お気に入りの無垢オークフローリング|果たして販売されているモノなのか?!
注文住宅の世界では、ありとあらゆる素材を選択する事が可能です。
価格がロープライスなモノから、ハイエントなモノまで。
新建材から、自然素材のモノまで。
アルミサッシから、木製の4枚ガラスのモノまで。
様々な素材を選択して、オリジナルを造っていけます。
フローリングなどの選択肢も、当然ですけど同じ事。
実は現在プランニング中の方からのリクエストがありまして。
このフローリングが好き♡
と言うリクエストがありました。
写真を見る限りは、ナラの木目の様に見えるのですが。。
どーも、この色ムラを見る限りでは。
国産ナラなどではございません。
明らかに海外製のフローリングです。
この画像だけでは、はっきりと分かりませんので。
もっと大きい画像で、引いたモノ。
近くに寄せたモノ。
その真ん中程度のモノ。
これらを撮影して来てもらえませんか?
とお願いしました。
そして送られて来た木目を見ると。。
あー、なるほどねー。
まず国産ではなく、海外製と思える所以。
それはですね。
基本的にナラは、お寒い地域で伐採する事の出来る木です。
日本国内のお寒い地域でも採れるのですが。
アメリカ、ロシア、ヨーロッパ、中国などなど。
これらの国から輸入しているモノも多いです。
そして今回、私が感じたのは。。。
まだ、この幅狭フロア残ってるかなぁ。。
そんな事でした。
このフローリング、幅はおそらく6センチ程度のモノ。
私が現役大工時代には、この手の幅のメープルやナラ材を貼ったモノです。
朝から気合い入れて、貼り出すも。
どれだけ頑張って、夢中になって貼っても。
今日は良く働いたぞーと思って振り返るも。
良いとこ1日に3坪程度しか貼れません。
そして貼られた面積の少なさに、かなり働いた気になった私は愕然としておりました(笑)
その理由は、一枚一枚の大きさがバラバラ。
無垢床の場合、長さを定尺にしない理由は。
いろんなサイズ(幅は一緒)の方が、一本の丸太から取れるしい量が増えるから。
様は無駄にしないために、乱尺になっていると言う訳です。
施工する大工さんとしては、なるべくバラバラになる様に。
箱から出して、バラバラ感をチェックしながら貼ります。
ですんで、無駄にしない=エコなのだけども。
手間暇の掛かる、大工泣かせな部分もあるんですね。
そして木材の種類も聞いて頂けたらしく。
どうやらオークと言う樹種でした。
オークは和名にしますと、ナラになります。
それだけでなくオークには、樫(カシ)と言う和名もあったりします。
日本国内では、ナラも樫も別ですが。
植物学上、海外ではオークと言う括りになっております。
ついでに言うと、このムラムラなクオリティは。
ロシアでもなく、中国でもなく、ヨーロッパでも無く。
おそらく、北米産。
だと思います。
なぜなら。
一般的に、オークのフローリングはこんな感じになります。
板目と柾目の複合だけど、そこまでの色の濃さに差はございません。
今回は、色ムラのある仕上げを希望されている。
と言う事は。
北米オークの理念として、ナラもカシも一緒だし。
樫には赤樫も、白樫もあるのだけど。
アメリカでは、全てがオーク(笑)
ホワイトオークとレッドオークと言う分別は、一応あると思いますけどね。
いずれにせよ、一度に何本ものオークの木を伐採して。
フローリング工場に入るから。
まー、当然ですけど混じりますわな・・・
そこから生まれてくるテクスチャーが、これなんだと思うのです。
このフローリングのキーポイントは、この巾にもあるらしいから。
この巾の北米オークを探せば良いのですが。
この巾は、かれこれ20〜30年前に流行った寸法のモノでして。
今はどちらかと言うと、幅広が主流になっております。
つまり、あまりこの巾のフローリングを見かける機会が無い。
とも、言えます。
実際、私も久しぶりに見たくらいですから。
だけども、産地と巾とオークと言う事が分かれば。
早速、フローリングを製造している会社を見つけました(笑)
今日はひたすら、これを探しておりましたが。。
まー見つかってよかったです!
とりあえず週明け、連絡を入れてみますかねー☆
と言う事で、お気に入りのオークフローリング。
数は少なくなりましたが、まだ製造はしている様でした!