リアル湘南家造り相談室
今日は午後から、土地購入前の方からのご相談を受けておりまして、さきほどまでお話をしておりました。
中尾建築工房に訪れる方の多くの方たちは、超絶長い打ち合わせ時間を掛ける方が多い様に思います。
それは何故かと言うと、時間を掛けて、分かりやすく説明する事により、今の於かれた状況が本当に正しいのか、もしくは正しい選択をしてはいないのではないか?
こんな部分をきちんと把握して頂きたい事もありまして、まずは時間を掛けてゆっくりと説明をします。
あんまりがさつな説明で終わってしまうと、頭の中にはほとんど説明内容が残らずに『あれ、なんだったっけ??』ってなる事もありますからね。
今回のご相談案件は、すでに土地の販売図面をお持ちの方でして、そこで某工務店さんと打ち合わせを行われて来た方でした。
図面やプランニングも、その場でチャチャっと書いたモノの様でして、敷地の調査もきちんと終わっていない状態でのラフプラン。
実は、こういったラフプランがトラブルの元になります。
当初から『こんな感じでプランは反映出来ますから、土地の申込を行いましょう!』
こんな事を言われます。
でも、私的には『どんな家を建てたいですか?』と伺った上で、工務店さんの書いた図面を拝見させて頂いたんです。
おそらく工務店さんの建築士さんも、ちょっと敷地に対して不安になる部分があるみたい。。
なので図面には箇条書きで北側斜線、道路斜線チェック前的な言葉が書いてある。
しかもプラン自体は成立している様に見えるものの、どうも『高さ関係が追いつくかな。。』とか『斜線当たりそうだな。。』などが想い浮かびます。
でも不動産会社の営業マンの方は『これでイっちゃいましょう!申込みを行いましょう!!』と言うそうです。
こういった不動産営業マンの方から慌てさせる行為があった場合、まずは要注意ですね。
購入を進めるのは、皆さんの事を考えてのアドバイスではなく、あくまでも不動産営業マンの方の都合のみによる斡旋です。
どういう意味か分かりますかね。
割と月末になると、猛ラッシュを見せる事が多いみたいですよ、この手の営業マンの方は。
何故月末なのかって言うと、当然お給料の締め日が月末になっている事が多い。
今月のお給料に反映させたいから、当然猛ラッシュを行うのがお約束になります。
これ、購入を検討されていた敷地図なのですが、なんとなく北の方向が敷地に対してきちんと真北を示している様に思います。
でも、これがちょこっと斜めに振れただけでも、斜線が掛かってくる範囲が変わってしまうのです。
北が右側に振れただけで、東面にも斜線が掛かってしまいます。
逆に北が左に振れただけでも、西面の全ての面に斜線が掛かってしまいます。
斜線については、こちらのリンクをご覧になってみて下さい。
そうすると背の高い建物を検討している場合には、当然斜線が当たってしまいます。
斜線に当たると言う事は、そのプランは成立しない事を意味します。
斜線については北側と道路に対してもありますけど、いずれにせよ厳しい方を採用します。
つまり敷地のサイズもさほど多くない訳で、斜線も割と規制がある。
建ぺい率や容積率にもさほど大きい訳ではない。
つまりは絵に描いた餅の様だと言えるでしょう。
ここ最近は、なんだか人の動きがとても多い様に思えます。
土地を買い、家を建てる。
なるべくなら、慌てさせられて、そのままの流れで購入をするのは、あんまりお勧めはしません。
実際にきちんと調査した上で、行けるのか、果たして成立しないのか?
こんな部分をきちんと把握した上で、土地の申込はするべき問題。
中尾建築工房のオーナー様や、オーナー様の先輩の方からのご紹介と言う事もありまして、今日はゆっくりと説明をさせて頂きました。
もちろん、それに変わる土地の情報も差し上げる事が出来ました。
初めて一戸建てを購入する前の、大きな決断である土地購入。
失敗しない為には、必ず焦らない事。
そして不動産営業マンの巧みな口車には、乗っては行けない事。
建築設計事務所であり、工務店の代表が言う、失敗しない土地探し。
これ、絶対に守った方が良いかと思う訳であります。
家はどこで建てても自由ですから、失敗だけはさせたくないですね。
いい仕事出来たと思います!