私が中尾建築工房を造った訳3
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私が31歳の頃に思い立った事でしたね。
それが中尾建築工房。
同世代の元大工棟梁がこだわる素材で建てる。
そして選ぶのが楽しくなる、カジュアルな自然素材やコテコテの自然素材。
なかにはローコスト住宅なんてもあったり。。
と言う事で、業界の習性と言うか癒着と言うか、そういった事が嫌になって中尾建築工房を立ち上げました。
当初はそれこそほったて小屋は建っているものの、内装は全くなしです(笑)
外壁のトタンは申し訳程度に張ってあるけど『ここが工務店?』と思える感じでは無かったと思います。
でも一生懸命に家造りをする為に場所なんて関係無い。
これは僕の信念でもありました。
駅から近くでなくても、山奥でも良材のストックさえ出来れば。
雨風さえしのげれば。
そんな考えで長沢の山奥に中尾建築工房のほったて小屋を建てた訳です。
そして下請け繋がりだった上甲が共感してくれ、一緒に中尾建築工房という工務店を成長させるべく賛同しました。
でもなにか足りない。。
この時思ったのは、上甲も僕も独身だって言う事。
ちょっと待てよ・・
『家に長く居るのは女性であって、奥さんだよな・・
俺たち、独身だから奥さんも居ない。。
でも、いい家を提供する為には家事も出来て、仕事もしている設計が必要かも?!』
そう思って僕は女性のスタッフを入れようと思ったんだ。
とは言っても誰でも良いって訳ではない。
だから人選にはすっごい時間も使ったし『この子なら』 って女性の建築士を採用する事になった。
多分、OBのオーナー様なら覚えてくれていらっしゃいますよね?!
古市でございます。
すっげぇ頭脳明晰で、かつまったりなムードな演出するのが得意な古市。
僕的には何処に出しても恥ずべき事の無い建築士です。
一緒にプランニングしたり、いいデザインのある家も造りました。
ただここが僕の安心してはいけない部分でもあったんです。
それは。。
女性は妊娠すると言う事です
つまりは妊娠すると、しばらくは子育て・・
でも頭の悪い僕には、こうなる事が予測が出来ませんでした・・・
そりゃぁ〜、そうっすよねぇ・・
楽しそうな家庭を造る為の建築士が、妊娠して新たな家庭を作る事は当たり前の行為であり、普通の事ですもんね・・
まぁ正直言って、俺が甘かった・・・
この頃は設計担当者が変更になったりで、設計依頼を承けていたオーナー様には大変ご迷惑をおかけしました・・・
そんな事もあり、一度は正直言って男性スタッフだけで固めようかとも思ったんです。
でもやっぱあきらめられない!
なんというか、女性にしか出せない様な間取りとか、細かい部分とかって絶対にあると思うんだよ。
施行は厳しくなっても、住む方にとってはやさしい家。
僕はそれを実現したいし、あきらめたく無かった。
だからひたすら探し続けて、ようやく野村に出会ったんだ。
彼女はバリバリの一級建築士。
しかも20代の若さで一発合格する逸材です。
そんな彼女に中尾建築工房に来てもらえるのは、すげ〜嬉しかったし僕の支えにもなってくれた。
実際問題、プラン進行中の方からは『すっごい楽しいです〜』との言葉も多数頂いているし、コスト調整に関しては僕が居る。
そして一度はスキルアップの為に武者修行出ていた上甲も、戻って来てくれた。
そうして安心していた所にまたあらたな『???』が浮上したんだ。
私が中尾建築工房を造った訳4に続く
Comment
か~、
はやく続きを!!
そうですよ。
早く読ませて~!!!
すぎさん☆ちょっTさん☆
これはふとした時でないと更新しないんです(笑)
また忘れた頃に復活すると思いま〜す!