三浦市栄町『わんこといっしょ!』上棟☆
2013年10月9日の建築吉日に、三浦市栄町にて『わんこといっしょ!』が、永い時を経て、ようやく、ようや〜く上棟を果たしました!
いや〜、ほんとに建つもんですねぇ〜(笑)
笑ってはいけないけれども、あれから何年もの時間が経過しているモノですから、ここまで辿り着いた事自体が、なんとな〜く『?』って感じになるのは私だけではないと思います。
こちらのお宅についての詳しい話はこちらで
今回、上棟を迎えたお宅は、住居兼店舗となる構成なのですが、敷地形状の都合から、割りと細長い形状のプランニングになりました。
細長いプランニングの場合、割りと『使い難いプランなんでしょ?』と思われがちになるのですが、以外にもそんな事はなかったりします。
あえて図面などは個人情報となりますので、公開する事は出来ません。
でもプランと言うのはその土地、その使い勝手を良くよく、ヒアリングした上で作っていきますから、ある意味で言えば。。
細長さを味方にするプランニングになりました!
敷地と同じ様に建物自体も長さがありますので、一瞬見た感じではかなりの大きさに見える建物なんです〜☆
どうでしょうか?
かなりの長さを誇っているのが、この画像からでも良く分かる形状だと思います。
多分50mプール位の長さがありますよね・・
ある訳ないか。。うん、無いな・・・
私のボケは置いておいて、こちらの家の特徴としては総二階のプランニングではありません。
2Fの方が床面積の広い形になっておりまして、1Fの方が尻つぼみになる形状です。
画像でご覧いただくと良く分かるのですが、一方向のみではなくて、二方向に構造体が跳ね出しております。
これは大工の仕口手法(色んな組み合わせの事を言います)の中に、チャウスと呼ばれる方法があります。
通常、梁と言うのは外周部になる横架材を下から柱で支えています。
そして建物の中に配置される梁材を、柱で支えられた横架材にて受ける形を取ります。
でもチャウスと言うのは、それの反対になりまして、建物の中に入っている梁材を外部に跳ね出して、柱で受け止められない横架材を受け止めます。
その形状が通常の形と反対になるのがチャウスという仕口の手法になるんです。
これが一方向のみであれば、そんなに難しい事はないのですが、こちらのプランニングに関しては二方向に跳ね出しています。
なのでそれを実現させる為に、枕梁を入れたりしています。
若干マニアックな世界になりますので、ざっくりと割愛しますが、組み合わせの上下共に反対になるよって感じですかね・・
いわゆる木造軸組の特性を理解している設計事務所+工務店だから成せる形状になりまして、コストダウンにもつながっていたりします。
これも元々、中尾建築工房の軸組自体が太い構成である事から、とくにオプション的な要素が掛かる事も無いですし、なによりどちらか片方でも1Fの面積を大きくすると、その分だけ基礎工事代も掛かりますし、余分なお金が掛かります。
でも、元々持っている軸組の特性を活かす事で、こうしたプランニングも出来る訳ですね。
まさに一石二鳥のプランニングになった訳なんです!
現場の大工さんたちも頑張ってくれたので、無事棟上げ完了です!
ここから一気に中尾建築工房の職人さん達が、一つ一つ作り上げていく『わんこといっしょ!』
とうとう、ここまで来てしまった感もありますけれども、オーナーにとっては念願の住居兼店舗の上棟です!
上棟おめでと〜ございま〜す☆