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中尾建築工房|ちょいと変わってる建築工房 創業の理由

 
  2019/01/29
中尾建築工房|ちょいと変わってる建築工房 創業の理由
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なんだか1月に入ってから、怒涛の勢いでご相談の方が中尾建築工房に訪れてらっしゃいます。

 

先週末も来られてますし、平日は月、木にも土地購入前の相談。

 

そして今週末にも。

 

また、ご相談の方がいらっしゃる予定です。

 

住宅業界は、決して好景気と言える状態では無いこの時期にして、大変ありがたい事なのですが。

 

中尾建築工房は、一般的な建築設計事務所、一般的な工務店ではありません。

 

業界特有な一般的の枠の中には囚われずに。

 

私が思いつくままのやり方で。

 

ここまでの道を歩んで来た建築の工房です。

 

だから。

 

『なんだか他の会社とは、雰囲気が全然違うんですね。。』

 

と言われた事が、今年に入って何度かありました。

 

そこで中尾建築工房が出来た理由を、本日はお話をしてみようかと。

 

実は私には設計に関して、施工に関して。

 

師匠と呼べる方が居ないのです。

 

通常、この業界で独立をする場合。

 

どこかの建設会社や建築設計事務所を何社か経験して、独立する方は独立をするのだと思います。

 

私の場合は、これが無いんですね。

 

だから一般的な枠には、入りようにも入らないって訳。

 

そもそも、そういった場所に行ってないから常識すら知らないし。

 

では、どうして独立をしたのかって言うと。

 

元々私は、実際の現場で作業をする大工の棟梁でした。

 

大工ですから、木拾い(きびろい)と言って、材料を数える事も出来ますし。

 

使って良い材料、使ってはいけない材料もはっきりと分かります。

 

さらに。

 

実際に現場で作業をしていたので、仕事量に応じて段取りをする事も出来ました。

 

私は大工工事専門の工務店(建設業許可無しなので、元請けもやらない工務店)にて大工修行をしていたので。

 

仕事は建設会社から大工工事だけを親方が受注して、その現場を担当するのが私と言う形だったんです。

 

当時の建設会社の現場監督は、仕事を知らない方がとっても多くて。

 

私の現場は、いつも私が段取りをしていたのです。

 

ぶっちゃけ話をすると、当時の監督はサボって寝てるか、飲み屋の話か、ギャンブルの話をしに現場に来る程度。。

 


その後、当時の監督も独立して会社を興しましたが、5年も経たないうちに消えて居なくなってしまいました・・

 

そんな状態でも、現場で作業をこなす職人同士は仲が良いですから、いかに無駄なく工程を回して。

 

そして自分の木工事も、円滑に進める様にしていたのです。

 

そんな事を続けて来たせいもあってか。

 

自然と、無理なく建設的に。

 

仕事を進める癖が付いていたんですね。

 

ここまでは、正直言って独立する気なんてありませんでした。

 

木造軸組の在来工法専門の大工として、一人前の棟梁になりたかっただけでした。

 

ところがある日、私が作業をしている現場の近くで。

 

一人の主婦っぽい方が、電柱の陰に隠れてこちらを見ている事があったんです。

 

 

kenchiku-koubou-sougyou-riyuu.jpg


結構離れた所から、電柱の陰に隠れて見てる感じでした。

 

最初は私も知らないフリをしていたのですが、だいたい同じ時間に現れていたんです。

 

「もしかしたら、この家の施主さんなのかな・・・」

 

そう思った私は、こちらからお声掛けする事にしました。

 

やはり、施主さんだった様でして。

 

ご自身の家なのですかから、どうぞゆっくりと中に入って見て下さいと告げたら。

 

どうやら元請けの建設会社とトラブっているらしかったんですね。

 

それこそ、契約当初は。

 

 

「1500万円で、お客様に限定モデル住宅商品○○○○が当たりました!おめでとうございます!!」

 

 

そして電話口の後ろでは、拍手のオンパレード(笑)

 

有頂天になってしまった施主さんが、これはお得だと契約してみたら。

 

詳細な打ち合わせに入って、あれも追加、これも追加、すべてオプションになります。

 

つまり、施主様は騙されてしまった感触があったらしく。

 

建設会社に不信感を持たれている様だったのです。

 

※数十年前は、この手の住宅販売ノウハウがありまして、たくさんの建設会社がこの手の商法を使っていたんです。

 


安く契約して、後からしっかりと吊り上げていくセコい商法ですね。

 


戦略は変われど、結局吊り上げていくのは変わらないので、未だに業界自体はセコいやり方なのは変わりませんねぇ。。

 

そんな話を聞いた事がありまして。

 

私には元請け会社に文句を言う立場にありませんでしたが。

 

その施主さんには、私が現場に居る間はしっかりとやりますから、いつでも見に来て下さいと告げました。

 

なんでこんなに理不尽な事が、建設業界では当たり前の様になっているんだろう・・

 

そう思った私は。

 

その頃から、少しずつ元請けになる事を意識する様になったんですよね。

 

俺だったら、そんな事は絶対にしない!

 

そして大工の親方として独立したのは、今から17年前の29歳の頃です。

 

工務店をやめる最後の現場で、3Fから転落をして首の骨を折りましたが(笑)

それでも4ヶ月後には、独立をして現場復帰出来ましたよっ!

 

それからはありがたい事に、友人伝いや職人さん繋がりの紹介があって。

 

仕事に困った事はありませんでした。

 

ところが、元請けになると言う事は。

 

私が現場で作業をしていたら、施主と打ち合わせをする人が居ませんでした。

 

私一人で中尾建築工房は始まりましたから、私が現場に行くと打ち合わせする時間が取れないのです。

 

なので、無理してでも日中も、夜も。

 

ハードワークでしたが、なんとかやりくりしてました。

 

そして独立をしてから数年後に、現場で作業する事を完全に止めたのです。

 

この時ははっきり言って、すっごいビビったのを覚えています。

 

大工の棟梁ならいざ知らず、自分の腕を発揮させる道具の全てを置いて。

 

紙とペン、パソコンでの仕事になりましたので(笑)

 

もう完全に土俵が違うんですね。

 

そして建設会社に勤めた経験は無い訳ですから。

 

ノウハウやら、どこから始めて良いのか分かりませんでした。

 

当然ですけど、親方に聞いても。

 

大工専門の工務店ですから、親方だって元請けの建設会社のノウハウは無い訳です。

 

だから、私は私なりに。

 

あーじゃない、こーじゃない、こうなんじゃない・・・か?

 

と。

 

ずっと、手探りでここまでやって来たんですよね。

 

そんな経緯がありまして。

 

私は私なりのオリジナルなやり方を通して来ました。

 

だから、一般的な工務店のやり方は知らなかった訳なんです。

 

後から、ある程度は知りましたけどね(笑)

 

そう、だから一般的な工務店とは全く。

 

真逆のやり方を通して来た訳なんです。

 

現場の大工棟梁としてのノウハウと。

 

やる事はやる。
言うべき事はしっかりと言う。
絶対に人をだまさない。

 

これ位かな、今までずっと守って来たのは。

 

大工として独立して、あれから17年。

 

現場仕事から、事務所仕事に変わった事はあるのですが。

 

一つだけ変わらずに続いている事があります。

 

それは、人から人に縁を頂くご紹介。

 

職人の頃も職人さん繋がりでのご紹介だけで。

 

やり切れない程の仕事があったし。

 

今では年間の新築依頼軒数のうち。

 

半分の方は、OBオーナー様からのご紹介の方になりました。

 

ここまで続けて来たのは。

 

やる事はやる。
言うべき事はしっかりと言う。
絶対に人をだまさない。

 

これだけなんです。

 

でも。

 

これが一番大事な事なんじゃないか。

 

とも。

 

思っています。

 

なので。

 

一般的な工務店さんの社長さんの様に、スーツなんて着ません(笑)

スーツは水商売を経験していた若かりし頃に、充分過ぎるほど着ました(笑)

 

一般的な工務店さんの社長さんの様に、営業トークなんて出来ません(笑)
すべて直球で伝えるから、ダメなもんはダメっ!

だってそんな事したら、後々大変になるのは自分ですよっ!
そんな否定的な事だってへっちゃらで言う。

 

一般的な工務店さんの社長さんの様に、セミナーに参加してノウハウを勉強するなんて出来ません(笑)

セミナーに行くなら、沖に出て魚を釣りたいっ!

 

一般的な工務店さんの社長さんの様に、不動産会社さんに営業廻りをするなんてやりません(笑)

 

そもそも、不動産屋さんからのお仕事はこちらからお断りをしています。

 

一般的な工務店さんの社長さんの様に、フランチャイズに入って、それを自社のオリジナル商品化するなんて真似は出来ません(笑)

フランチャイジーはどこでもやってるから、俺にとってはそんなのつまらん(笑)

 

他にも一般的な工務店さんと違うのは多々あるのだけど。

 

そんなやり方でも。

 

有り難い事に、依頼件数は十二分にある訳で。

 

それが中尾建築工房なのです。

 

と言う事で、ちょいと変わってる建築工房 創業の理由。

 

住宅業界の中では、異色の異端児に見えるかもしれませんが。

 

実はオーナー側にとっては、遠山の金さんなのかも。

 

しれませんですねぇ(笑)


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
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