逗子や葉山に住む方必見|家(うち)の大量な湿気、もう嫌っーーー!!!その悩みを解決する対策方法をお伝えします。
家の中に湿気があると、大切な衣類や革製品にカビが生えたりしますよね。
大枚をはたいて何年も大切にしている革製品にカビが生えたら、もう目も当てられない位の衝撃を感じてしまうでしょう。
今回は湿気とは無縁の家を新築の注文住宅で建てている中尾建築工房から、湿気の悩みを解決する方法をお伝えします。
とくに私が得意としている逗子や葉山の湿気対策で、有効な方法をご紹介させて頂きますね。
1.一般的な湿気対策では基本の基の字にもならない
ごく一般的な湿気対策と言えば、これらの方法が挙げられることでしょう。
- 換気
- 除湿機
- 結露防止シート
- 除湿剤、水取り剤
- サーキュレーター
これらの方法がごく一般的に湿気対策として、検索すると出てくる項目になります。
ですがちょっと待って下さい。
今回まとめさせて頂いている記事の内容は、一般的な湿気対策ではありません。
あくまでも膨大な湿気を抱える、逗子や葉山と言う特定の地域を指してまとめています。
となると湿気が気になる時期と言えば、梅雨時であったり冬場に暖房を使う時期に多発するはずです。
除湿機を回したり、除湿剤をこまめに交換することで、たしかにその場の湿気はある程度取れるのですが、それでは事足らないほど、逗子や葉山の湿気は多いと言えます。
さらにジメジメとした梅雨時に、窓を開けて換気を促されたりしても。。
サーキュレーターで室内の空気を撹拌したりする事が、ある程度は有効であるとは言っても、すでに外部には膨大な湿気に包まれている訳なのである意味でエンドレスでしかないです。
つまり換気をすることで湿気の対策にならないのが、逗子や葉山の海と山から放たれる膨大な量の湿気です。
結果としては除湿機を数台フル稼働でまわしてみたり、エアコンなどで除湿をしたり、結露防止シートを窓に貼ってみたり、水取りゾウさんを頻繁に取り替えてみたり。
一般的に有効と思われている湿気に対して、それでは事足らないのが逗子や葉山の湿気対策だと言えるでしょう。
2.私の会社で建てている家の作りとは
私の会社で新築の注文住宅を立てる際、必ず決めている決まり事があります。
- 構造はすべて無垢材
- サッシは最低限アルミ樹脂複合窓(複層ガラス)
- 外壁通気工法
- 断熱は吹付断熱材以上
- 室内の天井や壁はイタリア漆喰
- 床は無垢のフローリング
実はこれらのこだわりは、すべて逗子や葉山の湿気に対して考えられた仕様になっています。
最近では集成材と言う素材が多いのですが、集成材は接着剤で接着している材料なので湿気には弱いです。
ですが無垢材というのは乾燥が進めば進むほど固くなり、木材自体の強度も上がります。
さらに無垢材は素材自体に細かい空気を取り込む様な、多孔質な性能を元々持っていますので、超湿性能も持ち合わせています。
サッシは外側を耐久性のあるアルミにして、室内側の素材は樹脂にすることで結露をさせない様な造りになっており、さらに空気層を持つペアガラスにすることで結露対策を施してあります。
外壁に関しては構造体にくっつけるのでは無く、空気層を持つ様にして外壁下地を造ります。
外壁自体も結露はしますので、その結露水が重力に逆らわずに落ちる様な造りにします。
断熱材はなるべく吹付け断熱以上をお勧めしています。
外気との熱を遮断する目的がありますし、適正な場所でしっかりと断熱することで、室内に余計な水分を入れないためにも重要なポイントです。
室内の天井や壁をイタリア漆喰にする理由は、すべて室内に入ってくるであろう湿気を吸い取る効果があります。
私の研究結果では、国産の漆喰よりもヨーロッパの漆喰のほうがより多孔質な性能を持っているので、湿気を吸い取る調湿効果があることを実感しています。
床に無垢のフローリングを貼るのは、新建材のフローリングに比べて無垢材は調湿効果があります。
さらに熱伝導率も針葉樹の材料なら0.12~0.19W/mk程度ですが、一般的なフローリングなどは0.2W/㎡K 程度と、針葉樹のフローリングは一般的なフローリングと比較して半分程度の熱伝導率もしかない事が分かっています。
接着剤で密着されたフローリングに対して、たくさんの空気の穴が無垢材のフローリングにはあります。
つまりこれが温かみのあるフローリングとして無垢材が紹介されている理由です。
さてここまででご紹介をしてきましたが、誰でも新築の注文住宅が建てられるわけではありません。
それは私も十分承知をしておりますし、自社の建物の造りを自慢をしたいわけでもありません。
もともと逗子や葉山の家々を、大工の修行時代にたくさん触ってきました。
その結果で私の頭の中に常に残っていたのは、たったこれだけの事でした。
水との戦いでしかない。
それを対策するために新築の注文住宅を建てるなら、大工さんの目線からして大量の湿気を対策する必要がありました。
しっかりと断熱することが必要であったり、ありとあらゆる所に空気層を持つ必要がありました。
それがどこかしら甘い部分があると、あちこちで結露が発生はします。
これらを対策するために考えたのが、述べさせて頂いた内容となります。
ここまででしっかりとお読み頂いている方であれば、なにかが共通していることに気が付かないでしょうか?
分からない方はなんども私の会社で建てている家の作りを読んで頂くことで、湿気の対策がしっかりと頭の中に残るはずです。
そうなんです。
実は共通していることがありまして、その場の空気を利用していると言う事。
なんども空気や空気層、多孔質と言う言葉が出てくると思うのですが、これが湿気を対策するうえで大切な施策だと言えます。
そして熱を遮断したり、当然室内に入り込んだ湿気を吸い取る方法も必要ですよね。
けれども現在のお住まいが賃貸であったり、まだ家を購入するには至ってない場合も多々あると思います。
そんな時には、これらの湿気対策があるんだという知識を持った上で、次に進んで頂きたいと思います。
3.どんな家にも役立つ強烈な湿気の対策
新築せずとも、リフォームせずとも、強烈な湿気の対策を施すことは可能です。
特に漆喰を天井や壁に塗ったりせずとも、今のお部屋に湿気と戦ってくれる素材を用意するだけです。
それは調湿建材と呼ばれる素材を用意して、家の中に工夫して置いておくことになります。
調湿建材は室内の湿度を調整することのできる建材で、室内の湿度が高くなると湿気を吸って湿度を下げてくれます。
また乾燥してくると湿気を放出して、湿度を上げることを自然に行う機能をもっています。
その中でも私がおすすめなのは壁に塗る様な左官材ではなく、板状になっている素材をおすすめしています。
調湿建材で有名な素材といえば、LIXIL社のエコカラットプラス、大建工業社のさらりあ~となどがあります。
その中でも私が一押しでおすすめする素材といえば、アイカ工業社のモイスNTになります。
柄付きタイプなども色々とありますが、湿気を取ることに対して有効なのはNT素地タイプをお勧めします。
実は私の会社で新築の注文住宅をを建てていると言う前置きがあったかと思いますが、モイスNTの素地タイプを必ず貼っているスペースがあります。
それはビルトインガレージや、外から利用する外部物置などです。
上の画像はちょっと前にお引渡しを終えた逗子市山の根の家なのですが、こちらにはビルトインガレージがあります。
天井や壁の全てに、モイスNTの素地タイプを貼り尽くしてあります。
ガレージはシャッターを開けただけで、大量の湿気が入って来てしまう格好の的になります。
そこに湿気が無くなると言う事は、かなり凄い事ではないでしょうか?
この様にモイスNTの素地タイプを利用してリフォームしても良いでしょうし、賃貸の方なら壁に立て掛けておくだけでも良いでしょう。
湿気の状況はお住いになられている家々で違うと思いますが、モイスNTの素地タイプに関しては、かなり湿気を取ることに対して高い性能を持っています。
実は私の趣味が、海で魚を釣るのが趣味です。
海は湿気だらけなので、とにかく道具類や衣類などが湿気で困るのです。
私は釣りに行くときの道具箱の底にも、モイスNTの素地タイプをカットしてそこに置いています。
それだけで釣り針なども錆びないですし、まったくジメジメした感じにはなりません。
画像の中に白いテープの下に白い板状のモノがあるかと思います。
これがモイスNTの素地タイプになります。
お弁当やお茶を入れておくバックなどにも、バッグの底にモイスNTの素地タイプをカットして入れています。
さらにクーラーボックスも大きめのモノを車に積んでいます。
クーラーボックスは中身に氷や海水などが入っているわけなのですが、当然車の中はジメジメとした空気になります。
ですがクーラーボックスの下に、すのこ状にした枠組みにモイスNTの素地タイプを貼ってあります。
それだけでまったくジメジメとした感じは無く、車内は湿気が無い状態を保っています。
この様にする事で錆びやすい釣り針や金具類は、モイスNTを入れておくだけで常に湿気対策が為されています。
車内もモイスNTを入れておくようになる前は、シートも湿気で破けたりしてましたが。
今ではその様な事も無く、快適な車中になっています。
この記事をご覧頂いて、さっそくリフォームしたいなどの要望があるかもしれません。
ですが私の会社で建てている、新築のこだわりを思い出して頂きたいのです。
あなたのおうちの壁が至るところで結露をしている場合、その壁に直接貼るのは危険です。
空気の層が無くモイスNTの素地タイプをを貼る場合、貼り付けた部分に結露水が集まりカビの発生する原因となってしまいます。
空気の層がある事によりモイスNTの素地タイプの性能が発揮されますので、まずは専門家に相談するうえでリフォームプランなどを考えてみてくださいね。
下記のリンクを熟読されると良いかもしれません。
4.自然と湿気と共存する方法
逗子や葉山というのは海もあり、山もあるとても自然に豊かな地域だと言えます。
それだけに都内のビル群の中で働く方の中には、その自然に引き寄せられてしまう方も多く居らっしゃると思います。
湿気が多いのはデメリットだけではありません。
私は仕事柄茅ヶ崎などにも行きますし、横浜方面にも出かけます。
比較的コンクリートジャングルや、アスファルト敷きっぱなしのところに行く機会が多いので、逗子や葉山に帰ってくると、その涼しさや気持ちの良い空気感に触れる事で心地よさを感じることもある訳です。
逗子や葉山は湿気や塩害は当たり前に発生しますので、除湿機やエアコン、水取りぞうさんだけで戦うのは合理的ではありません。
むしろその中に溶け込んで暮らしていくためには、その場にある空気を利用すること。
そして急激な温度差により起こり得る結露水を、極力発生させないことがです。
それに一役買うのがモイスNTの素地タイプなので、ご自分で通販される方はそれでも良いですし、相談しながらお願いをしたいということであれば私に相談していただいても大丈夫です。
ただし一つだけ言っておかなければならない、私の会社で家を建てた方に言われてしまったクレームがありました。
そのクレームとは。
住心地はどうですか?
湿気とか気になりますか?
湿気は全然気にならないし、快適だよー
あ
でもね
ちょっと私の肌がカサついて来たみたいな感じがするから、最近は加湿器を使っているんだよねー(笑)
そうなんです。
この施主様は逗子海岸近くに家を建てた方なのですが、あまりにも調湿性能が高い家にお住まいなので、お肌がカサつくと言うお悩みがあったそうです。
そのクレームに対して私は.。
肌の調子まではジャンルが変わってくる問題なので、加湿器対応でよろしくお願いします(笑)
というお話でまとまりました。
今まさに逗子や葉山にお住まいで湿気に悩まれている方にとっては、嘘みたいな会話に思えるかもしれません。
ですが地元の大工が真剣に水の対策を施した家というのは、それだけの性能を持っていると言う事。
それだけに工事が必要なのではなく、要はこういう対策をすれば良いんだよとお伝えすることが参考になれば幸いです。
5.まとめ
いかがでしたでしょうか?
逗子や葉山の湿気は当たり前ではあるものの、対策を施すことで湿気とは無縁の住まいを手に入れる事は不可能な事ではありません。
ただしお住まい事情や、懐事情というのは千差万別にあると思うんです。
リフォームや新築をせずとも、お勧めの素材を住まいに取り入れる事で、少しでも湿気の悩みから開放される為にこの記事をまとめさせて頂きました。
もしもあなたが湿気に頭を悩ましている。
そんな事情があったら、私にご相談いただいても大丈夫です。
私は理由があってお休み以外は、逗子や葉山を必ず通って横須賀の会社まで通勤しています。
ちょっと見ることくらいは普通にできますので、お気軽にお声が卦け頂ければ幸いです。