横須賀市野比女性建築家の建てた家メンテ|アイロンを使った無垢材の傷補修方法
つい先日、横須賀市内は野比に建つ、女性建築家の建てた家に伺いました。
ご主人様が、と〜っても寛大な所もありまして。
予算さえ守れば、建築家の奥様のやりたい様に建てていいよ!
と言われていた家になります。
この家、立地のせいもあるのか。
カラーリングのせいもあるのか。
割りと目立つ家みたいなんですね。
すでにこの家を見て、お子さんのママ友繋がりなのか、5組以上の方から。
この家、中尾建築工房さんで建てたと聞いて。
『資料請求したんです〜』
とか。
『土地探しから相談したいんです〜』
と言われる事があったりします(笑)
オーナー奥様が私達と同業でもありますので、プランニングの時には私も一緒に楽しませて頂いたこの案件。
造り手の私たちが『ちょっと手間暇掛かるな〜』
と言う家だったりすると、収まり的な部分を仕上げていくのに。
かなり、頭も使ったりはしますけど。
それが、以外にも面白かったりするんですよね(笑)
オーナー目線も、設計施工する目線としても。
どちらも建築屋さんな訳ですから、見た目が良いのは当たり前なんでしょうね!
で。
点検は順不同でタイミングを見て廻っているのだけど、回れてないお宅を忘れている訳ではないのでご安心下さい。
だいたいどこ行っても問題なんて無いのだけど、廻る度に相談される事がある。
それが、無垢の材料に付いた傷の補修方法なんです。
ま〜、素材が素材だけに、気にし過ぎはよろしく無いと思うのだけど。
せっかく建てた家が傷つくのが嫌って場合は。
こんな補修方法があったりします。
今回、傷がついたのは無垢のストリップ階段の段板でした。
階段の素材は無垢の唐松材。
ナチュラルな自然塗料で、着色をした仕上がりになっています。
それを。。
傷のついた場所に、水を吸わせます。
今回は傷が角にあったので、平坦な所に水を置いて。
その水を角に移動させる様に吸わせた感じ。
そしてこの後。。
ここで登場するのが、どの家庭にもあるであろうアイロンさん(笑)
ポイントはね。
アイロンをスチームモードにしてもらい、水を吸わせたダスターを傷のある部分に敷きます。
そして、ジュ〜ってやるだけ(笑)
傷が角にありましたので、上からだけではなく、側面からもジューってやります!
だいぶ膨らんだでしょ?!
これね。
一回だけではなかなか膨らみ切らない事もあるんですけど。
そういった場合は何度かに分けて、作業される事をお勧めしています。
このやり方、基本的には針葉樹の木材なら良いと思うのですが。
広葉樹はお勧めしません。
大体の場合、広葉樹は反りが出てしまうのでね。
広葉樹の場合は、丸っとペーパーで削ってしまった方が良いかもね。
膨らみがOKになったら、ペーパーで軽く削って。
アイロンでジューっとするので、色が抜ける事もあったりします。
今回の色合いは顔料が強かったので、抜けなかったけど。。
薄めの色合いの場合、顔料が抜ける可能性が大ですんで。
全体的に軽くペーパーを当てて。
それから着色する様にして下さい。
って、話をここでしておけば。
住んでから、私たちの様な業者を呼んで、治す必要が無いと言う訳なのね。
例えば大工さんや補修屋さんを呼べば、それなりに万円単位の費用が発生します。
それが自分たちでも出来るのであれば。
数万円が浮くと言う事になるでしょ?
そしたら、浮いたお金で温泉行っても良いだろうし。
美味しいご飯を食べに行くなんてのも、アリだもんね!
なので、私の場合は。
この程度の事なら、自分たちでやれる様になった方が良いですよ!
と言う事になるのです。
この後、色々と内外部を拝見させて頂きましたが、特に問題ございませんと言う事でメンテは終了。
2Fリビングのフローリング、奥様にはとってもお気に入りなのだそうです。
無塗装の状態でお引き渡しをさせて頂きましたが、ご自身で何度かクリアのオイルを施されているそうで。
愛着があってお気に入りなのだそうですよー
大好きになる家に住める。
そのお手伝いをする事が出来るのは、造り手の私たちにとって。
最高の喜びになるんだなぁ。
そう思った1日でした!
と言う事で、アイロンを使った無垢材の傷補修方法。
参考にしてみてくださいね⭐️