家造りの無念
せっかく家を建てるのだから、喜んでもらいたし納得の家を建てて頂きたい。
そうして日々、色々と『どうすれば、更に家造りを楽しんでもらえるんだろう。。』って考えます。
当然、建てて終わりではなく、その後のアフターメンテもありますが、僕らにとって励みになるのが、建てた後の満足のある暮らしです。
暮らしと言えば、日々進んで行く事ですんで、家の工事とは掛け離れた部分も多々あります。
でも、やっぱりモノ造り系の職種としては、造った家で日々の暮らしを楽しんでもらう事が本望。
実は今日、違う内容でブログを更新しようと思っていたのですが、あるオーナーから連絡を頂きました。
そのオーナー様は二世帯住宅を建てたオーナー様なのですが。。
お父さんが亡くなられたとの事でした。
ちょこっと病気なのは知っていました。
でも、まさかこんなに早く?
私の父も早かったのですが、57歳で亡くなりました。
せっかく二世帯の家を息子さんが建てたのに、なんでこんなに?
そんな気持ちが強かったのですが、今日息子さん(オーナー)から連絡を貰い、自分の無力感を感じました。
息子さんから後から伺った話ですが。。
『中尾はどうした、来ないのか?』
生前にそんな会話があったそうなのです。
詳しくは書けませんが、打ち合わせはほぼオーナーとの打ち合わせでした。
でもお父さんはきっと、息子さんの家造りを僕らに託してくれたって事を今知る事になります。
そんなご連絡を頂きましたので、私は後日伺うのですが。。
出来れば亡くなる前に話したかった。
そんな言葉があったのなら、もっと行けば良かった。。
ちょっと今日は、一生懸命に家を造っても、別れがあるって事を痛感した一日でした。
でもお父さんね。
必ず通夜の金曜日には、私が伺います。
言葉をかわす事はもう出来ないけれども。。
必ず、私が伺わせて頂きますからね。
家庭の幸せを築く家は造れても、それ以外の事は私にはどうする事も出来ません。
でも、せめてお父さんの亡くなる前に、一言を掛けてあげられたのでは?
そんな事を思う休日でした。
お父さん、俺必ず行くよ。