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横浜市金沢区|日本家屋の庇造作Part2

 
横浜市金沢区|日本家屋の庇造作Part2
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さて、現場へと材料を運びまして、後は大工の棟梁として造作をするのみ。
本来なら下小屋(いわゆる中尾建築工房の倉庫部分の事をさします)にて、丸太の刻みや垂木がけ、広小舞の小穴付きなどもしたかったのですが、なにせ車の往来も激しいですし、下小屋内は材料でいっぱい•••
であれば、造作作業のしやすい現場でやってしまえ!と言う事になりました。
でも、中途半端で作業を止めてしまうのも勿体ないですから、出来る限りは下小屋にて作業をしておきます。
yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku5.jpg
この割いた部材は垂木掛けと申しまして、屋根を支える垂木と言う部材を掛けて行くので、垂木掛けと呼ばれている部材です。
垂木掛けは、こうやって屋根の勾配に合わせて割く場合と割かない場合があるのですが、化粧仕事(いわゆる良い仕事と呼ばれるジャンルの造作の場合)の時には必ず割くのが通説。
これがどんな感じになるのかって言うと。。


yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku6.jpg
これ、横から見た形になるのですが、和風建築の場合は垂木掛けの上場(うわば)と垂木の上場(うわば)を合わせます。
そのため、過重が掛かった時の事を考えて、垂木の取り付く部分に関しては、垂木彫りと言う口脇を取って、収めていくので下地仕事に比べて時間もいっぱい掛かります。
これが下地仕事の場合は、垂木掛けの上に垂木を乗せるだけで充分となる訳ですね。
だからあっという間に出来るし、時間もそんなには掛かりません。
では時間もそこそこになったので、翌朝から現場に出発!
yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku7.jpg
ゆったりと広めなスペースのある現場ですから、下小屋でやるよりも楽に材料を振り回せます。
さて、この垂木の間隔なのですが、和風の化粧仕事の場合は普通の垂木間隔にはしません。
一般的な木造住宅の場合、尺モジュールなら一尺五寸とか、メーターモジュールの場合は500mmとかの寸法で垂木の割り付けを行います。
でも和風建築の場合は、見た目の美しさを優先するため、少々割り方が変わったりするんですね。
その割り方にも色々とありまして、おおざっぱに説明すると4通りほどの割り方があります。
○本繁(ほんしげ)割り
○半繁割り
○吹寄せ割り
○まばら割り
この中で今回選んだ割り方はまばら割りと言われる割り方になります。
本繁や半繁、吹き寄せなどは垂木の間隔がとても狭いやり方なので、住宅と言うより社寺建築に用いられる割り方法になるのです。
これを住宅に用いると、あんまり良い事が無いんですよね。。
見た目は豪華なんですけどね。。
私が見習いの頃、三崎の親方に教えてもらったのですが、お寺と勘違いしてご先祖様やら、そっち系の方々が寄り付きやすくなってしまうんだそうです。
お寺の場合はそこに住職やいらっしゃるので良いのですが、住宅の場合は。。。ね。。

と言う事で私が選択したのは、まばら割りと言う方法。
どの位の間隔なのかって言うと、垂木の横幅分(厚み)に対して×5にした寸法です。
他にもまばら割りにも2種類あって、垂木の横幅分(厚み)+垂木成(たるきせい)×2=割り寸法
こんな方法も有るのですけど、私はより狭く割れる方法で行いました。
他の割り方に比べると間隔はどちらも広いのですけど、その中でもより狭くって感じですかね。
この当たりははっきり言って、大工さんのセンスによるかと思います。
yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku8.jpg
ご覧の様に垂木割りの寸法で墨付けをしまして、鑿で欠き込みをしました。
この欠き込みをされた部分に、垂木をはめ込んでいきます。
大工の修行と言うのは、いきなりこういった仕事を任せてもらえる訳ではありません。
まずは雑用をひたすら積んだ上で、下地仕事などを覚えて行きます。
こういった化粧仕事を一番始めにやらせてもらえるのは、押し入れの中棚の根太掛けとかですね。
押し入れなら見習いにやらせても、問題ないか•••
と言う風習がありまして、最初は押し入れの棚などで鑿の使い方を実践で学びます。
こうした仕事は大好きでしたので、これはまぁまあ、得意だったりします。
yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku9.jpg
欠き込みが完了した部分の拡大画像はこんな感じ。
廻りにいっぱい小さなくずがありますが、一回で欠き込みをするのではなく順々に欠き込みをしていきます。
これも鑿が切れないと、この様には欠き込みをする事が出来ません。
それだけに良い仕事をしたければ、仕事が終わって鑿切れが悪くなったらその場で研ぐ。
そして使う前に研ぐ。
これを見習いの頃には還暦クラスの棟梁達に良く言われていました。
仕事が終わってその場で研いで、また朝にも研がなければならないと言う事なのですが、なんかおかしいんですよね。
せっかく研いだのにも関わらず、次に使う前にまた研げって事か?ってなってしまう。。
でもそれはそうではなくて、その位の意気込みで仕事をしないと駄目だよって事なんでしょうね。
私は割と還暦クラスの棟梁達にからかわれていたタイプの人なので、本気で実践してましたけど(笑)
とまぁ、まずは垂木掛けを刻み終えて、まずは早速取り付けをしたい。
そしてすぐさま、持ち送りと言われる材の加工や丸太の準備をします。
yokohamashi-kanazawaku-wahuu-hisasi-zousaku10.jpg
こんな感じになりました。
上に貼ってあるブルーシートは翌朝の天候が悪いためです。
ここでちょっと勘違いをされるケースがあるので、説明を。
上棟して雨が降った時に、雨にぬれた木材はだいじょうぶ?
こんな風に言われるケースがあります。
中尾建築工房で使われている木材は人口乾燥材を使用しています。
一度人口乾燥させた木材と言うのは、乾燥方法にもよりますけど、まず水分を吸収しないんです。
逆に天然乾燥(倉庫の中で地味に乾燥させる方法)の方だと、水分も吸ったり虫や雑菌なども含まれていたりします。
なので構造になる柱や梁に関しては完全に人口乾燥させた品物を使ってありますので、多少の雨なら問題ありません。
よほど2ヶ月や3ヶ月の間、木材をラップでくるんで、そこの湿度を豊富にする。
そこまでやらない限りは含水率は上がりません。
これについては以前にこんな事がありましたので、お暇な方は覗いてみてください。
パソコンからの方は、そのままで『急遽!』と言う記事から前ページに進んで頂けたら、木材乾燥の事が詳しく書かれています。
スマホやタブレット、ケータイからの方は、表示されたページの『急遽!』というリンクを探してご覧になってみてください

前ページに進んで頂けたら、木材乾燥の事が詳しく書かれています。
んで、話は逸れましたが、逆にこういった化粧の木材はあまり濡らしたくないんです。
なぜかと言うと、これらの木材は人口乾燥をしてません。
人口乾燥をしてしまうと、木の色味が全て黒っぽくなってしまったり、木の肌艶に影響があるんです。
そのためこうした仕上げ材と言うのは、天然乾燥の方式をとります。
だから木目も綺麗ですし、高級感もある訳なんですよね。
その反面、何日も濡らしてしまうと、カビが生えたりするんです。
人工的に乾燥させていない=木の中にいる雑菌は死なない
こうなりますから、極力雨には濡らしたくないんです。
カビが生えると、カビ落としをしたりするのですが、出来る事ならやりたくない。
と言う事で雨養生をする訳なんですね。
まー、この段階では、まだ屋根の形がはっきりしないと思いますが。。
続きはまた!
いや〜、久々現場で仕事すると、体のあちこちが痛いわな•••

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