建てる上で薪ストーブを導入されようと思ってるなら繰り返しますが、薪ストーブに精通している建築設計事務所や工務店にご相談ください。

 

薪ストーブに精通している会社なら、将来的なメンテナンスや掃除方法もサポートしてくれるでしょう。

 

間取りや屋根形状によってメンテが厳しい場合も、専用の点検場を提案してくれると思います。

 

建築設計事務所や工務店は、家をトータルで管理をする一番の専門職です。

 

薪ストーブの販売業者が教えてくれない法の部分も、しっかりサポートしてくれるはずです。

 

5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

新築の住宅にあこがれの薪ストーブを望む方へ、初めての薪ストーブ購入丸分かりガイドをまとめさせて頂きました。

 

柔らかな遠赤外線の暖かさは、使った人にしか分からない暖かさがあります。

 

私の会社ではたくさんのクライアント様が、個人輸入の並行品を購入して薪ストーブを楽しまれています。

 

私自身も購入時は自分で取り付けを行いましたが、私のみではなくクライアント様もご自身で取り付けている方も多くいらっしゃいます。

 

薪ストーブはただ温めるだけではなく、料理にも流用出来たりします。

 

家族で共に暖を取りやすくもなりますし、何よりリビングに人が集まります。

 

ぜひ、自分流の薪ストーブライフを確立してくださいね!

 


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