無垢を使った一軒家の新築購入で知っておきたいおしゃれな間取りとプランニング
無垢を使った一軒家の新築を購入するとき、あなたも
「おしゃれで快適な間取りにしたい!」
と考えておられることだと思います。
そこで今回は、建築家であり、元大工棟梁であり、工務店でもある、
「設計から建築」までを知っているだけではなく「できる」中尾建築工房が、あなたにリビングやキッチン、収納や照明のプランニングについてご紹介していきます。
Contents
1: おしゃれに成功する間取りとは
「おしゃれに成功する間取り」。
これは、見た目にも、生活する上でも、心と体を喜ばせてくれる間取りだと言えるでしょう。
では、具体的にどのような間取りが良いのかをお伝えしていきます。
(1)生活動線
出勤から帰宅。
朝起きたときの洗面から寝室までの動き。
着替える場所や食事をする場所。
リラックスする場所からお風呂に入るときの行動。
わたしたちは無意識に、ほぼ毎日同じような行動をしています。
あなたも昨日と今日、起きたときから今までの行動を思い起こしてみてください。
寝室で起き上がり、身支度をし、朝食を食べ、トイレに行き、出勤。
帰宅してから着替え、夕食を食べ、入浴し、くつろぎの時間を楽しみ就寝。
それぞれ、今のお家の中で、どのような順番で行動しているでしょうか。
これと同じことが新築のお家でも起こります。
間取りを考えるときには、生活動線を考えてみてください。
(2)家事動線
間取りには生活動線に対して、家事をするときの動線も考えておく必要があります。
多くの場合、家事動線がスムーズに行くと、キッチンや食器棚などの置き場も収まりよくなるため、見た目に片づいた「おしゃれ」な印象ができあがります。
では、家事動線とは具体的にどのような行動なのでしょうか。
これは、家事をメインに行う人の視点が大切です。
その上で、洗濯、掃除、料理など、それぞれ一連の動きをイメージしてください。
例えば洗濯の場合ですと、
- 脱衣したものを置く
- 洗濯機で洗う
- 洗濯物を取り出して干す(屋内または屋外)
- 洗濯物を取り込む
- 必要ならアイロンをかける
- 洗濯物を畳む
- クローゼットへ収納
これらの行動がスムーズに運ぶように動線をイメージしてもらいたいのです。
もし、洗濯物を干す場所が階段を上った2階で、取り込んだ後のアイロン掛けが1階のリビング。
その後、洗濯物を畳んで収納するのが、1階奥の寝室だったとしたら、これだけでもかなりの移動となり「面倒」な気分になることでしょう。
こういった「面倒」と感じる行動を出来るだけ少なくすることを考えてほしいのです。
(3)収納は使い勝手を優先
必要なサイズギリギリの収納スペースを選ぶ方がおられます。
しかし、余裕のない収納スペースは使い勝手が良くないため、結局は収納せずリビングの隅や廊下の角に置いたままとなり「おしゃれ」とはほど遠い印象になってしまいます。
ですから収納はギリギリのサイズではなく、少し余裕のあるサイズにして、楽に収納できるようにしておきましょう。
また、使うところの近くに収納する場所を確保する方が、出しっぱなしになることを防げます。
どれだけお家の外観がおしゃれでも、掃除機やアイロン台、すぐに必要ではないものが、部屋の中や廊下にあると「おしゃれ」な感じはなくなり、生活感満載になってしまいます。
(4)ドアの開き方に注意
生活する上で心と体を喜ばせてくれる間取りには、ドアの開き方も影響してきます。
ドアは開くものですが、開く方向を考えておかないと不便な部屋や廊下になってしまいます。
廊下の方向へ開くドア(外開き)。
部屋の内側へ開くドア(内開き)。
横方向へ開くドア(引き戸)。
それぞれにメリットとデメリットがありますが、大切なのはどのように部屋や廊下を使いたいのかということです。
部屋の内側を広く使いたいなら、外開きや引き戸。
人の動きが多い場所なら、廊下を広くする方が快適ですから内開きに。
快適で見た目に上品でおしゃれな間取りには、ドアの開く方向をよく考えておきましょう。
(5)内と外からの視線の先を考える
窓を通して、外からも内からも視線が届きます。
外から見られているとき、どのように見えているのかをイメージしてください。
大きな窓によって部屋の中が丸見えでは、日常で落ち着かない気分になるでしょう。
こんな場合なら、目隠し代わりに大きな木を植えるのも方法です。
また、内側から外を見たとき、あなたの目には何が届くでしょうか。
庭の木であればうれしいですね。
無垢材でつくられたデッキ、その先の緑豊かな庭なら、誰が見てもおしゃれでしょう。
しかし、室内から外を見たときに、隣のフェンスだったり、ブロック塀であったりしたなら、少し残念な気分になると思います。
内と外からの視線の先に何があるのか、実際に敷地の中へ立ってみて、建築家と一緒に相談しながら考えてみてもらいたいと思います。
2: リビングやダイニングには「くつろぎ」がポイント
さて、ここからは、もう少しポイントを絞った間取りについて紹介していきたいと思います。
まずは、人が集まる場所である「リビング」と「ダイニング」です。
どちらも間取りとして考えておきたいのは、家族が集まりやすい仕組みを考えることです。
家族でも生活のタイミングが違ってくることが多い昨今、短い時間でも顔を合わせられるような動線を取り入れると良いでしょう。
外出するとき。
帰宅したとき。
部屋へ行くとき。
リビングやダイニングを通る仕組みにしておくと、お互いのプライバシーを守りながら、お互いが見守れる間取りにすることができます。
いつもぴったり顔をつきあわせるよりも、ゆるやかにつながれるリビングやダイニングは、家の中で一番居心地の良い場所となるはずです。
3: キッチンには「あなたらしさ」がポイント
家族のコミュニケーションスペースといっても良いのがキッチンです。
キッチンはリビングよりも、ゆるやかに話しやすい場所であります。
海外では、本音の話をすることを「キッチンで話す話題」と比喩する人がいるくらい。
キッチンの間取りを考えるときには、まず家事をメインにする人の意見を取り入れましょう。
人によって、広すぎると使いにくいこともありますから、使いこなせる広さを見つけることが大切です。
設備に関しても、最新型が常に必要なのではなく、暮らしの中で必要なものとそうでないものを見極めましょう。
そして、設備は「手入れのしやすさ」が極めて大事です。
このようなことを決めながら、キッチンの間取りを考えていきましょう。
最近の流行は「アイランド型」という、オープン型のキッチンを選ばれることが多いです。
対面型であると共にキッチンで調理しながら、お子さんがリビングで何をしているか分かります。
さらにお子さんがキッチンに居るママのところに来た時、反対方向から抜けて行ってくれる特性もあります。
キッチンは火や刃物がある場所なので、うかつに入って来られると・・・
と心配されたり、お子さんに対して「危ないでしょ?!」と怒ってしまう方が多いのですが、ぐるぐる廻れる回遊性があればお子さんがキッチンにとどまらない事にもつながります。
LDKスペースに余裕があるなら、ぜひとも取り入れたいキッチンですね。
キッチンの間取りは、家事をする人がリラックスして楽しめ、家族とのコミュニケーションを取りやすいことを目指してください。
間違っても、広いから良い。大きいから良い。最新型だから良い。
ということではありません。
4: 収納には「スムーズさ」がポイント
収納は足りないことが多いものです。
でも、最初に考えておけば、こんな失敗や後悔をする可能性がグンと少なくなります。
収納は「スペースがあればいい」というものではなく、スムーズに取り出し、スムーズに収納できることが大切な条件です。
取り出しづらいと出しっぱなしになります。
収納しづらいと出しっぱなしになります。
そして、どちらも結論は、だらしない印象となり「おしゃれ」とはかけ離れた状態に。
収納スペースの大きさや深さは、サイズだけで考えず、実際に物を出し入れすることをイメージしてください。
広すぎる収納は、奥にある物を使うことがなくなります。
深すぎる収納は、下にある物を忘れます。
適材適所に収納スペースを設置し、使うところの近くにあるのがベストです。
5: 照明のプランでおしゃれ度をグンとアップ
屋内をおしゃれに変身させてくれるのが照明です。
過剰な照明は必要ありません。
目的に合った照明を選ぶことで、多彩な表情を生み出してくれます。
例えば、
- リビングには低い位置の間接照明でリラックス感を演出
- サニタリーは清潔感とくつろぎ感で選ぶ
- 寝室は明るすぎず暗すぎない、間接照明で落ち着き感を
- ダイニングはペンダントタイプで食卓を明るくおいしく
壁の色や床の材質との相性もありますから、経験豊富な建築家と相談してみると、考えている以上におしゃれでリラックスできる空間ができあがることでしょう。
6: まとめ
せっかくの新築の一軒家ですから、おしゃれで快適な間取りにしたいものです。
そのためには、今回お話しましたポイントを参考にして、ぜひ、あなたが信頼できる建築家さんに相談してみてください。
もし、あなたのお近くに信頼でき、何でも相談できそうな方がいらっしゃらない場合には、中尾建築工房までご相談ください。
いつでもお問い合わせから相談可能です。
あなたの希望や手に入れたい理想の暮らしを、私に熱く語ってください。
あなたの熱量によって、私の熱量もグンとアップし、他に同じものがないオリジナルで快適な無垢材を使った一軒家をご提案させていただきます。