やります!全棟放射能測定検査
私も色々と悩みました。
設計事務所+工務店として、完成した家をきちんと引き渡しをするのって当たり前の義務だと思います。
お子さんが居らっしゃらないお宅もありますし、小さなお子さんが居らっしゃるお宅、そして年配の方だけのお宅などなど、中尾建築工房に訪れるオーナーの方は年齢幅が非常に広いんです。
でも、どんな年齢層のお宅でもお正月だったり、連休だったり、お盆休みだったり。。
これって、たいていのお宅では伺う機会は多いですよね。
そんな時に安心してもらいたいって事もあるし、中尾建築工房が建てているオーナーは子育て世代の絞める割合が非常に高い。
ここは私も充分に分かっているし、変なものはお勧め出来ないんです。
でも、ある意味で東北から産地直送の無垢材を湘南や横浜エリアに今、なにもせずに降ろす訳にはいきません。
この辺りで、私は非常に葛藤がありました。
だって東北(岩手県)から送られてくる上質な無垢材をここまで価格を下げてやってこれたのは、私だけの力ではなくて、ある男がいてくれて協力を続けて来てくれたからこそ実現出来たのです。
でも、今回の震災があって、原発がおかしな事になって、東北材の安心はどこに行ってしまったんだろうって雰囲気なのが現状。
でも私的にはオーナーに安心して良質な無垢材を御届けするには当たり前として、いままで永い事一緒にやって来た仲間を『お宅の無垢材は放射線が高そうだから使えないよ』なんて切り捨てる様な事は決して言えませんでした。
んじゃ、どうすんのって事なんです。
私の答えは決まっていました。
『様は線量が高くなくて、安心出来るモノであれば良いんでしょ?』って事です。
それを実際に証明しなくてはならない立場でもありますので、私は東北材に関して放射能測定を義務づけしました。
東北の産地でも測って、中尾建築工房の現場でも測る二重の測定をする。
そして仕上がった家での、引き渡し前放射能測定検査。
これを実際に行なっています。
基礎のコンクリートもそうだし、軸組となる木材も。
設備や建材、自然素材などなど、建築材として使われるものの全てを一個一個測る訳ではありませんが、最終的に線量が高ければ安心などしてもらえないと思います。
なので、中尾建築工房では搬入時のみではなくて、引き渡し前の放射能測定検査も行なっています。
これをブログでアップしても良いかどうかは、実際に迷いました。
でも、自信を持ってお勧め出来る家を造らないと、地場の工務店なんて要らないって思うんです。
かつ、OBとなるオーナーにも支持はされないと思うからこそ、思い切って公開する事にしちゃいました!
ではどんな感じで測定をしているのか?!
それはまた、明日にでも公開したいと思います。