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雨漏りや壁内結露を防ぐ為に|欠陥住宅を造らない外壁下地方法

 
  2018/12/24
雨漏りや壁内結露を防ぐ為に|欠陥住宅を造らない外壁下地方法
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ちょっと前に、中尾建築工房で家を建てたオーナー様の。
職場の先輩の方から、外壁塗装やバルコニーの防水工事について相談を受けました。
なんでも新築当時の依頼先は、神奈川県内の業者さんではなくて、他県の業者さんが施行されたのだそうです。
出来上がったのは良いとしても。
新築当初から、雨漏りが治らずに。
雨漏りがする度に連絡をする。
業者さんは都度、見に来てはくれているものの、その場しのぎの対策でしか、対応をしてくれないのだとか。
そこで私の所に連絡が来たんですね。
理由を聞いてみると、新築当時から雨漏りしているにも関わらず、何故か外壁塗装や防水工事の見積りが出されていて、その価格が高い為に御連絡を頂いたと言う訳なんです。
すでに新築してから10数年を経過している建物なだけに、通常なら外壁塗装を考える時期ではあるものの。
これも造りの問題だったりするんですけどね。
でも、私から言わせれば、今時は必ずと言って良いほど工務店は第三者機関の瑕疵保険に入ります。
欠陥住宅を無くすために、国は倒産リスクの少ない第三者機関を作る様にしました。
そしてもしも家を建てた後、工務店が倒産しても。
その家は、保険に守られているから、消費者の方は安心。
と言う保険。
保険についての詳しい内容はこちらのリンクを御覧ください。
これらの保険と言うのを簡単に説明すると。
◯構造耐力帖主要な部分の瑕疵
◯雨水の侵入があった場合
これらの場合に適用されるのが、保険のメリット。
具体的な内容は、こんな感じになるのだけど。
kekkan-jyuutaku-bokumetsu-kouhou.jpg


様は主軸となる構造の梁や柱が折れたり。
ま、そんな事はよほどの事が無い限り、あり得ないのだけど(笑)
後はしっかりと室内に雨水が入ってきている事が認識出来たりするなら、保険の対象になるのだって事。
つまり、新築してからすぐに雨漏りがあったのであれば、これは保険の対象となる訳で。
ところが工務店さんは、保険を使わずに。
ただただ、コーキングを打ち込んで、毎回毎回終了なのだとか。
しかも施主に対して、泣き寝入りを促すかの如く、話をして来て。
もしも他業者さんで手を加えたら、業者さんは今後一切アフターメンテをしないなんて事を言い出してしまっている始末なのだとか。
そして、自分たちの責任は顧みずに、工事の見積りを出してしまう・・・
という、摩訶不思議な話になっているのだそうです。
そんな話を聞いて、私も同業なだけにね。
その業者さんの変わりに謝ってしまう位、切なくなる話でした。
そんな相談を受ければ、私は見積りを出すうんぬんより。
まずは業者さんが、のらりくらりと責任を回避するのであれば。
欠陥住宅を調べてくれる機関に相談をした方が良いのではないかと、説明を差し上げました。
後は、国の機関でこんなんあるけど、民間の方が早い気もしますしね。
建設工事紛争審査会
でもねー
私から言わせれば、瑕疵保険に入っている、入っていないに関わらず。
そこで、のらりくらりと逃げてしまえば。
その施工会社さんに未来は無いのだと思うのですよ。
だって悪い評判にもなるだろうしさ。
そもそも、のらりくらりと躱す人なんて、信用など出来る訳無いだろうしね。
いずれにしても、私が同じ業界人として言えるのは。
消費者が、泣き寝入りする事自体が間違っていると思います。
で。
実はこの家、写真をアップする事は出来ないけど、以前に私が見た時には。
外壁の構造用合板に、直接アスファルトルーフィングを貼り、ラス網を打ち。
その上にモルタルを塗っているのですが。
こういった造りの場合、モルタル自体が蓄熱をしてしまうのです。
モルタルの蓄熱が良いか悪いかと言えば、それは致し方の無い事。
ただし、モルタルが蓄熱するだけに、下地になっている構造用合板にも。
その構造用合板を貼り付けている柱や梁にも。
蓄熱された熱の影響は、大なり小なり受ける事になります。
特に北側などは、外壁のモルタル下地が夜間になると超冷えたり、昼間になればそこそこ暖まったりします。
そうすると湿った空気が結露水となって現れる。
コンクリート造や鉄鋼造の建築物なら、まだ室内側の内装仕上げにカビが生える程度で済むかもしれないんだけどさ。
木造住宅で壁内に結露水が現れてしまうと。
その結露水は、梁や土台に落ちてくる事になる。
その結露水が土台や梁に留まると言う事は、そこに腐朽菌が発生するのよね。
腐朽菌が発生すると、当然ですけど木材は腐り始めると言う事になりますから。
柱に直接構造用合板を貼りつけた下地に対して、モルタルを塗るのではなく。
どこかで空気層を取り入れてあげる必要があると思っている。
例えば構造体となる土台、柱、梁。
これを一度はシート張りをして、通気層を造ってあげる。
そして通気層がある事によって、空気の層が出来る訳で。
その層がある事によって、モルタルが蓄熱した熱を構造体に直接行かない様にしてくれる。
こういった工法が良いと思っているのです。
だから中尾建築工房で建てているモルタル下地+自然素材の漆喰仕上げの場合。
モルタル下地の造り方は、この様になっているんです。
kekkan-jyuutaku-bokumetsu-kouhou2.jpg
この画像は現在着工中の横須賀市長沢に建つ現場になります。
これはシート貼りの向こうに構造体となる柱や梁、土台があります。
そこから一度、通気のための胴縁を打ち付けるんですね。
そしてまた横方向にざら板を貼り付けるのです。
ざら板をぴったりとくっつけないのは、しっかりとした意味があって。
その隙間があるからこそ、下地に塗られたモルタルの乾燥度合いに差が出るのです。
外からも乾燥されるし。
通気層側からも、乾燥させる事が出来る。
モルタルの養生期間もしっかり取るから、乾燥もしっかり出来て。
より密着したモルタル下地が出来上がると言う事になります。
更には、震度7とか8とかの大地震が来て。
仮に外壁にクラックが入ったとしても。
クラックから入る水は、全て通気層から下に流れてしまう造りになっているので、構造体の所までは一切届かない。
だから、ある意味で言えば、必ずしも10年で塗替えなんて必要は無いって事が言えるんですね!
もしも、どうしてもメンテがしたいのであれば。
私個人的には、塗装というよりも、漆喰なので。
漆喰の洗浄、もしくは漆喰の上塗りの方が、美観を損なわないかなって思います☆
と言う事で、雨漏りや結露を防ぐ為に|欠陥住宅を造らない外壁下地方法
構造用合板に直接左官材を塗られる工務店さんの場合。
メッシュシートを貼って、クラックを防止する事は出来ても。
モルタルが蓄熱する事による、冷暖の熱による結露は避けられませんので。
きちんと直接、消費者の方に向き合って、上っ面の補修で済ますのではなく。
誠意のある対応をして頂けたら、同業者としても嬉しいな。
そう思える相談案件でございました。
間違いなく施主側が泣き寝入りする案件ではない
と思います。


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

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漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

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