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すごい臭い!!化学物質だらけの新築の家には気をつけて

 
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すごい臭い!!化学物質だらけの新築の家には気をつけて
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家を新築して引き渡しを受ける際に、臭いで驚いてしまう事があります。

 

新築特有のツーンとした刺激臭を嗅ぎ、この家の臭いはきつーい!!

 

玄関を開けたら、すごい臭い!!

 

中には新築をしたは良いものの、引越しするにも躊躇をしてしまう方も居らっしゃいます。

 

なぜ新築の家は、新築特有の臭いがきついのか。

 

元大工で新築の現場を作り続けて来た経験のある、中尾建築工房の社長が解説したいと思います。

 

1.匂いの原因は化学物質?

匂いの原因は化学物質?

 

人生で最大の買い物として、土地と建物を購入した。

 

そして引き渡しを受ける際に、驚いてしまうこの意見。

 

「なんなの?このきつい臭いは?」

 

住宅ローンを組んでまで購入した家が、中に入れないほどきつい臭いがするのです。

 

どんな説明を受けたとしても、あなたが強烈な臭いを感じたの確かです。

 

新築の臭いには、どの様な症状があるのでしょうか。

 

  • 臭いがすごくてマスクをしないと居られない
  • 鼻がおかしくなりそうで気分が悪くなる
  • 少し居るだけで気分が悪くなる
  • 目がシバシバして気分が悪くなる
  • 吐き気と頭痛が治らない
  • 頭がぼーっとする
  • 喉が痛くなる

 

概ね、気分が悪くなると言う意見です。

 

これらの症状が出てしまうのは、俗に言うシックハウス症候群が疑われます。

 

当たり前の話ですが、あなたは販売会社や工務店にクレームを言う事になるでしょう。

 

その回答は、こんな感じで返されておしまいだと思います。

 

  • シックハウス対策万全です
  • クリーンシステム等できれいな空気です
  • ホルムアルデヒドは使ってないので心配ないです
  • 窓を開けて換気をしてください
  • そのうちに臭いは無くなります

 

あなたはこんな答えを、聞きたかったのでは無いですよね。

 

今すぐに、この臭いを無くす方法を、知りたかったのだと思います。

 

これらの症状を持つ方がいらっしゃるのは、国自体も認識をしています。

 

症状に悩む方が多く表れる様になった事から、シックハウス症候群と言う言葉が認知される様になりました。

 

シックハウス症候群とは、どの様な内容なのでしょうか。

 

■生活環境におけるシックハウス対策

 

(1)シックハウス症候群とは

近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。

 

(2)シックハウス症候群の原因

住宅の高気密化・高断熱化などが進み、化学物質による空気汚染が起こりやすくなっているほか、湿度が高いと細菌、カビ、ダニが繁殖しやすくなります。それだけではなく、一般的な石油ストーブやガスストーブからも一酸化炭素、二酸化炭素、窒素酸化物などの汚染物質が放出されます。たばこの煙にも有害な化学物質が含まれています。シックハウス症候群は、それらが原因で起こる症状です。

人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。

 

(3)主な防止対策

カビ・ダニ対策

対策としては、住宅環境、日常生活でカビ・ダニ発生の原因と思われる点を改善し、換気や掃除等により、効果的なカビ・ダニ対策を講じる必要があります。

化学物質対策

リフォームなどの前に、工務店や設計者と十分な話し合いを行い、自分の希望をしっかり伝えて材料選びを行うことが大切です。

多くの地方自治体(生活衛生担当部署や建築担当部署等)、保健所などにおいて、シックハウスに関する相談窓口が設けられているところがありますので、ご相談ください。

 

※厚生労働省ホームページより抜粋

 

この様に国も問題として、シックハウス症候群を取り上げています。

 

ですがシックハウス症候群とは言え、実際に直訳をするとどうなるでしょうか。

 

シックハウス症候群

Sick house syndrome

病気 家 シンドローム

 

つまり病的な家 症候群と言う事が出来ると思います。

 

ではどの様な規制をしているのでしょうか。

 

  • フォースター(F☆☆☆☆)の建材を使う様にする事
  • 24時間換気をする換気システムをする事

 

たったこれだけです。

 

そして新築の家を建てる際には、建築確認申請を行います。

 

この申請の時にも、シックハウス症候群の部分で提出する資料があります。

建築確認申請上のシックハウスを確認する資料実例

 

この画像は建築確認申請上の、シックハウスに対して確認する資料の実例になります。

 

まさに現在着工中の家の資料になりますので、最新の情報です。

 

  • 使用建材はフォースター(F☆☆☆☆)である事
  • クロルピリポス不使用
  • 石綿不使用

 

これだけで建築確認申請上は、何事もなく降りてしまうのが現状です。

 

実際にこれらの症状に悩む方が、たくさん居らっしゃいます。

 

ですが実際には、自治体に相談の窓口がある程度で済んでしまっています。

 

自分の身は自分で守ると言う意識が無い限り、同じ様に新築の家の臭いで悩んでしまう方は減らないと思います。

 

2.現場を知る者からの意見

現場を知る者からの意見

 

私が元大工で、現場で棟梁を務めていた事を冒頭にご紹介しました。

 

大工は実際に現場で作業をする職人です。

 

ありとあらゆる建材に触りますから、それが体に良いのか悪いのか。

 

それぐらいは、自分でも分かります。

 

集成材のカットを行うと、丸ノコの刃の摩擦で匂いが出ます。

 

化学製品の様な匂いです。

 

断熱材を入れていると、独特の匂いがします。

 

フローリングを貼っていれば、接着材の臭いもありますし、カットすればベニヤ以上に臭いがします。

 

階段の様に厚みのある材料をカットすると、やはりベニヤ以上に糊で固められた様な臭いがします。

 

厚みがありますから、ベニヤ板に比べて3倍は粉塵が起きます。

 

私はそれが嫌だったので、カットする機械に集塵機を装着していました。

 

そのまま吸ってしまっていれば、気持ち悪いなんてモノではありません。

 

これらの臭いは薬品の様な臭いと言えば、間違い無いかもしれません。

 

薬品と言えば、シロアリの消毒薬などもそうです。

 

最近の消毒液はあまり臭いがしなくなったモノもある様ですが、私が現役で大工をしていた時代の消毒薬は、目をつむりたくなる様な薬品独特の異臭を放っていました。

 

これらの臭いが原因で、私が作業を出来なくなってしまう事はありませんでした。

 

室内ではありませんし、風も通り抜けます。

 

ですから違和感は感じるものの、気持ちが悪くて作業出来ないほどのモノではありません。

 

ただしこれが室内だったのであれば、それはもう我慢が出来る臭いではありません。

 

キツイ臭いを発する家と言うのは、私の経験上では2つあります。

 

  • 小屋裏作業
  • 内装完了後

 

■小屋裏作業

 

小屋裏と呼ばれる収納を造る時があります。

 

小屋裏は、家の中の暖気が最も集まる場所です。

 

夏の日などは蒸しますし、汗が止まらないほど暑いです。

 

そこで作業をしていると、頭がぼーっとなったり。

 

作業効率が確実に落ちる位、体調に異変を感じる事がありました。

 

 

 

■内装完了後

 

大工は木工事が完了すると、内装業者(壁紙屋さん)が後に続きます。

 

その内装が終わった段階で、再度現場に足を運ぶ事があります。

 

階段の手すりをつけたり、床に張られていた養生を剥がしに行くのです。

 

この時にも玄関ドアを開けたら、強烈な鼻にツーンと来る臭いを感じます。

 

 

私は特に、シックハウス症候群に罹っている訳ではありません。

 

それでもこれらの臭いは、普通じゃない事ぐらいは分かります。

 

建材は温められたり、湿度が高くなる環境が整うと、強烈な刺激臭を出します。

 

家の材料の中で、最も刺激臭を出すのは壁紙の糊だと思います。

 

内装の壁紙を貼る際には接着材として、糊を壁紙に機械を通してベタ塗りします。

 

フォースター(F☆☆☆☆)だからと言って、臭いがしない訳ではありません。

 

誰もが安心、安全と言い切れるほどの、基準では無い事を覚えておいてください。

3.すごい臭いの対応策

すごい臭いの対応策

 

 

臭いの対策は、24時間換気システムを常に止めない事が前提です。

 

窓を開けて室内の空気を、こまめに入れ替える事が推奨される事でしょう。

 

ですが生活が始まって、家に在宅する時間が長いのは奥様では無いでしょうか。

 

夏の暑い日に乳飲み子を抱えて、外の熱風を室内に入れられるでしょうか。

小さい子供はとても暖かいので、抱っこしているだけでも汗をかいてしまいます。

きっと暑さで、人間が参ってしまうと思います。

 

真冬の寒い日に、エアコンで温めたにも関わらず。

窓を開けて換気するなんて出来るでしょうか。

誰だって外の空気を入れれば、寒くて風邪をひいてしまうのは否めないでしょう。

 

そうなんです。

 

どの相談窓口に行っても、どの工務店に相談をしたとしても。

 

必ず換気をする事や、こまめに空気を入れ替える事しか推奨される事はありません。

 

自力で出来るのは、消臭剤をあちこちに置く事ぐらいでしょう。

 

これではシックハウス症候群に悩む方にとっては、回答にならないと思います。

 

私はこれらの悩みを持つ方には、買い替えや住み替えなどを提案する事もあります。

 

どうしてもその家に住み続ける必要がある場合は、バーンアウト(ベイクアウト)法をお勧めしています。

 

■バーンアウト(ベイクアウト)法とは

化学物質や建材は、高温多湿になると揮発して匂いを出す特性があります。

それを利用するのが、バーンアウト法になります。

高温である事

湿度が高い事

この環境を人為的に作る事によって、強制的に揮発させてしまうのです。

 

バーンアウト(ベイクアウト)法には、メリットもあればデメリットもあります。

 

■バーンアウト(ベイクアウト)法のデメリット

 

デメリットは建物のどこかに支障が生じると言う事です。

 

化学物質に含まれる匂いの原因を強制排除する訳ですから、家具や建具にフローリング、窓枠などに剥離や膨れが起こるかもしれません。

 

高い湿度によって、本来は出る事のなかった化学物質が出て来てしまうかもしれません。

 

冬場に行うと、結露で他の問題が生じる可能性があります。

 

行う季節は春から夏にかけて、行うのが良いでしょう。

 

 

■バーンアウト(ベイクアウト)法の行い方

 

貴重なOA機器や、湿度や高温に弱い家電は出しましょう。

 

衣類なども揮発する化学物質が付着しない様に、外に出してしまいましょう。

 

子供のおもちゃなどで洗える物なら良いのですが、口で加える恐れのあるモノは他の場所に収納しましょう。

 

家の外部建具は、すべて締め切ります。

 

玄関、窓はすべて閉めてしまいましょう。

 

各居室のドアは開けましょう。

 

クローゼットや押し入れ、収納などはすべて扉を開けましょう。

 

箪笥がある場合は、箪笥を置いておかない方が良いかと思います。

 

変形する恐れがありますので、他で保管をした方が良いでしょう。

 

カーテンがあれば、日光で室温が上がりやすい様に明けましょう。

 

室温を30℃~35℃ほど、湿度は60%以上になる様にします。

 

オイルヒーター、エアコンで家の中を温めましょう。

 

この時、火災の出やすい家電を使うのは避けましょう。

 

火災になったらシックハウス症候群どころか、住む場所が無くなってしまいます。

 

そして加湿器を使って、湿度を60%以上に保ちましょう。

 

扇風機やサーキュレーターで、家中の空気を撹拌しましょう。

 

特に2Fに暖気が溜まりやすいので、1Fと2Fの空気が循環する様に心がけてください。

 

この状態になりますと、化学物質や建材が揮発を始めます。

 

締め切って6時間継続して、高温多湿状態を作り出します。

 

 

バーンアウト(ベイクアウト)法の作業中は、家の中には居れないと思ってもらった方が良いです。

 

私が大工時代に感じた、小屋裏収納以上の不快感が発生するからです。

 

■バーンアウト(ベイクアウト)法を繰り返す

 

6時間が経過したら、すべての窓を開けましょう。

 

エアコンやオイルヒーターは停止させ、扇風機やサーキュレーターを活用して、家の中を一斉に換気します。

 

最低でも1時間は換気を行って、同じことを繰り返します。

 

回数は住まう方によってまちまちですが、3回から5回程度を繰り返せば効果はあると思います。

 

この様な方法で強制的に、化学物資や建材を揮発させてしまう方法もあります。

 

 

もしも臭いの原因が、壁紙の糊にあるのを知っている方は。

 

壁紙ではなく、漆喰などに塗り替えを考える方も中には居らっしゃるでしょう。

 

この場合はバーンアウトを行う前に、壁紙自体を剥がしてしまいましょう。

 

匂いの原因は、壁紙の裏にある糊にあります。

 

せっかく揮発させるなら、揮発を止める壁紙を削除して、糊の成分も揮発をさせましょう。

 

その上で漆喰を塗ったりすれば、効果は絶大だと思います。

 

自分の家では無い空気感に変わる事でしょう。

 

 

5.化学物質を使わなくても家は建つ

化学物質を使わなくても家は建つ

 

建売住宅や建売住宅を建てる工務店の注文住宅では、この様なシックハウス症候群が起きてしまう家が多いと思います。

 

すべての家がこの様に、化学物質や建材のキツい臭いで悩む家ではありません。

 

もしもあなたが新築を建てる前なら、自然素材の家を建てる様にしましょう。

 

自然素材の家なら木の香りが迎えてくれますので、新築特有のツンとした臭いを感じる事がありません。

 

建売住宅などでは禁止される事の多い室内干しも、調湿性能の高い自然素材の家なら室内干しされても問題がありません。

 

むしろ室内干しをする為のランドリーや、サンルームを計画するほどです。

 

建てる工務店によっては、新築後のカビにも悩む事はありません。

 

私はどんな家でも造れますが、どちらかと言えば自然素材の家の専門家になります。

 

住まう方の健康を害する恐れがある家を、建てようとは到底思えません。

 

6.まとめ

 

いかがでしたか。

 

新築したものの、臭いがきつく引っ越しが出来ない状態では。

 

この先どうしていいものなのかが、分からなくなってしまうかもしれません。

 

この様な思いをしない為にも、家を建てる前にいろんな家がある事を知ってください。

 

中でも自然素材の家でしたら、私は特に専門家になります。

 

シックハウス症候群とは、無縁となる家をお約束させて頂きます。

 

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

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