富山県国産木製窓の製作会社|キマドさん訪問part2
木製窓の製作会社であるキマドさんの工場は、二つに分かれておりました。
木製関連の加工工場
ガラスを組み込む加工工場
この二つです。
枠関連の工場から拝見させて頂いたのですが、なんとも大きな加工工場なんですね。
こちらの会社も枠の素材に関しては、レッドパインの集成材を採用しています。
とにかく広い工場の中には、木製窓の枠や玄関建具などの製作が行われておりました。
この玄関ドア、基材に対して無垢板を貼り付けてある玄関ドアなのですが。
私的に、玄関ドアに関しては中尾建築工房がオリジナルでウォルナットで造りたい。
なので、敢えておすすめするって事はないのですが、これはこれでよろしいですねぇ(笑)
ここは塗装を行う作業場。
吹き付けのコーナーで着色して、乾燥コーナーに持っていきます。
そしてまた再度吹き付けコーナーに持っていき、数度の塗装を行う形。
乾燥コーナーには画像に写ってないものの、乾燥と定着する為のあるモノがあります。
想像するに、まるで焼き鳥とかうなぎのタレに漬けつつ、なんども焼くみたいな感じに似てますね(笑)
工場はちょうど職人さん達が休憩の時間帯でした。
なので音は一切無く、ゆっくりと見る事が出来ます。
胴突き部分はがっつりと、ビスで固定されています。
が!
留め先部分に関しては、ちぎりを埋める為の穴開け加工がなされています。
ちぎりの技術は日本独特のモノ。
だから、made in Japan!!と自信を持って言える木製窓ですね。
これは大型の引き戸に使う木製の敷居ですね。
外部に使っている木材と、内部に使っている木材とで、素材自体が違います。
しっかりと説明は受けたけど、もう忘れちゃいました(笑)
お酢の匂いがしていたから、おそらく木材に酢系のなにかをどぶ漬けして、それを燻製かなにかにした素材なんでしょうね。
その加工をする事で、なんでも50年はメーカー保証が付けられるのだそうですよ。
俺、あんまりそっち系の木は好きじゃないから、これはまぁいっか。
その後は木製関連の加工工場から、隣棟のガラスを組み込む加工工場へと移動。
工場に入荷された生の板ガラスです。
このガラスを工場でカットして、ペアガラスを造ります。
このガラスはアルゴンガスの注入が終わった完成品のペアガラス。
ガラスが防火地区や準防火地区にも対応出来る様、この会社では常に実験を行っています。
実は当日、私は社長さんとのアポ入れをしておりましたが、社長さんは不在(笑)
実は国土交通省の方から、お呼び出しが掛かったらしく、急遽東京へと向かわれたのだそうです。
おそらく実験結果について、質疑があったんでしょうね。
私的には木製窓が見れれば、それでいいやと思っておりましたので、なんも問題は無し。
むしろ、ひたすら実験を続けてくれて。
私が自信を持ってオススメ出来る木製窓を造り続けてくれて、ありがとうって感じですから。
一通り拝見させて頂いたのですが、一番気になっていた部分にたどり着く事が出来ました。
ここは大型の建具を組み込んで、そのまま出荷する為にあるラインになります。
キマドさんの造る木製窓は、一枚の建具の重量がなんと300kgまで造れちゃうのだそうです(笑)
そんだけデッカい窓を造れたとしても、その重さたるや人力なんかではとてもじゃないですけど。。
どんだけ気合入れたって持ち上げられません(笑)
やっぱりこういったクレーンがあったりしない事には、窓を造った後に出荷が出来ません。
この重さの事を聞くとね。
ただ、商品を購入するだけでは、木製窓を採用するまでには至りません。
アルミサッシならまだ搬入が楽ですし、モノも木製窓に比べて軽い。
そして、なんと言ってもサッシ屋さんが間配りしてくれます。
なので、特に人力をたくさん集めなくても、十分搬入が出来る。
けれども大型の木製窓に関しては、そういう訳にはいきません。
全て現地配送は軒先降ろしになってしまうので、小さい窓ならまだしも。。
私がイメージしているどデカイ窓になってしまうと。。
もう人力うんねんじゃなくて、クレーン持って来ないと。。
まぁ、搬入は出来ませんよね(笑)
クレーン代金も掛かってしまうし、間配りの人件費も掛かる。
ガラスの入った障子は完成品での搬入。
外枠はノックダウンでの梱包になるから、外枠が組めてからでないと、窓自体も吊り込む事が出来ません。。
でも!
鼻血出してでも選びたい素材であるのは。。
まぁ、間違い無いと言えるでしょう!
という事で無事終えた富山県国産木製窓の製作会社|キマドさん訪問
やっちゃう系の人同士で、共に家を造って行くのは。
アーキテクトとして、とっても楽しい喜びとも言えるでしょう!