ご家庭の設備器具の不具合|果たして補償範囲か有償か?
家庭で使われる、キッチンを代表する水回りの設備。
これ、設備の不具合に関してなのですが。
私の経験値ですと、新築して概ね2年。
この範疇で。
かつ、明らかに挙動のある設備器具は、無償の交換だったりする事が多いのですが。
中には、そうとはならずに。
利用者の使い方を指摘され、有償修理になる場合もございます。
メーカーサイドからも。
「明らかにこれは・・・」
となる不良については、メーカー工事担当者が来て。
即修理→有償。
こんな感じになる事が多いのです。
これ、10年の住宅かし保険が家には付いている。。
と、勘違いをされる方に多いのですが。
10年のかし保険の内容とは。。
設備の不具合とは、何ら関わりはなかったりします。
改めて、10年のかし保険の内容を言ってみれば。
構造のかしがあった場合。
んで。
雨漏りがあった場合。
このどちらかです。
詳しくはこちらのリンクに漫画がありますので、そちらをご参照下さいまし〜☆
つまり、10年の保険には加入している。
けれども設備の不具合に関しては、10年の保険対象外になりますよーと言う事。
私の経験則で言えば、ありがちな有償パターンがこんな感じ。
給湯器などは、常に給湯器をONにする習慣のある家はご注意を。
私は引き渡しの時に、口酸っぱく言う事があって。
それは。
混合水栓がレバータイプであった場合。
中途半端なレバー位置で、水またはお湯を出さない事。
これ、レバーの位置が中立にありまして。
かつ、給湯器がONになってると。
給湯器としては、お湯?それとも水?!
と言う、微妙な判断をしなくてはならないんです。
どちらか分からない場合は。。
取りあえず着火して、お湯を出しておくか・・
そんな判断を下す様です。
なので、給湯器をONしっぱなしにする習慣があるなら。
混合水栓のハンドルは、水なら水で端っこに。
お湯ならお湯で、端っこに。
ハンドルを中途半端な位置にしない様、お伝えしています。
そうしないと、給湯器も着火回数の寿命は決まっておりまして。
常に着火するものですから、ご入居後3年ちょいで。
給湯器の寿命である10年を待たずに、給湯器の着火部品を交換しなくてはならない。
しかも、その金額は万円単位でございます。
また、賃貸住宅を所有されていて。
たまたま、入居者が不在になった為、ブレーカーを落としてしまった。
最低限、凍結しない為に必要な電力が行かなくなる事で。
給湯器が凍結して、水がだだ漏れになったりとか。
これも有償修理にかかる費用は万円単位でございます。
そして、ありがちなキッチン。
日本国内製のキッチンで、食洗器なども入れられた場合。
食洗器が目一杯、出っ張った状態で。
お子さんがぶる下がったりして、レールが破損した場合。
こちらも少々お高い、万円単位でございます。
これらのトラブル、私も直接メーカーさんとお話をしてますが。
その場で、メーカーさんへお支払いが発生しますので。
と言うか。
中尾建築工房でお預かりしてって訳ではなく。
その場でメーカーさんに、ダイレクト出費になります。
僕らはある意味、ボランティア・・・
水回り関係は、特にそう言ったケースが多いのです。
そして中でも一番多いのが。。
シンク下の排水のトラブル。。
今時のキッチンと言うのは、割とスライドストッカーと言って。
引き出し式になってる為、収納力が向上しております。
またさらに。
シンク下のスライドストッカーには、排水トラップをカバーするモノが付いておりますが。
これは某邸宅の引き渡しの際、施工管理が排水トラップにお皿等をぶつけないでね!
そんな説明をしているシーンです。
ちゃんと注意書きのある部材もありますけど。
中には、邪魔でどこかにやってしまう方も居ます(笑)
収納をギリギリまで入れ込むタイプの方は、食器で排水トラップを攻撃しますので。
開け閉めの度に、排水トラップはジャブを喰らいますので。
そこがグラグラになり、やっぱり有償修理。。
しかもこれ、メーカー専用の治具で無いと治りません。
すると出張料、修理費用、交換部品などなど。。
やっぱり、有償費用は万単位。
確かこのパターンは、2.5〜3万円程度の出費になるのを覚えております。
そう、割と設備の不具合って。
いきなりお金の掛かる事が多いんですよね。
これ、皆さんの場合は持ち家だったりしますので。
自分で使った場合だから、自分で払うのは仕方がない。
ですが、賃貸の人に貸してる場合はどうでしょう?
何でも大家が治します〜♪
なんて言ってると、何度も同じ様な修理が必要かもしれません。
有償修理と言うメーカー対応があるのは。
あくまでも利用者として、適正に扱われなかった。
そんな場合に発生する対応になります。
つまり、賃貸だからと言って。
利用者の使い方が悪ければ、何度も大家が治すというのは。
適正では無いと言えるでしょう。
構造の部分なら、いざ知らず。
内装や設備面の不具合って、かならずしも大家責任でなく。
利用者責任と言うのも、明確にしておく必要があると思うのです。
でないと。
せっかくの家賃収入を得るための収益物件なのに、出費ばかりでは笑えない事にもなりかねません。
なので、こう言った設備の修理や交換を想定するなら。
借りる側で、自腹でやるならOKよ。
でも、報告はしてね!
とか。
室内の不具合は古いから、一切責任取りません。
原状復旧は自費でやってください。
そのかわり、家賃を下げています。
そんな契約があっても良いかと思うのです。
実はだいぶ前に、賃貸物件のリフォーム相談を受けた事がありまして。
リフォームして月額の賃貸料を保つ。
そんな相談だったのですが、パッと見で壁内結露が大盛りだったところを見まして。
やってもカビ生えるだけだから、家賃下げてでも入居して貰えば?
って、リフォームしなかった案件がありました(笑)
そんな賃貸借契約のある居住人様から。
当たり前だのクラッカーの如く。
修理依頼がありましたが。
おそらくこれを見せないと、修理費用は大家負担に決まってるでしょ?!
と言われると思ったので、昔の資料を引っ張り出してみました。
やっぱり、購入でも賃貸でも。
契約内容って、とっても大事な取り決めですよね!
と言う事で、いろんなパターンがございますが。
設備器具も古くなれば、痛みもある。
安くあげれば、安いなり。
こだわってこだわったお風呂やキッチンは、満足度もめちゃ高い。
実はたまたまなのですが、在来型のバスルームを造作されたオーナー様が。
昨晩、遊びに来られたのですが。
バスルームの間接照明、サイコー!!!
と仰っられておりました(笑)
それは良かった、良かった☆
と言う事にもなります。
な・の・で・
設備選びは、このあたりも考慮して検討をしたいものですねぇ。。
安いものほど、壊れる率も高いと思います・・・