古家の雨漏り|雨が漏ったら屋根の張り替え?
今日のお昼ごろ、メッセンジャーが鳴りました。
私がフェイスブックでお友達になってる方からの連絡だったのですが。
十数年前に古家を購入して、住んでらっしゃいます。
どうも雨漏りがしたらしく、天井から雨水が垂れて来てるとの事。
連絡を貰った時は雨も降っていて。
雨漏りってね。
雨が降ってる時の方が、様子が分かったりします。
なので。。
今ならガチの雨漏りか、差し込んだだけなのか・・・
様子が分かりそうだな・・
と思いましたので、早速葉山に向かって軽トラで出動。
今日はどうにも不思議な天気でしてね。
横須賀市内の秋谷までは、さほど風も強くはなかった。
けれども長者ヶ崎を超えて、葉山に入り。。
真名瀬漁港の前に来たら、ビューーーって感じの突風が(笑)
あ〜、きっと差し込んだんだろうなぁ・・・
おそらくこれなら、ハシゴいらない・・
なんて思いながらも、現地へ急行。
こちらがその雨漏りした家。
早速玄関に回って、雨漏り箇所を拝見すると・・・
こちらの御宅は、葉山のお金持ちが住んでたであろう家なので。
玄関の上部には、そこそこ大きな吹き抜けがあります。
その天井部分から、雨が漏った様でした。
ボウルに受けてる水が黄色味がかっているのは、天井板の灰汁か、天井裏の汚れと雨が混じってるから。
天井を見上げてみると、確かに雨漏りの痕跡がありました。
雨が漏ったのは間違いないのですが。
私が到着してからというもの、風は弱っていました。
で、漏ってるかと言えば。
今は漏ってない。
さっき私が言った事。
あ〜、きっと差し込んだんだろうなぁ・・・
ここに話を戻しますと、今日は釣り船も出船出来ない台風でして。
南西の風がブンブン吹いていたと思います。
風向きにもよるのですが、この地域は葉山の中でも東南側に山があるから。
西方向の風には弱い地域です。
西風ドッカン、吹いたので。
おそらく屋根のカラーベストが浮いてしまったのでしょう。
古いから下貼りのルーフィングにも穴が空いていて。
そこからシトシト、雨が差し込んじゃった。
と言う事になります。
だから、雨は止んでないのにも関わらず。
雨漏りは止まってる。
と言う訳なんですね。
強風吹けば、また漏るけどね・・・
今回、連絡をもらったのはご主人様でして。
おうちにいらっしゃったのは奥様でした。
この家、何度か相談は受けてるものの。
私の答えは、いっつも同じ。
風が強くて、差しちゃっただけだから。
何にもやらなくて、良いんじゃないのー
えぇ、実に商売っ気が無いと言いますか(笑)
やる氣無いの?
なんて良く言われるのですが。
それ以前の問題でしてね。
私はこの手の古家を知り尽くしてるから、言える事だったりするのです。
まずこの家は、家族構成の割に大き過ぎると言う事。
雨漏りしたからと言って、屋根の張替えを行えば。
面積も大きいから、それなりの金額になると言う事。
外壁にしたって同じ事。
リフォーム業者さんに相談すれば。
あっちもやりましょ、こっちもやりましょー!!
となるのは間違い無い。
外壁にしたって、そろそろ塗装をしたい。
なんでも、ご主人が塗装されるのだそうで。
パッと見る限りでは、左官の塗り方が荒っぽいので。。
要所要所にモルタルが詰まってない部分が多々あります。
ついでに窓周りの部分のシーリング、塗装が乗らないタイプのモノだから。
窓は全面フルコーキングをしてから塗装をした方が良いですよ。
と奥様にはお伝えして。
そう、常々私が思っているのは。
新築でも、リフォームでも、リノベーションでも。
それが住まわれる方にとって、生きたお金になるのか?
それとも死に金になるのか?
そこを気にしてるんです。
するとね。
自分で外壁の塗装をやる位なら、あれもこれも出来るでしょ?!
的な意見を思ってしまうのです。
日本の文化ではあまり浸透されてないかもしれないけど、アメリカの西海岸沿いの家なんて。
一家の主人が、なんでもやっちゃいますからね!
と言う文化がある。
葉山もどことなく似たところがあるから。
出来る方はやってもらった方が良いと思うのです。
そうすれば、材料費は掛かっても。
人工は削れますからね。
そう、お金の出費を気にしてれば。
無理強いするのもなんですし。
ホントにヤバそうな家だったら、ホントにヤバいとはっきり言いますし。
古家買ってローンがあって。
そこにお子さんの教育資金も掛かって。
さらにリフォームローンが来たら。
まぁ生活がパッツンになるのは、目に見えてる。
だから。
風が強くて、差しちゃっただけだから。
何にもやらなくて、良いんじゃないのー
と。
やる氣の無さそうに、答えてしまうのです(笑)
それでも、気になる所がある奥様。
お風呂を気にしてるみたいなので、一応帰る前に見てみる事に。
床を見て、この後壁の一部を引っ叩いて。
私から放たれた一言。
うん、終わってる!(笑)
やっぱそうなんだーと奥様。
なんでこんなにあっさり言えるのかって言うと。
私は元々、現場で作業をする大工の棟梁でした。
数々の家々を見て来ているので。
開けなくとも、中身がどんな感じになってるかぐらいは。
感覚で分かってしまいます。
ここで一般の方でも出来そうな方法を紹介すると。
どうもこの壁が怪しかったので、浴室側から壁を叩いています。
これ、結構リアルに分かる方法なのだけど。
すでに叩くと、軽い感じの音と手応えがしています。
しっかりとした柱や下地であれば、こんな音には絶対ならない。
他も叩いてみたけど、割としっかりとしていて。
洗面と浴室の間仕切り&床が怪しい感じになっておりました。
こんなのも見て見ぬふりが必要な場合がある訳で。
普通のリフォーム屋さんであれば、システムバスルームに変えましょう!
となる事でしょう。
でも私の場合。
150万、モノによっては200万掛かるかも。
と、はっきり言ってしまうのです。
ま、住宅の維持管理については、資金計画をご夫婦で見直す必要がある訳でして。
今時の家と、当時の古家では。
はっきり言って、施工のクオリティが全然違うのです。
それだけにあれこれ言えば、掛かるお金は山盛りになり。
鼻血出して、止まらなくなっちゃう事にも成りかねない。
それをお伝えした上で。
まぁ、やらなくても良いんじゃないのー
と、宥めて来た感じ(笑)
洗面の床の補強方法は、奥様にお伝えしましたから。
後で聞いてみてくださいね!
そして私はお土産を頂いてしまいまして。
事務所に戻る事になりました。
途中、某別荘を所有されてる心配性のオーナーも居るから。
フラッと別荘前も通過しまして。
以前に突風で、一部の樋隠しが落っこちてしまったそうなのですが。
他の部分も直した方が良いかな〜と言われておりました。
その時の私の返事は。
多分、飛ばないんじゃないのー
と、バッサリ(笑)
ほらね、飛んでなかったでしょ?!
そして私はまたまた横須賀方面に行きまして。
佐島の港で、氷を購入(笑)
先日釣ったマグロの保冷用に必要だったので、氷を買いに行きました〜♪
と言う事で、私のマグロは置いておいて。
古家の雨漏りは、雨が漏ったら即屋根の張替えか?!
それはひとまず、置いておいて。
ご自身の老後のライフスタイルシュミレーションを検討してから。
決める方が良いですよ!
雨染みは残るかもしれないけど・・
染みだけだったら、特に構造には影響ございませんから。。
と言う事になります。
ホントに一生、この家に住むかどうかは。
世帯主のみが知る訳ですからね。
今日と明日の境目の時間にもう一度雨が降る予報。
その時間帯には、強風で南風が吹くから。
雨を受けるボウルと、跳ねっ返りを受ける傘は。
取り敢えず、そのまんまにしてた方が良いですね!(笑)