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料理好きにうれしい家事を楽にする動線と収納ベストプラン

 
  2018/11/08
料理好きにうれしい家事を楽にする動線と収納ベストプラン
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家事の中心と言えば「キッチン」と「収納」の便利さ。

女性男性、性別に関係なくこれから家をつくるとき一番気になるポイントだと思います。

 

では、どのようなキッチンや収納をプランニングすれば、快適な暮らしを送れるのでしょうか?

 

ちょっとしたストレスから、家の中でイライラしなくても良い、楽しい状態にできるのでしょうか。

 

今回は無垢材を使った建築設計の専門家である「中尾建築工房」が、そんなお悩みをお持ちのあなたのために、家事を楽にするキッチンと収納のポイントについて紹介していきます。

 

1: 家事の中心であるキッチンのスタイルプランを知ろう

家事の中心であるキッチンのスタイルプランを知ろう

はじめに家事の中心である「キッチン」について考えましょう。

 

芸能人や海外のセレブの家をテレビで見ると、キッチンがやたら広いことがあります。

 

このような映像の影響によって「キッチンは広いのが良い」という認識を持っておられる方がいらっしゃいます。

 

しかし、この認識は正解ではありません。

暮らしに密着している家事の中心であるキッチンに必要なのは、広さや最新設備の前に

 

家事をメインにする人が使いこなせるのか

 

ということなのです。

 

広いキッチンを使いこなせる方がいらっしゃる反面、手を伸ばすと鍋やフライパンに手が届く距離が使いこなせて便利という方もいらっしゃいます。

 

どちらが良い悪いということではなく、自分たちにとって「ストレスなく使えること」が大切なのです。

 

 

このような前置きをお伝えしたところで、キッチンのレイアウトについて紹介しておきましょう。

(1)アイランド型

最近流行っています。

名前からも想像できますが、シンクの部分を「島」のように独立して配置するレイアウトです。

 

オープンな雰囲気と、料理中でも家族を見ながら話せるため、料理を作るだけではなく料理を楽しむことができるタイプです。

(2)Ⅰ型

オーソドックスなレイアウトです。

キッチンのセットを1列に並べたタイプです。

 

コンパクトな横の動きで料理することが得意な方や、キッチンには一人で立つことが多い方に便利です。

(3)Ⅱ型

Ⅰ型の後ろ側に作業テーブルを配置したレイアウトです。

シンクで洗い物をしながら、サッと後ろを向いて盛りつけもできます。

 

キッチンに2人以上立つことがあるのなら、Ⅰ型と作業テーブルの間を120cm以上空けておくとこのタイプは使いやすいです。

(4)L

キッチンセットがL字型に並んでいるレイアウトです。

 

作業をする場所を広くとれますし、多人数でキッチンを使う場合、混雑しにくく、ぶつかりにくいので使いやすいです。

(5)U

自分は真ん中に立ち、三方にキッチンがあるレイアウトです。

 

手を伸ばすと、どの場所にも手が届きやすいので使いやすいです。

キッチンの面積に余裕を持たせられるのなら、このレイアウトはいつまでも使いやすいですね。

このようにキッチンと言っても、レイアウトによって使い勝手が違ってきます。

 

そこで、どのレイアウトが自分にぴったり合っているのかを考えると知っておいてもらいたいのが、次の流れを整理して考えることです。

 

キッチンを使うときには、おおむね次のような流れになります。

 

  • 材料を取り出して準備する
  • 材料をシンクで洗う
  • 調理の前に作業エリアで下ごしらえする
  • 加熱(コンロやオーブン、電子レンジなど)する
  • 作業エリアで盛りつける
  • テーブルへ配膳する

 

この流れをイメージしたとき、あなたならどんなレイアウトが使いこなせそうでしょうか。

 

一つひとつの手順を順番にこなしていくタイプでしょうか。

それとも、同時にこなしていきたいタイプでしょうか。

 

また、お菓子やケーキのように「寝かせる」時間が必要な調理をすることが多いでしょうか。

 

こういった、これまでの暮らしで実際にやってきた調理のシーンを思い出してもらうと、あなたが使いこなせるキッチンが見えてきます。

 

 

そして、どのようなレイアウトが自分には良さそうなのかがわかったら、キッチンをメインで使う方の身長に合わせて

 

  • シンクの高さ
  • カウンターの高さ
  • 吊り戸棚の高さ

 

これらを決めてもらうと失敗することがなくなります。

 

2: キッチンは材質で印象がガラッと変わる

キッチンは材質で印象がガラッと変わる

プランニングするときに必要なキッチンの機能面についてご紹介いたしました。

 

次はキッチンの見た目についてお話しましょう。

 

キッチンは機能面が優れていれば、理屈としてはOKです。

使いやすくて便利。これだけで問題ありません。

 

しかし、これだけのキッチンでは、ワクワクする楽しさがありません。

そこで、家事が楽になり快適にするキッチンプランには、見た目の印象を変えて楽しい気分にしてくれる「材質」にもこだわっておきましょう。

 

では、どのような材質があるのかというと

 

  • シンプルなステンレス製
  • ぬくもりのある無垢材
  • 意匠性の高い人工大理石
  • 高級感のある天然大理石
  • リーズナブルな価格がうれしい樹脂(ポストフォーム)

 

他にも、こだわるなら

  • ホウロウ
  • タイル

 

というような王道的な材質もあります。

 

どの材質を選ぶのかは、あなたのライフスタイルやお家の雰囲気によりますが、ひとつ忘れないでほしいことは、

 

汚れやすいキッチンでは、掃除がしやすいものが良い

 

ということです。

また、耐久性や耐火性も配慮する必要があります。

 

少しの違いでキッチンの表情が変わります。

ぜひ、建築家や設計者と一緒に、過去の事例などを見ながら選んでもらいたいと思います。

 

3: 家事の動線に収納を合わせよう

家事の動線に収納を合わせよう

キッチンの次、家事の大半を占めるのが「収納」です。

収納は家づくりで後悔することが多い、悩ましい部分でもあります。

 

そこで、後悔することがないように次のことに注意しておいてください。

 

収納スペースは大きさよりも「どこにあるか」。

大きくて奥行きのある収納スペースがあると、すべて解決しそうに思いますが、、、

 

残念ながら、奥の方や上の方に「永久」に使わないものが収まるだけで、本当に収納したいものは外に出たまま片づかないということになりやすいです。

 

あなたも引き出しや押入で同じ経験があることでしょう。

 

そこでこの教訓から学ぶとすると、収納スペースは大きさではなく、どの場所にあるかが重要だということです。

 

収納したい物を、すぐに取り出せ、使い終わればサッと収納。

これができるのがベスト。

 

ということは、収納スペースは使うものの近くにあるのがおすすめなのです。

 

例えばベビーカーなら、玄関からリビングを通って、奥の部屋の押入に入れるのではなく、玄関横に収納スペースがあると便利です。

 

これと同じように、掃除機や衣類、靴。

リモコンや小物類を使うところの近くに収納スペースが配置できないか考えてみましょう。

 

4: 料理好きにおすすめ収納はコレ

料理好きにおすすめ収納はコレ

最後に、もしあなたが料理好きなら、キッチンの横に「パントリー」があると大変便利です。

 

パントリーはカフェなどで言うところの「バックヤード」。

食品(お米や野菜、ビールや調味料など)をストックしておくところです。

 

このような収納庫があると、今はまだ使わない食材などが、キッチンに並ぶこともなく、貴重なスペースに置き去りにされることもありません。

 

見た目にもスッキリとしたキッチンになりますし、パントリーそのものもウッドを使った棚を使うことで、おしゃれな秘密の場所にも変身します。

 

敷地の使い方や水回りのつくりにもよりますが、可能ならキッチンの近くにパントリーを備えておくと、料理が楽しくなることは間違いありません。

 

5: まとめ

家事は毎日行うことです。

 

好きなら一番良いですが、そんなに好きではない場合でも、毎日行うことになります。

 

ですから、できるだけ楽に使えることが大切ですし、可能なら「楽」から「好き」に変わってもらえると、設計した私たちも大変うれしく思います。

 

今回ご紹介しましたように、キッチンと収納は家事の中心なので、これから家づくりを検討される場合には、必ず家事をメインに行う人の意見を取り入れるようにしておきましょう。

 

見た目の良さと、実際に使ってみた良さは違います。

特に家事を行う人と、そうでない人との間に身長差があるなら、キッチンや収納の使い勝手は大きく変わってきます。

 

これから10年20年と心地よく暮らすためには、毎日行う家事をどれだけ快適にできるプランを立てておくかが重要。

 

ぜひ、今回の内容を参考しながら、快適な生活を送れるプランを考えてみてください。


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

後悔しない家づくりのためにも、まだ自然素材の家を見学していない方はぜひ一度、体験されることをおすすめします。
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