相続と言う財産は頂ければ頂ける程良いものなのか?
正直言って、私はあんまり縁がありません(笑)
でも家を建てる方は、土地があるからこそ家を建てられる訳です。
土地を購入して家を建てる方、中には相続した土地に建てている方、借地の土地を借りる権利を購入して建てる方、またはいずれ相続するであろう土地に家を建てる方と言う感じで様々なケースが考えられますよね。
その中でもいずれ相続や相続した土地に家を建てる方にとっての家造りの大切な知識をちょこっとだけ公開しましょう。
私の場合はまずそういった心配が必要ありません。
私の父親は自衛隊勤務で、一生懸命働いて一戸建てを手にしました。
でも、その財産を相続すると考えた時に『相続税はいくら払うんだろう?』と言う事が頭の中に建ち上がります。
でも私の場合、心配する事はないと思います。
父は結構なお金を支払って土地を購入し、家を建てました。
でも、それはバブルと言う時代の洗礼によって、今では当時の評価なんてありえない位にべらぼうに安い資産です。
安い資産だからこそ、仮に相続をしたとしてもびっくりする事はないでしょう。
今日はなんでこんな話をしているかと言うと、私の様な一般的な相続は心配無い。
でも高過ぎる資産を相続してしまうと大変な事になってしまう事を聞いちゃいました。
私の父親は自衛官でしたが、病気で他界したのが私が20代前半の頃です。
なので父親が居なくなってかなりの時間が経っています。
でも、嫁のとうちゃんはいまでも現役で個人で税理士の先生をしています。
連休最終日だった今日、税理士であるとうちゃんに相談したい案件があり、電話をしてみたのです。
『あのね、ちょっと資産価値の高い土地をいずれ相続するとして家を建てる方が居るんだけど、これって相続税ってどうなるの?』
そこでの会話を抜粋すると、こんな感じ
あくまでも土地の相続税を算出する為には路線価と言うたたき台から、計算方法によって算出されるとの事
その財産にも色々とあって、相続する+の資産と−の資産を合計して純資産として財産とするらしいんですね。
相続税額の算出方法としては、まず基礎控除って言うモノがあります。
これは私も良く知っている部分でした。
基礎控除+法定相続人×人数として算出するのが一般的な計算方法な訳で、今の税法の場合で考えると、基礎控除5,000万円に対して法定相続人の人数が算出の元になります。
仮に2人兄弟であった場合は、一人あたりの控除が1,000万円×2人=2,000万円になります。
基礎控除分の5,000万円+二人あたりの控除額2,000万円=7,000万円
つまりは割と多いケースの二人兄弟が法廷相続人として相続をした場合、7,000万円が基礎控除額となる訳です。
この時点で私と姉はよゆーで相続税クリアとなる訳です!
だって、そんな高い土地じゃないですからね
このあたりは父に感謝です。。
でもこの話は資産が二人兄弟の場合で、相続する資産が7000万円以下の方の場合です。
でもそれ以上の資産を相続する場合はどうなるのでしょう?
あくまでも相続税と言うのは、純資産(全ての+と−となる資産の合計)の金額に対して、基礎控除分を減額した価格が課税対象となる。
では200坪ほどある土地で、路線価が一坪辺りで100万円、法廷相続人は2人と仮定したとして、相続する土地をもっていたとしましょう。
路線価(公表価格)100万円×200坪=20000万円が相続の対象となる土地価格になります。
そうすると20000万円(公表価格)−7000万円(基礎控除減額分)=13000万円×40%(割と高めな税率)=5200万円(相続税額)
この5200万円がダイレクトに相続税となるらしいです。
ちなみに最高税率は50%にもなるらしいです。。。
んで5200万円÷2人(法定相続人)=2,600万円
つまり一人当たり2,600万円もの大金を支払う事になるみたいですね。
今回ご紹介したケースはあくまでも財産を所有している方が親御さんで、相続する法定相続人が二人とも同居していない場合をあげました。
同居の場合は確か敷地面積の240㎡までが、80%ほど免除になるので、相当大きいですよね。
でも節税というか、いろんな事を駆使したとして、対象となる相続税が下がったとしてもやっぱり結構な税金を支払う事になるのは間違いないでしょう。
今日はなんだかんだとお休みのとうちゃんを捕まえて、40分くらい相談をさせて頂きました。
これからそういった土地に家を建てる方には、当然勉強して頂いて、出来る限りの節税が出来たらなって思います。
でも正直言って、ホントに良く出来ているシステムですよねぇ。。
いつ来るか分からない相続税対策。
やっぱり高い資産を受け継ぐ方の場合は、高い資金調達能力が無いと、難しいという事が立証されてしまいました。
いや〜、ある程度は知ってましたけど、ここまでリアルに計算方法を考えさせられると、つくづく高い資産が無くて、本当に良かったと思う今日このごろです。。。
高級住宅地に家を建てる、もしくは広くて坪単価の高い土地を相続するって予定のある方はたっぷりと勉強なさってくださいね。
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