強風時の薪ストーブの使い方|煙をバックドラフトさせない活用方法
さて、中尾建築工房の冬の熱源と言えば。
たった一つしかない薪ストーブ。
スタッフルームにはエアコンなどもありますが。
基本的に打ち合わせスペースは、薪ストーブオンリーとさせて頂いております。
そして今は、大型台風21号が日本列島を直撃する勢い。
雨も風もとっても強い状態です。
雨だけなら、まだしも。
薪ストーブには煙突が付いておりますので。
激しく吹く風がある場合。
本来、排気させる目的の煙突から。
風の勢いにより、空気が逆流して。
ストーブ本体に煙突から煙が逆流する場合があるのです。
もー、これがあると大変!
煙モクモクですから、その場になんか居られません(笑)
これは薪ストーブの作りにもよるのですが。
中尾建築工房の薪ストーブはDutchwest Enlightになります。
この薪ストーブは、リーンバーン燃焼方式を採用していますので。
それを前提に説明をすると。。
これは中尾建築工房の煙突。
レッドシダーの板に飲み込まれる様、貫通した煙突。
赤色が通常のドラフト。
緑色が、外気の風の影響によるバックドラフト。
この様にストレートで貫通させた煙突は、ドラフト効率が最もよろしいです。
その反面、煙突内の清掃は大変になるのですが・・
安全、確実な清掃を望まれる方は、一度エルボーを設けて、立ち上げる事をお勧めします。
この場合のデメリットが、ドラフト効率が若干下がる事。
エルボー角になる部分に、ススなどが付着しやすくなります。
抵抗が多くなるから、排気効率が悪くなるって事ですね。
そして本題のバックドラフトをさせない方法。
まずは通常の着火時と同じく、開閉ダンパーをオープン!
そして。
エアーコントロールレバーもオープンにします。
ここまでは通常の着火と同じ状態になるのですが。
いつもは閉まってあるアッシュパン(灰受皿)。
これを敢えて外しまして・・・
アッシュドアーも全開にオープンさせます。
こうすると、もれなく大量の給気が発生する事になりまして。
ドラフトのパワーアップに貢献する事が出来るのです!
その結果、こちら。
なんと言う事でしょうっ!!
大量の給気によって、薪は一気に燃え上がり出しましたー♪
この様に、外気の突風に負けない給気効率を高めまして。
一気に燃焼させる!
そして、あとはその熱を逃がさない。
これをやるだけで、室内はとっても暖かくなりますよ。
おそらく、30坪程度の家なら。
1時間もガン焚きすればね。
充分、温まるんじゃないかと思います!
もちろん、家の性能によっても大きく変わるかもしれませんが。
中尾建築工房の様に、新築の注文住宅ばかりを建てておりますので。
あくまでもそう言った家々を対象に、説明を差し上げております。
古い家で薪ストーブを使ってる方は、お時間長めにチャレンジして下さいね☆
今時の断熱材は、標準的なモノでもですね。
適切な施工方法が現場で行わていると、その性能はかなり高いと思います。
なので、一瞬で薪ストーブを燃やし尽くして。
室内を一気に温めれば。
あとはもう、そのまま薪が。
燃え尽きるまで、そのまんま(笑)
こうすれば、風の強い日でも。
バックドラフトを気にせず、薪ストーブは使えます。
バックドラフトは、必ずしもこのやり方で無くせる。
と言う訳ではありません。
あくまでも、その環境によって変化するものだと思います。
ただし、中尾建築工房ではしっかりと。
通用していると言う裏技のご紹介でした〜☆
明日上陸予定の大型台風、21号(ラン)にも挑戦してやるぜっ!
つーか、お陰様で。。
今日は1日、Tシャツで過ごせる1日になりました!