樹脂サッシ偽装?
朝、事務所に一番乗りして、ヤフーニュースを見ていたときの事。
また住宅業界の偽装問題ですか・・・
懲りないと言うか、きりがないというのか・・・
<耐火偽装>サッシ5社が性能不足の窓販売 国に虚偽報告も
リンク切れちゃってもなんなので、コピペしておきます。
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1月8日21時40分配信 毎日新聞
国土交通相認定の防耐火材の性能偽装問題で、国交省は8日、エクセルシャノン(東京都港区、中村辰美社長)などサッシメーカー5社が性能不足の防火樹脂製窓を販売していたと発表した。住宅とビル用の計27種類80製品で、約5500棟で使用されている。必要な性能が65%しかないものもあった。エクセルシャノンでは中村社長が不正を隠ぺいし、国交省の調査にも虚偽報告していたという。同社は「新製品の開発が困難で試験体を偽装した」と説明している。
その他の4社は▽三協立山アルミ(富山県高岡市)▽新日軽(江東区)▽PSJ(中野区)▽H.R.D.SINGAPORE(シンガポール)。
国交省によると、防火樹脂製窓は20分間の耐熱試験に合格しなければならない。5社の試験体は(1)火災時に膨張してすき間を埋める遮炎材を増量する(2)補強用鋼材を緊密化する(3)本来必要なシーリング材は燃えやすいため用いない−−などの方法で偽装されていた。
大手建材メーカー「ニチアス」などによる偽装を受け、国交省は防耐火材メーカーの調査を実施。だが07年12月に5社は「(不正など)問題はない」と報告していた。国交省建築指導課は「極めて悪質」とし、80製品の認定を取り消す。【高橋昌紀】
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と言う事なのですが、とにかくひどい話ですね・・
オーナー様からすれば、きちんとしたモノを使っていて当たり前と思うはずなのに、ただ安いからと言って、こういった偽装モノを使うのはどうなんでしょう。
そして偽装建材を使われた家を何も知らずに購入される、オーナー様の気持ちはどうなってしまうのでしょう。
この業界に永く居ると、感覚的に分かる事があります。
それは大小メーカーに関わらず、建材の商品を飛び込み営業で嘘の様な価格で売り込んでくる事があります。
過去を振り返ってみると、たいていのモノがこうした偽装建材である事が多いのです。
たしかにこういった建材ばかりを集めて建築するならコストは下がります。
しかしながら、オーナー様の利益に直結する事にはなりません。
だからこそ中尾建築工房ではこうした建材は使わない様、常日頃から建材のチェックをしています。
「なんかおかしいな・・」と、思ったら使用しない。
私たちも正規品をお求めやすくする為に、資材メーカーとの交渉は行っています。
でも偽の商品だったら安くても、採用なんて出来ません。
使ってしまえば、結果的にオーナー様を裏切る事になってしまうからです。
今回はサッシの偽装でしたが、ニチアス事件のようになかなか目立ちにくい商品も中にはあります。
でも、こうした偽装建材を安いからと言って、オーナー様に提案するのは相当大きな問題ですね。
やはり住宅業界が向上する為には、業界自体の考え方が変わらないといけない。
地元工務店業界が全体で、意識の改革をしなくてはならない問題だと思います。