哀しい報告がありました。
今日の朝早く、私の携帯電話に着信がありました。
いつもなら、普通に出ている時間帯だけれども、今日はなぜだかその場で取れなかった。
私が折り返した相手は、中尾建築工房の協力業者である職人さんの親方からでした。
その電話の内容は、とても哀しい内容。
特に職業を述べるのは、敢えて伏せさせて頂きたいと思います。
でも、きっと中尾建築工房のオーナー様の中には、事情をご存知の方もいらっしゃいます。
その報告とは、これから頑張れる時代を背負う職人さんが亡くなってしまったとの報告です。
私は朝から、報告を受けて呆然としてしまいました。
あまりこういったブログでは公開していないのですが、日頃から中尾建築工房の協力業者である職人さん達はとても仲が良いのです。
多分、他の工務店さんに比べてあり得ないほど、業者間で仲が良い。
その中でも私の知らない所でいつも廻りを明るくしたり、現場をスムーズにしてくれている職人さんが居ます。
今回はそうした職人さんたちと一緒にお見舞いにも行ったり、病室で勇気づけたりもしていました。
でも。。
2012年3月6日11時10分に真一は亡くなってしまいました。
真一は親父さんと共に職人として、日頃の仕事をこなし、中尾建築工房の協力業者として同世代の他親方と共に、日々の仕事を切磋琢磨していました。
自身も父との世代交代を視野に入れて、大切な協力業者の一人として、現場で頑張ってくれていました。
でも昨晩、他界してしまったのです。
親父さんからの連絡では夜の8時過ぎに急変をし、病院に居たおかあさんの連絡を受けて、家族全員がすぐに集まった。
そして11時10分、真一は天国に旅立ちました。
真一、お前家族と親兄弟が集まるのを、痛みをこらえて待っていたんだな。。
一週間ほど前にお見舞いに行った時には『いつまでも病院なんかに居ないで、早く現場に帰ってこいよ!』って話をしてました。
本人も笑いながら帰ってくる事を約束した矢先だっただけに。。
まぁ、こういった事をこの様なブログで書くのは、なんではないかとも思いました。
でもやはり私たちは工務店というひとくくりに出来る関係ではなく、良いモノを造って、喜んでもらいたいと思う職人の集団であり、仲間なんです。
設計事務所+工務店の体裁を考えるよりも、価値観を共存出来る人が亡くなってしまう事は、非常に残念でなりません。
真一は4人の子供を授かっていたから、これから家族の事を考えると、親方とも相談したいと思っています。
でも今は。
悪性の腫瘍と正面切って戦った真一を褒めてやりたい。
私よりも5才年下で、たまーに泣きを入れていたらしいけど。。
私的には
『真一、家族みんなが揃うまで、痛くて痛くて、たまらないくらいなのに、良くここまで頑張ったなっ』て褒めてやりたい
もう、着工中のお宅や、プラン中のお宅に真一が活躍する事はありません。
でも中尾建築工房の協力業者の心の中には、真一の分まで良い家を仕上げてやろうという職人の志があります。
でも、真一が亡くなった報告を受けた今日は。。
実に哀しい報告でした。
真一、おめー自分が死んだの分かってないだろー
でも、後はとーちゃんと俺が居るからなっ!!
安心して、天国で過ごしてくれよなっ!!