横須賀市野比『女性建築家の建てる家』お引き渡し☆
すでに半年程も前にお引き渡しは済んでいるのですが、ちょっと私の都合とですね。
奥様が当時、出産前と言う事も重なりまして、あれこれするのはちょっと後にしよう。
と、そんな事になりまして、先週にご自宅の方に行きまして、生活の様子を拝見して来ました!
引き渡し日時は2015年5月18日、『女性建築家の建てる家』お引き渡しをさせて頂きました☆
落ち着きのある深い色の外観には、アクセントとしてセランガンバツで造作したウッドルーバーや、ハイデッキが装備されています。
外観シルエットでのこだわりと言えば、この家の場合大屋根の軒先をまったくの無しにしてしまった事。
これは奥様たってのご希望でしたので、その意匠に沿った形で造作を。
けど、普通に軒無しを造ってしまうと、後々メンテナンスで厄介な事になりかねません。
私が現役の大工だった頃、とにかくリフォーム業が忙しくて、あっちの建設会社、こっちの不動産会社から雨漏りについての相談を多数受けておりました。
その雨漏りの中でも屋根からの雨漏り、そして軒先廻りの結露。
これはとにかく多く経験をした経緯があります。
軒があれば、軒のみ修繕すれば良いのだけれど、軒が無い場合は即建物本体に影響が出てしまう。
そのため、屋根の軒廻りにはFRP防水を全周に張り巡らせて、防水シートも工夫をして施工させて頂きました。
軒先0デザインがお好みの方は、是非施工を依頼する業者様に、10年後に痛い目に合わない様このあたりの相談はされた方が良いかと思います。
そしてウッドルーバーの奥にあるアプローチを経て、玄関から室内に入りますと。。
玄関側から見ると直接照明になってしまうのですが、南面の窓側から見ると間接照明になる連続したダウンライトを入れ込みました。
当初は奥様から凹んだ箱を造ってダウンライトを入れたいとの要望だったのですが、ライトの明るさをより有効的に使う事。
そして凹んだラインをシャープに見せる様にするため、壁際全体を凹ませてダウンライトを入れ込みました。
連絡したライティングがある事で、一瞬美術館に居る様な錯覚が齎されます。
海前の家造りと言う事で、比較的大きめの窓を入れています。
その手前には、シンプルなストリップ階段を造作しまして、2Fへの動線を際立たせる造りです。
ローズウッドの無垢フローリングを張り巡らせた2Fリビング。
対面キッチンカウンターの向こうは壁面のカラーを変える事で、キッチンの奥行きをより感じられる様にしています。
ウッドルーバーのあるバルコニーもリビングから出れますので、子育て中の奥様にとってはとても助かるバルコニーになりますね。
階段室の上部は全て勾配天井とし、梁を自然塗料で着色してあります。
照明も梁材の上部にシームレスラインランプを入れてありますので、全体的に落ち着いた雰囲気が出ておりました。
この家もあの家も、中尾建築工房の建てる家は様々な意匠のリクエストがあります。
中には御自身で『こんな感じにしたいのだけど、自分では上手く選べないかもしれない・・』とか『だいたいの要望は決まっているけど、自分で選ぶのはちょっとむずかしいかも。。』
こんな方も居らっしゃいます。
そんな方の場合、ある程度のヒアリングが出来ますと、こちらで様々なご提案が出来ます。
様々なカラーバリエーションの中から『こんな風にして仕上げると、こんだけかっこ良くなって、使い勝手も良くなるんだよ』って感じですかね。
こちら横須賀市野比の『女性建築家の建てる家』は、奥様が一級建築士事務所の方ですから、意見はバンバン言われておりました。
でも、私達も同様に地域の風土を良く理解した上で建築物を設計する一級建築士事務所です。
まずは意見をしっかりと聞きつつも、メリット・デメリットのご説明を差し上げつつ、選択をして頂いて建てた家となります。
ひとまず建築士さんとしての要望を叶えることは出来た・・・のかな(笑)
と言う事でご同業の方と一緒に組んで、建てたジブン・Style☆
一般の方と打ち合わせて建てる家よりも。。
同業だから、より遊んじゃえ!
そんな感覚で楽しく打ち合わせをさせて頂いた横須賀市野比の『女性建築家の建てる家』
引き渡しをして半年が経ちましたが。。
竣工おめでとうございまーす☆
小さい男の子も産まれて、家族4人で楽しい暮らしを過ごして頂ければと思いまーす。