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これからの大工棟梁は吉野家である!

 
  2018/12/24
これからの大工棟梁は吉野家である!
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私の大工としての理念の中で、常々思って来たことがあるのです。
それは、私が思い返す事、25歳位の頃だったでしょうかね。。
これからの大工棟梁は吉野家でなければならないと言う事なんです。
ぶっちゃけた話、私個人的には、牛丼はすき家の方が好きなんですけどね(笑)
なぜに吉野家でなければならないかと言うと、吉野家と言えば、牛丼一筋○○年で、うまい、早い、安い!!
キン肉マンも漫画の中で言っていた位、うまい、早い、安いって言われてましたよね?
週間少年ジャンプ読んでなかった人には、なかなか伝わらないかもしれませんが•••
吉野家と言えば、サラリーマンの昼食や残業後の食事を取るには、相当強い味方だったかと思うんです。
今で言えば、吉野家とか、すき屋とか、松屋って色々と牛丼屋さんがあるけど、それはそれで置いておいて、当時は吉野家の事しか頭にありませんでした。
では、それが何故に大工としての理念に繋がるかって言うと、大工さんだってうまい、早い、安い!!が必要って事なのね。
例えば2人の大工さんが居たとしましょう。
一人は70歳の大工さんで、うちの棟梁たちみたいに体を動かせない棟梁
もう一人は若手30歳だけれど、体は動くし目も良く効きます。
そして造作も最新式の道具を使う棟梁
それぞれ、仕事に対しての思い入れは同じだったとします。
そして賃金も一日働いたら2万円が貰えるとしておきましょう。
この場合、70歳の大工さんは50日間で仕事を終えた。
30歳の大工さんは42日間で仕事を終える事が出来た。
こうなってくると数字がはっきりと出てくるのですが。。
70歳大工さん=50日間×2万円=100万円の木工事代になります。
30歳大工さん=42日間×2万円=84万円の木工事代になります。
大工さんの賃金は、業界的に『手間』と言う言い方をするのですが、手間だけでも16万円の差が出てしまうって事になるんですよね。
もちろん若い大工さんが荒っぽい仕事をして、手抜きをしている事はありません。
高齢の大工さんが、楽して仕事をしている訳では無いのです。
ただ、やっぱりこういった部分で差が出てしまうのは事実なんですよね。
だから私の理念は、これからの大工は吉野家でなければならない!
と言う事に繋がる訳なんです。
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こういった屋根の作業も4人で造るのと、6人で造れるのでは、当然コストに影響してきますからね。

でも、大工さんの手間が無理なコストダウンではなくて、きちんと無理なくコストダウンをする事が出来れば、その恩恵は中尾建築工房で家を建てるオーナー様に還元されますでしょ?
そのためには、新しい電動工具系の道具は最新のモノを。
和室や白木の造作で使われる様な、鑿や鉋は、最高級のモノを。
そんな事を常に考えて大工仕事をしていたら、ちょこちょこ道具を買ってしまう習性が付いてしまって、常にお金は無い!みたいな事もありました(笑)
でもね、その代わりに自分で自分の事をスーパーマシンガンと言ってみたりとか。。
スーパーマシンガンって言うのは、私が2×4のフレーミング(パネルの建て方)をしている時に、誰よりも早く、誰よりも正確に、かつ無駄の無い動きを実践する事で、やっぱり俺はスーパーマシンガンだよな!と弟弟子達に言っておりました(笑)
これも、ただ早いだけだと駄目なのよね。。
たまに他社の現場で見かけるけど、釘が中途半端に打ち込めてなかったりね。。
あの頃は私も、腹筋も背筋も凄かったんだけどなぁ•••

この他、自分で自分の事を、ただの大工さんではなくって、『スーパー大工』と申しておりました(笑)
スーパー大工は、墨付けや刻みの段階で規矩術を使い、屋根の垂木材や野地材広小舞など全て自分で計算してから刻み込みをしてまして、屋根を仕上げる際には、垂木の軒先以外、のこぎりを使わなくても良い様な段取りをしておりまして、それがノーミスで出来ると『やっぱり俺ってスーパー大工!』と言い回ししておりました。
もちろん私は屋根には上がらず、下の方に居て、余裕で違う作業をしているんですけどね。
こういった事が出来れば、やっぱりそれは全体の工事代金に必ず反映されますから、きちんとした仕事をしても、コストダウンが出来ると言う訳なのです。
注文住宅の大工手間と言うのは、注文が多ければ多い程、手間も高額になってきます。
でも手間の価格が大工さん任せで算出する工務店と、元大工がこうやってやれば、これで出来る!と言う工務店が算出するのでは、当然価格差は生じるはずなんです。
大工さんに言われっぱなしな、含みのある金額よりも、きちんと根拠のある価格ですからね。
それだけに大工としての理念は、仕事に対しての美意識と、当たり前のハイレベルな造作技術、規矩術の大切さ、さらに吉野家でなければならないと言うこの理念。
ん〜、やっぱりきっと、現役当時の私を凌ぐ事の出来る大工の棟梁は、きっとこの先もなかなか現れる事はないのかもしれませんねぇ•••
実は現在着工中の金沢区のオーナー様は、私の自画自賛ブログがお好きならしいので、あえて今日はそんな事をフラッと書く事にしてみましたよ(笑)
そんな訳で、中尾建築工房の大工棟梁達は吉野家である。
でも、そんな事を言いつつ、実際に食する牛丼はやっぱりすき屋だと思う。
その中でも、ねぎたま牛丼は最高だと思う。
そしてやっぱり俺って。。。
大工の天才かも(笑)

アズボンヌ父さん、母さん、期待に答えておきました!
この位でよろしかったでしょ〜か(笑)


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この記事を書いている人 - WRITER -

Comment

  1. アズボンヌの父 より:

    いつも楽しい自画自賛ブログをありがとうございます。(笑)
    我が家では、中尾さんの自画自賛ブログを、「俺様ブログ」
    と、名付けて楽しませてもらってます。(笑)
    でも自社の技術や、製品をあれだけ自信をもって話できるということは、中尾建築工房で、建築中のオーナーとしては、本当に安心できますし、中尾さんのところにお願いしてよかったと言う気持ちになります。
    これからも家族一同、中尾さんの物作りに対する熱い思いのつまった俺様ブログを楽しみにしてます!
    (こんな感じでいいでしょうか?(笑))

  2. 中尾建築工房 より:

    アズボンヌの父さん☆
    えぇえぇ、俺様ブログへようこそ(笑)
    そっかぁ、そうなのかぁ。。
    では、やっぱり私の俺様っぷりは、結果的に良い方向に出ているって事で!
    (こんな感じでいいでしょうか?(笑))

    大正解だと思いま〜す☆

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