職人の技術が要らなくなる時代が来る?!ロボット棟梁の存在
私は朝、日経のウェブ版を見るのですが。
日経には建築系の、日経アーキテクチュアと言うウェブがあります。
その記事を見ていて。
朝っぱらから、非常に驚いたのですが。
この記事!!
記事を読み進めて行きますと、ロボットに宮大工の仕事をさせる取り組みの様です。
昨今の新築の注文住宅では、躯体と呼ばれるフレームは工場で。
そして現地では、大工さん達がフレームを組み上げていく形です。
そして外部を囲い、内装に移っていく。
そんな流れにあるのですが。
住宅業界ではプレカットと呼ばれる、工場でのコンピューター制御による機械生産システムがありますが。
「pre」(あらかじめ)と「cut」(切る)
これを繋げて、プレカットと呼ばれています。
これも当時は画期的なモノとして普及されましたが。
プレカットでは、加工出来ないモノもあります。
例えば中尾建築工房にお越しになられた方なら、見たことがある丸太梁。
また、太鼓梁なども加工が出来ませんでした。
※一部のプレカット会社には、丸太加工が出来るプレカットもありますが。
そこまでの普及ではございません。
そして、弓なりになる軒先や。
寺社仏閣などに見られる、和風な造作仕事は。
まー無理でしょう。
と言うのが当たり前だったのですが。
五重塔の一部をCADでモデル化して。
コンピューター側でそれぞれのツールのパスを生成すると。
ロボットがそれぞれの部材を、切り出してくれるんですって。。
下階柱も頭貫も大斗も肘木も虹梁も柱盤も方斗も隅木も繁垂木も・・・
マジか、このロボット。。
基本はこの6軸ロボットが加工するらしいのですが。。
うわぁ・・・
ノミまで加工しちゃいますかぁ。。
までも、出来なくは無いんですよね。
元々、建築や伝統木造建築の基本となっているのが規矩術(きくじゅつ)。
これを知らない大工さんも居るし、知っている大工さんも居る。
私も規矩術をしっかりと修行中に覚えた口なので。
複雑な屋根でも、現場の寸法を測らずミリ単位でカットしてました。
それぐらい、規矩は建築においての基本なのです。
その計算方法がAIに搭載されてしまえば。
ロボット大工の出来上がりなのは、確かにうなづけます。
木のソリ、使い勝手などの選定も出来るのだろうか・・・
こんな感じの加工なら、プレカットでもできるから驚かないけど。。
ここまでロボットが作ってしまうなら、これはとてつもない研究ですね。
今はまだ、独立した加工の出来るロボットなので。
現状は「疲れを知らないシングルタスク処理係」なんて事をおっしゃってますが。
人工技能と人工知能が合体したら。
おそらく、棟梁を超えるロボットが誕生するかもしれませんね。。
千葉大の教授、素晴らしい研究を拝見させて頂きました!
何せロボットは疲れを知らないし、仕事終わった後の晩酌も要らないもんねぇ・・・