内装の巾木を検討する
これは人によって、様々な考え方があるかと思うのですが、巾木と言う存在を皆さんは御存知でしょうか?
床と壁の接する部分に取り付ける横の木の事を巾木と言います。
この巾木、普通は壁から1cmほど出っ張る形状が一般的なんです。
これは西洋建築でも、和風建築でも共通しているモノになるのですが、やはりどちらにしても壁から出っ張っている存在です。
私も職人さんだった(一応今でも出来る。。と思う)頃には、普通に巾木は壁から出っ張るモノだと思っていましたので、なんにも気にする事なく取り付けておりました。
ところが建築業界の常識とは別に考えてみると、家の掃除をしている時に、ふと思う事があります。
建築業界のルールに不思議と違和感を感じるのですが、巾木の上ってホコリが溜まったりするんですよね・・
まーそこを掃除機で吸い込んでしまえば、どうって事はないのでしょうけど、忙しいと掃除も億劫になってしまったりもしますよね。
そこでちょっと考えてみたのが。。
ツラ巾木と言う形です。
ちなみに私が勝手につけた呼び方ですんで、くれぐれも誤解されないで頂ければと思います・・
巾木の役割は床と壁の見切りをするだけではなくて、掃除機などの先端がぶつかってしまっても、へこまない様に付けられています。
なので巾木自体は無くしてしまう事は出来ないのですが、巾木と壁との段差を無くす事は出来るんじゃないかと。。
さて、どうするかって言うと、やっぱりこういった時には元大工です。
図面なんか造るよりも、実際に造ってしまった方のが間違いなく早い!
と言う事でさっそく造ってみたりしましたー☆
ちょっと寝っ転がっている形になりますけど、サンプルの壁下地と床、そしてツラ巾木を造ってみました。
こんな形で上手く出来るのかなぁ・・・
壁の珪藻土を塗ってみて、ツラ巾木自体はホワイトの自然塗料で塗装をしました。
たいていは床の方に色をあわせて巾木を塗装したりするんですけど、今回は壁の白さに合わせてホワイトのオールペイントタイプでの塗装です。
こうすると、より天井が高く見えたりとか、床のカラーリングが強調されたりします。
横から見た感じでは、壁とツラ巾木との段差はほとんどありません。
こうする事で、巾木の上にかかってくるホコリくらいは凌げるかなぁ・・って感じです。
ちょっと普通の作り方に比べて手間暇のかかる作業になってしまいます。
外壁面の部分ではファイヤーストップ対策もしなくてはなりませんし、下地処理の部分と施工方法が全く通常の取り付け方に比べて変わってしまいます。
でも、こんな作り方をするのも、割りと有りかもしれませんね!
休みの日の掃除ほど嫌なものはないですもんねぇ・・