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気の合わない建築家と家は建てるな!〜失敗や後悔しない裏話〜

 
  2019/03/26
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気の合わない建築家と家は建てるな!〜失敗や後悔しない裏話〜
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家を建てる時、様々な事例を見てから建築家に依頼をすると思います。

 

その建築家の建てる家が好きなら良いのですが、あなたは家と言う名の作品が欲しいでしょうか。

 

それとも自分なりのマイホームに、建築家のエッセンスがある家が良いでしょうか。

 

気の合わない建築家と家を建てる場合、予期せぬ家と言う名の作品に住んでしまう事になりかねません。

 

そこで建築家の中尾建築工房から、気の合わない建築家と家を建てて、失敗や後悔しないポイントをご紹介したいと思います。

 

1.気の合わない建築家と建ててはいけない理由

気の合わない建築家と建ててはいけない理由

 

あなたが家を建てる時、なぜ気の合わない建築家と建ててはいけないのか。

 

建築家と言うのは、建築においてのスペシャリストです。

 

有名どころの建築家であれば、星の数ほど居る建築家の中から選ばれる能力があります。

 

これはあくまでも建築家として、作品の意匠性を評価されての能力です。

 

建築家の仕事は建築基準法を守り、独創性の高い家を設計するスペシャリストになります。

 

ですからそこには、コミュニケーション能力の有る無しが問われる事はありません。

 

建築家のコミュニケーション能力に、問題がある場合はどの様になるのでしょうか。

 

  • 言った言わないの論争になる
  • 建築家都合の打ち合わせになる
  • 意見や要望が反映されない
  • 建築家都合の部材選びになる
  • 不信感が募る
  • 住んでから後悔する事になる

 

この様に最初に依頼をする場合は、まだこれらの不都合が表に出ません。

 

■基本設計段階

基本設計段階は、クライアントとの打ち合わせをするためのシンプルな設計案になります。

この段階では図面に記載されていない部分は、すべて建築家の頭の中に細かい詳細がある状態です。

コミュニケーション能力の高い建築家であれば、これらの内容を見て取れる提案をするのですが。

建築家自身の作品に重きを置いている場合、それをクライアントに説明するのを端折ってしまいます。

 

 

■実施設計段階

実施設計段階になると、確認申請や工事をする際の図面を作ります。

すると細かい部分が、諸々明確になって来ます。

クライアントとコミュニケーションが取れない建築家の場合、この段階になって思ってもみなかった事があわられ始めます。

クライアントが変更の依頼をしても、態度に出したり、変更する事に対応をしてくれなかったりします。

設備や色打ち合わせ関連も、この段階になります。

仮に基本設計の段階で、工事店から見積もりが出ていても詳細がある訳ではありません。

ですから実施設計の段階で見積もりを取ると、大きく金額が増えた見積もりが再提出される事になります。

 

この様にシンプルな図面の状態であれば、さほど細かい問題が出てくる訳ではありません。

 

ですが細かい部分が後から出てくる事になりますので、自ずとトラブルになりやすい傾向になる事を覚えておいてください。

 

2.建築家は頭の中で使う部材を決めている

建築家は頭の中で使う部材を決めている

 

基本設計段階でも建築家としては、採用をする部材を最初に決定してたりします。

 

クライアントは自分の作品を見て、そして設計依頼が来ていると思っていますので。

 

いつも使っている部材で家を建てる

 

この様になりがちな傾向があります。

 

コミュニケーション能力が高い建築家であれば、これらの内容を口頭や資料で説明を行います。

 

ですがコミュニケーション能力が低い建築家の場合、これらを端折ってしまいます。

 

言葉で表現するなら、こんな感じのイメージになります。

 

「これが私の作品です」

 

ですからあなたが気の合わない建築家と家を建てる場合、理解をしたくても理解が出来ない部分が多々出て来てしまいます。

 

建築家の頭の中にあるだけの情報を、あなたが理解するには無理がありますよね。

 

建築家の頭に蓋があり、それを外して覗けるならまだしも。

 

超能力者で無い限り、理解をしたくても出来ません。

 

これが基本設計の段階にあればまだしも、詳細がなかなか出てくる事がありません。

 

あなたがもしも設計契約後に、契約を解除したいと申し出たとしましょう。

 

すでに設計契約を済ませている場合、実施設計も終わっていると称して契約通りの設計費用を請求する建築家も居ます。

 

実際に建てない家の設計費用に、何百万円もの費用を支払う事になってしまうのです。

 

ですから気の合わない建築家と家を建てると言う事は、迷宮入りする事と同じだと言う事になります。

 

3.決まった部材を変更したがらない

決まった部材を変更したがらない

 

気の合わない建築家に限って、使う部材が決まっているにも関わらず。

 

それらを説明しない習性があります。

 

クライアント側のあなたとしては、何も聞いて無い訳です。

 

線で引かれた図面があるだけですから、理解をしようと思っても理解が出来ません。

 

  • 基礎工事の内容
  • 構造の木材の種類
  • 外壁のサンプルや色板見本
  • 断熱材の種類
  • 内外部建具
  • フローリング
  • 室内壁の仕上げ
  • 設備品の選定
  • タイルの色や品番

 

これらは詳細の資料を見ない限りは、あなたは説明を受けない事には分からない部分です。

 

ですからこの段階になって初めて、変更して欲しいとあなたが伝えたとしましょう。

 

気の合わない建築家の場合、やはり変更を受け付けなかったりするのです。

 

なぜクライアントの要望を受け付けないのでしょうか。

 

実は建築家の心情としては、次々と自分の満足の行く作品を作りたいのです。

それが建築家自身のこだわりや、過去の作品事例となるからです。

常に作品事例を更新する事で、自分が能力の高い建築家である事をアピールするのが目的です。

自分の作品に削ぐわない、クライアントの要望を反映した場合、自分が納得出来ないのでしょう。

ですから要望を言われたとしても、それを却下する様な言動を取ったりします。

 

これではあなたが大切な資金を捻出して、建築家の作品を並べる為に家を建てている様なモノです。

 

それがあなたにとって、お金が増える様な投資なら良いのですが。

 

そんな事にはならないので、作品と言う名の満足しない家に住まう事になってしまうのです。

 

作品としての見栄えを良くする為に、どの様な部分に建築家はこだわりを持っているのでしょうか。

 

よくある建築家のこだわり例をご紹介しましょう。

 

■木製建具を採用する

木製建具は、室内と室外の建具があります。

これらの場合で多いのは、室外の建具で窓枠や窓の部分に該当します。

大きな大開口の木製窓を製作したり、家の顔とも言える場所にも木製のドアを製作したがります。

見た目は良いのですが、日常生活には支障が出る場合が多々あります。

 

  • 隙間が多い
  • 虫の出入りがある
  • 窓に断熱性が無いので寒くて暑い
  • 新築してしばらくの間は木の収縮が続く
  • だんだん窓の動きが悪くなる
  • カーテンで塞いでしまいたくなる

 

この様な木製建具(モクタテ)を選ぶ事で、クライアントとしてはデメリットが多い様に思えます。

最初に聞いていれば、それはやりたくないと言えるのです。

ですが作品を作りたい建築家の場合、そこにはしっかりとした説明をしない傾向にあります。

 

建築地の環境に合わせて設計するのであれば良いのですが、これらの建築家の場合は自分の使いたい素材で家を建てようとします。

 

場所的に都市部ならまだしも、自然な環境の多い場所であれば、確実に虫と共存する事にもなりかねません。

 

この様に自分都合の建築家の場合、自己中心的な素材を選んで作品を作られてしまうのです。

 

実は私が建てたOBオーナーの奥様の友人が、某建築家に依頼をして秋谷の海を見渡す家を建てました。

 

その家はテレビ番組でも取り上げられた家です。

外壁面はすべて開放感のあるガラス窓。

斜面に建てられたその家は、リビングが宙に浮いている設計です。

作品としての見栄えは良いのですが、そこに住まう奥様にとっては。。

「私が安心してこの家に居れるのは、宙に浮いてない場所くらいしか無い・・」との事でした。

住み替えをしたいのだと言う事を、聞いた事があります。

 

これではなんの為に、家を建てたのか分からなくなってしまいます。

 

大切な資金を捻出したり、住宅ローンを背負ったのかすら分からなくなってしまうでしょう。

 

私の個人的な意見を言うなら、クライアントが納得の上なら良いかと思います。

 

ですがメリットデメリットを聞いた上で、素材を選択するのがベストだと思います。

 

確かに製作する木製の窓は、意匠性はとても良いと思います。

 

ただし生活が始まってからの使い勝手は、あまり良いモノとは言えません。

 

今では機能性の良い木製窓も、国産で販売されています。

 

住まう方の気持ちになれば、断熱性や機能性も考慮するべきポイントだと思います。

 

ですから家を建てる場合は、しっかりとコミュニケーションの取れる建築家に依頼をする事が大切です。

 

4.気の合わない建築家に依頼をしない為に

気の合わない建築家に依頼をしない為に

 

家づくりで失敗しない為には、クライアント側のあなたが気の合わない建築家に依頼をしない事が一番です。

 

ハイセンスなのは良いのですが、費用も当然ながら高額になってしまいます。

 

ですから費用の面や、自分たちの要望の事。

 

そしてクライアントの質問に、なんでも隠さず答えてくれる建築家に依頼をする事です。

 

何度か面談をして、コミュニケーションが取れそうであれば良いと思います。

 

気の合う、気の合わないを決めるのは、クラインアント側のあなたです。

 

もしかすると、あなたにとっては気の合わない建築家だと思っても。

 

他の方にとっては、とっても最良な建築家である場合も少なからずあります。

 

ですから決めるのは、あなた自身の直感で良いかと思います。

 

「この建築家だったら!」

 

そう思える建築家を選ぶ事が、家づくりの成功とも言えるのです。

 

ぜひその様な建築家に出会える事で、理想を超える家を手にして頂ければ幸いです。

 

5.まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

 

この様に気の合わない建築家と家を建てると、後々になって後悔ばかりが募ってしまうのです。

 

ぜひあなたと気の合う、建築家と家を建てる様にしてください。

 

きっと完成した時の満足度は、喜びにあふれたモノになる事でしょう。

 

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

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