100%無垢材ウォルナットで造る木製玄関ドア PartⅢ|中尾建築工房の工房編☆
さて、必要な材料はほぼ揃った。
あとはドアの製作に掛かるだけです。
この100%無垢材ウォルナットで造る木製玄関ドア。
逗子市桜山に建てる、湘南モデルハウスに採用する木製の玄関ドアになります。
当初はうちの棟梁たちに造ってもらうつもりだったのだけど。
そもそも私が考えたドアの構造が、日本古来の建具製造方法とは異なります。
ゆえに。
「そんなの、出来るの?!」
と言う意見が出て当たり前。
建具屋さんに説明するも、どうにも理解が出来ないらしい。
うちの建具屋さんや、棟梁たちがおかしいのではなく。
私が既成の概念に捉われず、木製の玄関ドアを造ろうとしているから。
起る事だと思っている。
であれば。
なんなら試作品を自分で造っちゃう?!
と言う事で、私自ら製作を行う事にしました(笑)
まずは建具の重量を計算する必要があります。
木材と言うのは長さ×幅×厚み=で立方の数量が出る。
その数量に木材の比重を×あげる事で。
その一枚の板の重さを測る事が出来るんですね。
でも、実際の板の重さも測っておいた方が良い。
そこで。
一枚一枚、ウォルナットの板の重さを測ってみます。
ウォルナットの板自体は、それぞれ幅もバラバラなのですが。
この板は16.65kg。
そしてこちらの板は16.05kg。
この板は16.35kg。
だいたい16kg代の重量になります。
製作をする一枚の木製ウォルナットドアには、3枚半ほどの板を使う事になる。
すると重量は55kgでした。
作りたい木製ウォルナットドアの大きさは、一枚が2600mm×800mmのサイズです。
いわゆる通常の玄関ドアよりも、高さも幅もあるハイドアなんですね。
このサイズのウォルナットの比重0.63を掛けてみると。
ざっと板のみの重量で、60kgとなる計算。
うちのウォルナットの方が軽いのですが、これは建具材として仕入れをしました。
なので、とっても乾燥しているウォルナットと言う事が分かります。
けれども玄関ドアですから、外部に置かれると。
平行含水率で10%程度は重くなる事が想定出来る。
となると、ほぼほぼ比重通りと言う事になります。
さらに製作に使う金物、シリンダーや鋲を重量に入れると。
ざっと80kgを超えて来る重さの計算になりました。
これで建具を吊る為の丁番の枚数が計算出来る。
ざっと3枚あれば良いのだけど、4枚にして可動しやすくなるなら4枚でも良いかもしれない。
日頃の業務もあるから、そうそうに完成はしないだろうけど。
定休日に出社して、このドアの試作品を造ってみたいと思います。
高級な木材を加工するのは、プレッシャーも掛かるのだけど。
その反面、ワクワクする気持ちも大きいです(笑)
よし、やるかっ!!
またご報告します☆