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三浦市初声町『サーファーズHOUSE』お引き渡し☆

 
  2022/07/15
三浦市初声町『サーファーズHOUSE』お引き渡し☆
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昨日の事になりますが、2015年2月23日六曜大安、一粒万倍日の日に三浦市初声町にて『サーファーズHOUSE』のお引き渡しをさせて頂きました!

 

miurashi-hasseimachi-a-ohikiwatashi.jpg

 

『サーファーズHOUSE』の外観はご覧の様な外観。

 

これはラップサイディングと申しまして『サーファーズHOUSE』にとっては、とっても重要なポイントの外壁なのです。

 

アメリカの西海岸の方に行くと、良く見受けられる家って感じになりますね。

 

外壁以外の木部に関しては、垂木や破風板などもレッドシダーを選択しまして、木部はオーナー様にて塗装をされた外観となります。

 

おそらく中尾建築工房で家を建てて、すでに何年も中尾建築工房ブログをご覧頂いている方からすれば『こんなの今までにあったっけ〜?』って感じだと思います。

 

まー、希望されている方が少ないってだけで、決して出来ないって訳ではございません(笑)

 

出来るっちゃ〜、出来るけど、ラップサイディングはそんなに安くは出来なかったりするんです。

 

それに、やるんだったら細かい部分もこだわりたい。

 

ではその細かいってところはどこかって言うと。。

 


miurashi-hasseimachi-a-ohikiwatashi2.jpg

 

条件的には無塗装品を現場で塗装する場合に限ってのお話なのですが、ラップサイディングの場合は出っ張る角の部分に役物(やくもの)と呼ばれる部品があるんです。

 

その役物はなぜ存在するのかと言いますと、施工性を上げる為、かつ防水性を高めるためにあります。

 

画像である程度ご覧頂けるかと思うのですが、ラップサイデイングの出隅に役物を使った場合の仕上がりが左の画像。

 

右の画像が『サーファーズHOUSE』の画像になります。

 

さて、仕上がり的にはどちらがよろしいでしょうか?

 

私は右の『サーファーズHOUSE』の貼り方の方がシンプルに見えて格好良いかと思います。

 

左側は生産性を上げるために必要な役物。

 

でもね、『サーファーズHOUSE』のオーナー様の要望を聞いていると、どうもなんちゃってサーファーズHOUSEを求めているのではなくて、ガチのサーファーズHOUSEを求めているっぽかったんです。

 

んで役物を使ってしまうと。。

 

どうも今時のなんちゃってラップサイディング仕上げになってしまうんです。

 

なんて言うんだろうか、この役物がまた目立つ訳なんですよね、実際。

 

役物を目立たせたいのではなくて、全体に貼られたラップサイディングを観せたい訳です。

 

役物を使ってしまうと、なんかその役物だけがとっても目立ってしまって、ガンダムに出てくるリックドムみたいな感じになっちゃうって言えば分かりますかね?

 

リックドムって、スカートが結構あるじゃないですか?

 

それがたくさん連なってしまうと、リックドムが三機連なったジェットストリームアタックみたいな感じになってしまう・・・

 

それに。

 

ラップサイディングと言うのは、もともとアメリカ西海岸の地方で人気のある外壁仕上げです。

 

ではメンテナンス性を考えたら、果たして良いのか悪いのか。

 

実は西海岸の家と言うのは沿岸部である事から、メンテナンスと言うのが必須の地域です。

 

土地も人気のある地域である事から、高額な出費が伴います。

 

ですからお金を払ってメンテをしてもらうってよりは、家にDIYツールをたくさん用意して。

 

メンテナンスは一家の大黒柱であるお父さんを筆頭に、手を抜かずに家族で行うと言う地域性があります。

 

もしくはお父さん、たった1人でやってたり(笑)

 

 

つまりラップサイディングの本場は、その様になっておりますので。

 

こちらの家もなんちゃってサーファーズHOUSEにしない為にも、やっぱり塗装を塗り重ねて趣のある様にしたかったと言う訳です。

 

日本でも最近、サイディングと呼ばれる様になりましたけど、私が大工の小僧の頃には下見(したみ)と呼ばれていました。

 

下見にも貼り方がありまして、『サーファーズHOUSE』の様なラップサイディングの貼り方を南京貼りと言います。

 

miurashi-hasseimachi-a-ohikiwatashi2.jpg

 

簡単に説明すると、こうやって重ねて貼るのが南京貼り。

 

板と板をあまり重ねないで貼ったりする方法を、ドイツ下見と呼んだりしていました。

 

私が初めて大工の仕事として、この南京貼りをさせてもらったのが、逗子の披露山公園内にある木造軸組在来工法で建てた貸家です。

 

南京貼りの場合は一段を貼ったら、次は重ね部分を反対にして貼っていきます。

 

だから一度にまとめて板をカットする訳にも行かず、手間暇が掛かるんです。

 

だけどその代わりに見た目はバッチグーな訳ですね(笑)

 

と言う事で。

 

一見ラップサイディングがお好きでない方にとっては、ど〜でもい〜ような事ではあるのですが。

 

中尾建築工房で家を建てるオーナー様は、どの方もこだわりがそれぞれに違います。

 

だからいつもの感じではない家にはなりますけど、これはこれで『サーファーズHOUSE』のオーナー様にとってはオンリー1と言う事ですね!

 

miurashi-hasseimachi-a-ohikiwatashi3.jpg

 

ホントは目出しでなにも隠さない表情が一番伝わるかと思うんですけど、さすがに。。それはね・・・

 

でも満足はして頂けた様なので、これはこれで良しとしましょう(笑)

 

ペンキ塗りも頑張った。

 

天井や壁の珪藻土塗りもひたすら夜な夜な頑張った。

 

そんな苦労も、こういった引き渡しの時になれば、一瞬で喜びに変わってしまうから、面白いもんですよね。

 

そしてこちらのオーナー様にはこんなプレゼントもご用意させて頂きました!

 

miurashi-hasseimachi-a-ohikiwatashi4.jpg

 

ブログのどこかで詳しく書いてありますけど、こちらのオーナー様も私も、中学校の頃は男子バレー部でして、学校は違えどおそらくどこかでは会っている。

 

そんなゆかりもありまして、私から引き渡しのプレゼントにバレーボールを送らせて頂きました〜

 

いつかこちらのご主人が落ち込む事があったのなら、このバレーボールを見て私を思い出して頂いて、すかさずビビって頂きましょう(笑)

 

と言う事で長かったけど辿り着いた『サーファーズHOUSE』家の家造り。

 

竣工おめでとうございまーす☆

 

後はウッドデッキ、4月までに終わらせてね☆


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