オーダーキッチン用のオリジナカバーを製作する
中尾建築工房と言えば、湘南や三浦半島で家を設計施行する建築設計事務所であり、施行を行う工務店でもあります。
その工房では、なんでもかんでも既成品の商品を取り付けて形にするだけでは無くてですね。
様々な職人さんが、私達の創造するこだわりをオリジナルで形にしてくれている事が多々あったりします。
今回は、中尾建築工房のロートアイアンを制作してくれている、横須賀市津久井浜のスタジオフレームさんをご紹介させて頂きたいと思いまーす!
実は今回、葉山町長柄の現場では、厨房器具を専門にしているキッチン制作会社さんに制作を依頼していたのですが。
このキッチン製作会社さんは、中尾建築工房の業者さんと言う訳ではなく、オーナー手配のキッチン制作会社さん。
図面を見てみると、食洗機の電源コード部分が顕になってしまう、怪しい形なのに気がついてしまいました・・
オールステンレスで制作する厨房型制作キッチンの図面です。
キッチン側から見た立面図と、リビングダイニング側から見たキッチン立面図があるんですけど・・
厨房用キッチンの場合は、箱型全体で自立するシステムキッチンと違って。
脚が独立して自立します。
そして、全ての配管を隠すための幕板もございません。
なので、床から10センチくらいの高さまでは、開けっ放しになってしまう。
つまり、配管や電源コンセント、ガス管と言うインフラ系は全て露出と言う事になる。
これ、オーナーは果たしてこの事を知っているのだろうか・・
と、思った私は。
『キッチン屋さん、リビングダイニングからアイランドキッチンを見た時に、下の食洗機の電源コードって、そのまんま見えてしまう感じじゃない?
これ、オーナーの方には説明とかってされましたか?
最初に伝えておけば納得するかもしれないけれど、後々分かってしまったと言う事だと、ちょっとショックを受けたりする人も居るからさ〜』
キッチン製作会社さん
『あ〜、そこは。。
まぁ、そんなに見えないとは思うんですけど、確かにそうですね・・』
『収まり的に問題無ければ良いのだけど。。
床に1.7mもの電源コードが這いつくばっていたら、そこにはホコリも溜まるだろし、プランニング的にもインナーバルコニーから丸見えになっちゃうと思うんだよね。
普通の隠蔽型キッチンではなくて、厨房キッチン的な造りになっているんだから、なにかしら考えた方が良くないですかね?』
キッチン製作会社さん
『う〜ん、そうですねぇ・・
じゃぁ、こんな感じで出来ませんかねぇ・・
ちょっと画を送りますから・・』
そして送られて来た画がこちら。
こんな感じで、自立の出来るコンセントに出来ませんか?
との事でした。
こんなの口で説明してもらうか、図面に書き込むかをしない限り、こんな形のコンセントは造りません(笑)
と言うか、電材の商品でコンセントを自立させる素材自体が無いのです。
おそらくキッチン屋さんも知ってはいるのだろうけど。。
そこまで気にされてなかったんでしょうね。
そんな会話をした後、モノ自体が無い訳ですから。。
無いんだったら、造ってしまえばまぁいっか!!
と言う事で、中尾建築工房のアイアン職人さんのところへ。
。
事情を説明して、制作をお願いをすると。。
『あ〜、そうですか〜、分かりました〜、じゃぁ、今週中に造っておきますよ〜』
キッチン搬入日までは時間があるけど、タイル床の養生期間もしっかり取りたかった私は。。
『いや、今でしょ!!』
と言う事で早速制作に取り掛かって頂きました(笑)
これでベースとなる土台プレートはカットするまでの作業が完了!
こうして、オリジナルで制作するコンセント用のステンレス自立パイプが完成。
今回はステンレスのキッチンだからね。
鉄ではなくてステンレスのヘアラインで仕上げたのですが、なかなか良いかと思います。
『急に言って申し訳無かったね、ありがとう!
お代はいくら?』
『いや〜、中尾さんにはいつもお仕事いっぱい頂いているんで、この位はサービスしますよー!』
と言う、有難いお言葉を頂けちゃいましたので、無料で制作して頂けちゃいました。
5〜6千円は掛かっても文句は言えない一品ですかね。
現場では、ご覧の様にオリジナルで制作したステンレスパイプが取り付けられました。
一見、地味な部品になるのですが、これが後々効いてくるのよね・・
早速取り付けを行いまして、完成が楽しみとなりましたー!
Comment
この度はありがとうございます!お手間かけました。
インパクトまで写真に入れてもらっちゃて^ ^
でも、向きが逆で社名が見えない。。。
masamiさん☆
良かったですねぇ。
インパクトが逆?
あ〜
私はそこまで気にしてませんでしたけど、やっぱりそんな所でもなにか怪しいなにかを引き寄せてんじゃ無いすかねー(笑)
いや〜、怖い、怖い・・・