湘南に建てる施主施行!漆喰や珪藻土を塗る為の試練☆
まー、中尾建築工房で家を建てられている方で、かつ施主施行の漆喰や珪藻土の壁を塗っている方は恵まれている方だと思いますけどね。
だって、通常は工務店と請負契約を行なって、下地の状態で引き渡しとなります。
そこから工務店の業務は無くなり、後は施主が好き勝手に仕上げれば?と言うのが、湘南に建てる施主施行のお約束になります。
では、この様に施主に『あとは頑張ってねー』で、放置をし、かつ施行完了がするかと言えば、多分やりきるのは相当難関をくぐり抜けなくてはなりません。
たいていの方が特殊な力を持っている訳ではありませんので、期間的に2年や3年、さらにそれ以上を家造りに時間を掛けている方の話も知っています。
では、それって本当にコストダウンになっているのでしょうか?
何年もとか、数ヶ月もご主人や奥様が休みを無くして、時には作業が原因で喧嘩になったりする事もあるかと思います。
そういった部分を考慮すると、ある意味一般サラリーマンの収入を超える方は、施主施行などやらない方が得策になる場合も有ります。
ところが、そこには理屈だけの問題ではなく、施主施行を希望される方が居るのも事実。
ではそう言った方をくじけずに、かつ工事を完了させる為には。。
やっぱり工務店がケツを持ってあげないと、無理があるんですね。
だって普通に考えて、左官職人さんは現場に来る際にトラックを乗って来て、道具は全てが揃っている訳です。
でも一般の方はトラックではないし、道具も持っていません。
さらに技術も無い訳ですから、どうやっても一般の方がやり切る為には無理があるのです。
そこで中尾建築工房の場合は、家一軒を塗りたいと言う要望のある方に限り、あらゆる部分でバックアップをする様にしています。
ざっくばらんに言うと下地に使う全ての材料や、珪藻土の材料、施行する為の道具を全て段取りしています。
施行道具一式に関して言えば、常時3〜4棟分の機械や手工具をそろえています。
つまりやる気のある方が現場に来て頂ければ、そこそこ職人さんに近い作業を実現する事が出来るのです。
そんな中、師走に突入した今日、湘南に建築中の現場で施主施行の塗り壁下地を手伝いと言うか、指導に伺いました。
普段は施工管理の監督のみが指導をするのですが、このお宅は話を聞いてみるとなかなか筋が良い。
でも、施主本人からのショートメールを見る限りは『出鼻くじかれて、くじけそうです・・』との事(笑)
なので、私が午前中の空いた時間で現場に伺い、指導の方をさせて頂きました。
施主施行の壁塗りの場合、家の完了検査を受ける都合もありまして、水回りから攻める形になります。
今日はトイレ二つと洗面所の下地を行なったのですが、やはりブイブイと言うだけあって、私たちの様な人種と似てるのでしょうかね(笑)
非常に筋が良いので、その筋をさらに成長させるべく『この程度でいいと思ってんのか?!』ぐらいのコメントを残して、次の手伝いを月曜日に約束し私は事務所に戻りました。
今日はたまたま外部の足場も外れて、外観のフォルムも大分分かる様になりました!
軒の出があり、色合いもシンプルな湘南スタイルデザインのコントラストになりましたね!
私的にはスカイブルーな水色の屋根を希望してたのですが・・・
と言う事で、ここからが家族の一致団結が必要になる工程に突入します!
K家のみなさん、ハングリーさを持ちつつ、喧嘩しない様に頑張ってくださいねー☆