横浜に自然素材の家をローコストで建てたい!諦めらないで家を建てる横浜STYLEの家
中尾建築工房が建てる家はジブン・Styleを提唱して、常にクライアント様の要望を吸い上げた家づくりを行っています。
人によって要望はバラバラですが、それを形にするのが注文住宅です。
今回は横浜市鶴見区に建てた家のご紹介をします。
横浜に自然素材の家をローコストで建てたい!横浜STYLEの家
最初のご相談ではイケるかどうかが微妙でしたが、ご主人やご家族も納得の家が建ちました。
自然素材の珪藻土も、施主自ら参加して全室塗って頂きました。
未だに覚えている事があるのですが、壁塗り中にご主人様からの連絡がありました。
本当に自分たちだけで、やり切る事が出来るのだろうか。
挫折寸前から、塗り壁の神様が降りて来た横浜STYLEの家をご案内いたします。
Contents
1.切妻屋根に洋風瓦と塗り壁
横浜の住宅地に建てた横浜STYLEの家。
自然素材は諦めたくない。
けれども総予算は土地を含めて○○○○万円以上は掛けたくない。
土地探しから始まった家づくりは、旗竿敷地の購入から始まりました。
屋根は洋風の瓦にして、塗り壁だけは選びたい。
ウッドデッキは上にも下にも欲しいし、室内は自然素材で家を建てたい。
この要望を形にしたのが横浜STYLEの家。
一言で言えば、南欧風の家と言えるのでは無いでしょうか。
2.それでは早速玄関ホールでご案内です
イメージしていた家と現実的なコストを、調整しながら建てた横浜STYLEの家。
天井は敢えて貼らずに、中尾建築工房の構造体をそのまま出してしまっています。
仕上げに手を入れればその分はコストに反映されますが、それを一切しない潔い手法です。
杉の無垢フローリングと、テラコッタ調のタイルがお出迎えをしてくれています。
3.キッチンへようこそ
キッチンは特別に高いキッチンではなく、普通のシステムキッチンです。
対面カウンターの天板をタイルであしらい、天井は構造体をそのまま見せてしまっています。
横浜STYLEの家は、ほとんどの部分に木を見せてしまっています。
木材の見せ方にも寄るのですが、施主様が納得するならそれも良いかなぁ。
クライアントの思いを形にする中尾建築工房だからこその、仕上がりだと思います。
最低でも無垢材は4寸角の素材を採用し、梁などもご覧の通りの大梁です。
4.階段ホールもドーンッ!!
階段の開口部には、一部吹き抜けもある横浜STYLEの家。
階段材なども特に高級な素材は使っていません。
普通に杉の梁材を、中尾建築工房の棟梁が刻んで組み立てた階段です。
補足の材料を無駄にもしません。
蹴込み板は余った杉のフローリングを採用しています。
クルクル廻るシーリングファンが心地よい空気を送ってくれます。
5.2Fに登ってみましょう!
2Fに上がると、ほぼがらんどうになっているのがお分かりになると思います。
同じ床面積でも壁の量が増えれば、大工さんの作業量も増えてしまいます。
逆に壁の量が少なければ、その分のコストは節約をする事も出来るのです。
まさに自然素材の家をローコストで建てる為の、真髄を見せているのが横浜STYLEの家。
壁の量は少ないですが十分な強度もありますし、中尾建築工房のオリジナルのフレームがあちこちに露出しています。
6.ロフトに上がってみましょう
トップライトを望める場所には、少しばかりのロフトが用意されています。
構造の接続部分に金具が見えているのは、ノンオプションで家を建てる為。
好き嫌いが分かれる部分なのですが、こちらのOBオーナー様には何も問題ない様でした。
全面に杉の床材を敷きこみ、どこにいても素足を楽しめる家になりました。
もちろんロフトであっても、杉の無垢のフローリングを貼っています。
素材にはケチってない姿勢を、ご覧頂けるかと思います。
7.塗り壁の神様が降臨するきっかけの勾配天井
横浜STYLEの家は、ローコストな自然素材の家にする為。
施主が自ら作業に参加する、天井や壁を塗って頂きました。
自然素材の家をローコストにしたい場合、職人さんの手間を削ったらクオリティは下がってしまいます。
ですからその分を、施主が自ら参加して施工や作業をすれば。
その分の左官職人さんの手間賃は、すっかり浮く事になります。
そして始まった塗り壁、しかもパテ下地の状態で一本の電話が鳴りました。
電話の主はご主人様。
本当にこの家を、自分だけで塗り切る事が出来るのだろうか・・・
いっその事、職人さんにお任せしてしまおうか・・・
とまで言ってしまったご主人様は、私に悩みを相談されました。
時間にして、夜の10時前。
電話は現場で作業をしている時でした。
その時、私は言いました。
まだ慣れてないから大変なだけですよ、お仕事でも結果出せる方なんですから、頑張って進めてみませんか?
自分の力を信じて頑張りましょう!
これでご主人様は吹っ切れたのか、怒涛の勢いで天井や壁を塗る事が出来る様になりました。
まさかの左官の神様が降臨して来たと言っても良い、現実離れをした嘘の様なスピードでした。
10年前の事ですから、今振り返ってみると。
まさにライザップのトレーナー制度を、自然にやってしまっていた事に思わず笑ってしまうのでした。
まさに結果にコミット完了です!
8.子供部屋ゾーンも開放的に
最初はオープンなスペースで、開放感のある暮らしを楽しみましょう。
そして子供たちが大きくなったら、家具で間仕切りをしてしまいましょう。
これが自然素材の家をローコストにする場合に、対策方法として出来る事です。
構造的には壁が無い状態で成立してますので、後から追加する壁には壁量が必要ありません。
子供たちが巣立って家を出て行った後、家具の間仕切りを外せばオープンなスペースに戻ります。
もしも壁を作ってしまって、再度撤去となった場合。
床や壁には釘の穴や、日焼けの跡が多く残ってしまいます。
壁が本当に必要なのか、それともそうでは無いのか。
お子さんが家庭を持ち、いつかは孫と一緒に遊びに来る事があるでしょう。
オープンなスペースがあれば、みんなで川の字になって2Fで就寝。
そんな実家があっても良いかと思います。
ご家庭によって考え方は違えど、如何様にも可変する事が出来る状態が望ましいかと思います。
9.ウッドデッキだって予算内に含めたい
横浜は割とウッドデッキを造らない方は多いのですが、こちらの家ではウッドデッキを望まれました。
全て総唐松材で造ったウッドデッキは10年を目安に、床板や笠木の交換を行います。
他の柱や梁などは、そのまま使える事もあります。
ですが定期的なメンテナンスは必要です。
水が溜まりやすい梁や床板部分には、水を流す為にドリルで穴を開けます。
そうする事で水が溜まりませんので、腐食の原因を遠ざける事が可能となります。
ローコストで建築をする場合は、そんな事も頭に入れて素材を選んで頂きたいですね。
先日10年の点検を行わせて頂きましたが、まだウッドデッキの交換の話はありませんでした。
まだまだ健在ですね。
10.1Fリビングに戻ってみましょう
お気づきになる方も居るかと思いますが、自然素材の家をローコストにする場合は建具の本数を少なくする事もポイントの一つになります。
無垢のドアを多く入れれば、その分のドアを購入する必要がありますよね。
ドア数を少なくすれば、その分のコストが掛かりません。
だからこそ横浜STYLEの家は、アーチ掛かった入り口を設けてあります。
杉の無垢フローリングと大梁の数々、無垢で造作をした階段、無垢のドアが目立ちます。
造り込み過ぎない事で、自然素材の家をローコスト化していると言えるでしょう。
11.横浜STYLEの家まとめ
横浜に家を建てると決めて、土地探しから一緒に始めた横浜STYLEの家。
心地よいヨーロッパの漆喰を家族で塗り切った家は、調湿する空間になった事でしょう。
壁塗りをやり切った事で、ご主人はDIYにも目覚めてしまったそうです(笑)
インターネットで棚材を探してみても、どうも気に入るモノが無い。
無ければ自分で造ってしまえと言う事で、DIYでオリジナルを造ってしまっています。
私は常に思うのですが、お金持ちならなんでも頼んで頂いた方がありがたいです。
でもやっぱり自分で出来る様になってくれれば、工務店を頼らずとも家のメンテは出来る様になると思います。
その分浮いたお金で旅行に行ったり、家族のイベント費用に当ててくれれば良いかなと思ったりするのです。
家は建てて終わりではありません。
むしろ建ててからが、本当の始まりになりますからね。
ぜひこれからも、横浜を堪能するJ様らしいライフスタイルで暮らしを楽しんで頂ければと思います。
2009年11月30日にお引渡しをさせて頂いた横浜STYLEの家をご紹介させて頂きました。
これからも中尾建築工房は人生で最高の家づくりをあなたにご提案させて頂きます。
アンケートはこれから送付予定です。
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