これからの大工育成
私が現役の時には、それこそ大工のなり手が居ませんでした。
私の同級世代で言えば、鳶職やペンキ職、足場職などは圧倒的に多かったのですが、なぜか大工職のなり手は少なかった。
私には兄弟子が居るのですが、その兄弟子は同級生でして、私の世代ではその兄弟子と私の二人しか棟梁まで上り詰めた者は居ませんでした。
んで、今の中尾建築工房で現場を支えてくれている棟梁達も、一人だけ20代の棟梁が居ますが、後は私とどっこい位の棟梁が一人、そしてその上になると割と高年齢になるんです。
このまんまじゃ、なんとな〜くですけどやばいと思うんですよね。。
ふと思うのですが、合理化された家を建てる為に必要な大工スキルと言うのは、難しいと言われていた木造軸組と言えど、割と簡単になって来ていると思うんです。
でも、やはり手加工と言われる、機械を使わない造作や刻み仕事があるのも事実。
そこでぶつかってくる問題が、大工職のなり手を育てるプロジェクトになるのですが、どうも私には『???』と思うプロジェクトが多いんです。
補助金を利用して、なり手を受け入れている工務店さんも多いみたいなのですが、どうもそれでは今時では無い様な気もします。
そしてそこで育った棟梁が、現実的をする上で活躍出来るかって言うと、そこは微妙な問題。。
詳しい話はここで話すと、3週間ほど書き続けないと終わらない様な無い様なので、ざっくばらんにはしょらせて頂きます。
でも大工さんが居なければ、家が建たない訳ですから、やっぱり。。
将来の事を考えて、やるべき世代の育成に取りかからないと駄目かもしれません。
今日の今日、思いついた事ではないですし、前々から『なんとかしないと日本の職人の技術が駄目になる』と思っていたんです。
それだけにやはり、なにかしらの手を打たないといけない現実がいずれ来るかと思います。
その前に、いい家を建てたいオーナー側、そしてオーナーに喜んでもらえる事を自身の喜びと出来る職人の育成を考えたいと思います。
多分5年計画で実施に移りたいと思っていますが。。
なかなか高い壁があるため、根気良く頑張ってみたいと思います。
なんだか今日は私の独り言の様なブログになってしまいました・・