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自然素材の家を体感する【見学会申し込み】

逗子市に青森ヒバの古材をふんだんに使った注文住宅の家を建てたい|自然素材で建てる男女の浪漫の家は果たして実現するのか?

 
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今回ご紹介させて頂く施工事例は、逗子市逗子にて居酒屋を開業されているご夫婦の家になります。

 

料理人であるご主人様の男の浪漫は囲炉裏小屋、奥様の叶えたい女の浪漫はヨガスタジオ。

 

二人とも初めての注文住宅を建てる上で、不安もありつつ楽しみもある。

 

果たして二人の要望は、実現出来るのだろうか?

 

それではご紹介させて頂きます。

 

1.逗子の土地は既に決まっていた

 

現地は逗子市山の根、うっそうとした樹木や草木のある敷地の中に、古い一戸建てが建つ物件。

 

これを解体して更地にしてから、もろもろと確認して行くのですが。

 

  • 草木が伸び過ぎていて、境界もはっきりと分からない。
  • 敷地の大きさがはっきりしないので、実測する必要がある。
  • 狭隘道路の手続きが必要
  • そのままの大きさの敷地では、逗子市まちづくり条例に引っ掛かってしまう
  • 仲介に入っていた謎の男性が怪しい

 

実はこれらの問題がありました。

 

またすでに二つの建築設計事務所であったり、工務店であったりに打ち合わせを希望されていました。

 

建築設計事務所の方は、測量図の磁北ではなく真北測量を行った測量図が必要と言われている

 

もう一方の工務店ではプランと見積もりは出て来たものの、変更をお願いするも連絡が来ず。。

 

家づくりを主導している奥様は、ここで困ってしまっていました。

 

そこで浮かんだ一人の男性が、中尾建築工房の中尾でした。

 

私は元々、このご夫婦のお店のお客さんでした。

 

そのご夫婦の奥様から、かしこまった問い合わせフォームからの問いに爆笑(笑)

 

それだったら一度現地を見て、話を聞かないと分からないもんね。

 

いついつに現地を見に行きましょう。

 

そして現地を見ながら、同時にヒアリングも行いました。

 

建築設計事務所の方の言っている、真北測量じゃなくてもだいじょうぶ。

そもそも敷地が大きいし、横浜市建築基準条例では磁北と真北の差(磁気偏角)の標準を「7°00′」としているから、設計者の方で7°ずらせば良いだけ。

多分その建築設計事務所の方は、狭い敷地の北側斜線検討で間違えた経験があるから言ってるんだと思う。

工務店さんの方は返事の来ない理由は、おそらく忙殺されているからテンパっていて、自分が何を優先しているか分からないからだと思う。

この土地もだいぶ色々とあるから、多分そのままだとどちらも進まないと思うよ。

うちの場合だと面倒なところを先に潰して行くから、あとあと問題は出て来ないけど。

 

じゃぁ中尾さん、お願いします!

 

と言う事で中尾建築工房が、敷地の調査と設計施工を行う事になりました。

 

注文住宅を建てる上で最初に行うのは敷地調査になるのですが、土地の売買契約が微妙な形で動いていました。

 

書類上の仲介を行っている方は、地元の不動産会社になります。

 

ですが現地の案内や今後の流れなどは、重要事項説明書に記載の無い方の説明で話が進んでいるとの事。

 

なんかこれ、怪しいぞ。。。🤨🤨🤨

 

土地売買の取引を行う場合は、仲介とする不動産会社を挟んで行う事が一般的。

 

なぜなら始めて土地を購入する方にとって、不動産売買と言うのはなかなか理解しにくく専門知識も必要です。

 

それを仲介を行う不動産会社の担当者や、宅建業の免許を所有している方の説明をしてもらう事で、土地の売買を安心して行う事が出来ます。

 

ですがブローカーの場合はどうかと言えば、こんな感じになります。

 

正規の「仲介」と「ブローカー」との違い
項目 正規の不動産仲介業者 不動産ブローカー(無免許)
法的資格 都道府県知事または国土交通大臣の「宅建業免許」を保有 無免許(資格なし)
業務範囲 重要事項説明、契約締結、価格調整、法的手続きすべて可能 情報や当事者の引き合わせのみ(直接仲介は違法)
手数料上限 宅建業法で法定の上限が厳格に定められている 法定外、当事者間の取り決めで不透明
トラブル時の保証 保証協会等による弁済制度あり 保証なし・自己責任

 

この様な感じになるのですが、あきらかに雰囲気がブローカーぽい。

 

  • 解体工事費に⚪︎⚪︎⚪︎万円
  • 測量費に⚪︎⚪︎⚪︎万円
  • 役所との協議に⚪︎⚪︎⚪︎万円

 

話を聞いてみますと、実際の相場から考えてもあきらかに倍以上の工事費や、そこまで掛かるはずも無い額面を提示されているとの事。

 

そこでそのブローカーと初対面をした際に、私の方からこう切り出しました。

 

後の事は全てこちらで対応するので、あなたは動く必要はありませんよ。

 

そしてブローカーは敢えなく撤退。

 

その後は中尾建築工房の解体業者と、すでに測量の為に動いていた測量業者さんに連絡を取りました。

 

実際に出て来た中尾建築工房の解体工事見積もりから、ブローカーが提示されていた金額はおよそ1.75倍。

もしかしたら、もっと掛かるかもしれないと言う話であったと。

 

また測量業者さんにも連絡を取ってみると、測量業者さんが提示した見積もりの金額から2.5倍の測量費用を提示されていました。

事情を説明して、今後はこちらの指示の元動いて欲しいと告げると。

「あの野朗、とんでもないヤツですね💢💢💢」

 

そしてまずは、測量がしっかりと行える様に解体工事を先行する形に。

 

その後実測した測量図を手に入れて、逗子市の環境都市部まちづくり景観課とまちづくり条例について敷地分割の事前相談。

 

横須賀土木事務所にも出向いて、狭隘道路のセットバック、敷地分割の事前相談を行い、どちらもトラブル無く話が進んでようやくプランニングがスタートになります。

 

今まではブローカー経由で、まったく進まなかった家づくりが進み始めました。

 

 

動き始めた家造りに対して、奥様からはこんなコメントが。

 

中尾建築工房

中尾さま

今日はどうもありがとうございました!

やっぱり中尾さんとお話をすると、スガスガしくってサパっと進んで気持ちがいい!ありがとうございます。

必要そうな確定申告書類を送らせて頂きます

不要なモノは処分、足らないものはまたお伝えください。

 

私が居酒屋で飲んでいる際は明るい酔っ払いかもしれませんが、普段はただの酔っ払いでは無い事の証明が出来た感じがします(笑)

2.まさかの男の浪漫が始まる

 

プランを組み立てる前に中尾建築工房では、予算はさておきすべての要望を聞き取るヒアリングシートなるモノをご記入頂いた上でプランニングを行います。

 

この理由はホームページにも記載がある通り、要望は聞くだけ聞く。

 

それを実現させるといくらになるのか、しっかりと積算して見積もりを作成する。

 

当然ですが施主の守りたい予算があるのも分かっています。

 

積算する側としては、多分無理だろうなと思いつつも、正確な見積もりを作成します。

 

その上でこの値段で叶うなら、それは実現させたい。

 

この値段だったら、これは要らない。

 

これらを判断しながらコストダウンを測って行くので、満足の度合いが他社と違う形で進めさせて頂いている訳です。

 

引き算で満足度UPのオリジナルプランニング

他社との違い

 

その内容を伝える前は、他県の建築設計事務所はプラン無し。

 

もう一方の工務店では、総延床面積30坪総二階の普通の家プラン。

 

あれも含まれてなく、これも含まれてないと言う後いくら掛かるのか不明な状態。

 

そんな中で奥様主体で進めていた内容に、私の方から一言アドバイスを差し上げてみました。

 

この先に何十年もこの家に住む訳であって、建てた後に満足度が下がる様な強制的にこれにするって事はしない方が良いと思う。

 

形だけでも要望を聞いてあげる事によって、ご主人様だってやりたい事が出てくるかも知れないですよ?

 

取って食われた状態には絶対にならないから、取り敢えず要望だけでも聞いてみてあげたら?

 

仕事に打ち込む姿勢のご主人様が不在の際、この様にお伝えしてヒアリングシートとそれらの見本をご覧頂きました。

 

奥様から、伝言としてそんな話を聞いたご主人様。

 

要望、言っていいのーーー!!!♥♥♥

 

ご主人様は奥様主導の家造りに、自分の要望は言ってはいけないと諦めていたからこそ、今までの打ち合わせには参加されずにいたそうです。

 

そして出てきた男の浪漫はこちら。

 

 

 

  • 男のロマン 囲炉裏小屋
  • 囲炉裏
  • 本棚(背表紙が隠れる、囲炉裏の空間を大切に)
  • 一酸化炭素中毒にならない換気。
  • 酒器を飾ってニヤニヤ眺める棚
  • 小さい冷蔵庫を置きたい
  • 人参や芋、肉、魚を切る簡単な所
  • 小さなシンク(酒器を洗ったりする程度)
  • 鹿の角があるので飾りたい(その角を帽子やカバンかけになったら嬉しいです!)
  • 動物の頭蓋骨も飾りたい
  • 柿渋っぽい色の壁が好きです。
  • 囲炉裏後夜を希望していてわがままなのですが、真夏は隠しエアコンなどがないと熱いのでしょうか。

 

まさに建築設計事務所であり工務店の中尾建築工房としては、やはり実現したかったであろうご主人様の要望が姿を表し始めました。

 

奥様も一瞬驚愕はしていたものの。

 

主人がやりたいんだったら、やらせてあげようと思いました!

だったら私もヨガスタジオ、諦めないぞー!

 

こうして男の浪漫と女の浪漫、どちらも諦めない形でプランニングが始まりました。

3.青森ヒバを知り合いから購入出来る?

 

中尾建築工房と言えば、大工の棟梁を努めた私中尾が創業した工務店。

 

創業した理由は、無垢材を扱う専門の工務店である事。

 

無垢材に関しての知識は、インターネットが今の様に簡単に調べられる時代では無かった頃から貪欲に調べていました。

 

それだけに。

 

リフォームの現場などで、こうやって家を建てたら駄目になってしまう。

 

家は私のこの考えの元、家を建てれば必ず長持ちする。

 

だけどこの家もなんとかするには、腐らない魔法の木材が必要。

 

それで当時調べた木材が青森ヒバでした。

 

新築で建てられれば、それに越したことはありません。

 

ですが既築の家に対して、その能書きは通用しません。

 

その為にも青森ヒバが必要だったのです。

 

とことん調べに調べましたので、神奈川県の中では青森ヒバの事に関しては、誰も私に追いつけない。

 

そんな自賛が出来てしまうくらい、青森ヒバに関しての知識は高いです。

 

そんな矢先にご主人様の方から、こんな話がありました。

 

飲食の友人つながりで知り合った、青森の材木屋さんがあるんです。

 

その方が青森ヒバの古材があるから、安く譲ってあげると言われてるんですが、中尾さん一緒に見に行ってもらえないでしょうか?

 

私にはその価値が全く分からないので、中尾さんが見てくれれば安心出来ます。

 

それならと言う事でクライアントのご夫婦とともに、青森まで行く事になりました。

 

私は青森ヒバに関して、取引をしているのは下北半島の材木店です。

 

今回のお宅の知人の方は、津軽半島の材木店さん。

 

どちらも不便な場所ではあるものの、取り敢えず北海道の空港からフェリーで津軽半島に向かいます。

 

 

通常の構造材の無垢材と言うのは、3寸五分角(105mm)か4寸角(120mm)が一般的です。

 

ですがこちらは製材所も兼ねている材木店さんなので、好きな様に製材が出来る様です。

 

ですから古い材料でも、かなりの大きい梁材が見受けられました。

 

7寸角であったり、それ以上の梁材が見受けられます。

 

これを見た私からの説明は。

 

新しく製材された材料を新材(しんざい)、古い材料を古材(こざい)と呼ばれていて、新材に比べて古材は3倍程度の価格がつくのが一般的。

 

それは杉でも松でも、同じ感じの価格付けになったりするんですけど。

 

これは築200年弱の青森ヒバの古材になる。

 

しかも規格品の材寸では無いし、ただでさえ青森ヒバだから。

 

はっきり言って値段がいくらになってもおかしくない超レアなプレミアの材料です。

 

それが運送費込みでこの価格だったら、ほぼ手バラしで解体した時の大工さんの人工代みたいなモノですよ。

 

と言う私の説明を聞いたご主人様。

 

まじですかー!!!

 

中尾さんがそう言うなら、僕これ全部買っちゃいます!!!

 

と言う事で、あれこれ悩んでいた青森ヒバの築200年弱の古材の材料については問題が解決。

 

その後は広大な製材所の敷地の中の、至る所にある倉庫であったり、材料だったり、諸々を見学。

 

 

青森ヒバ専門の材木店内に散らばった、無数の倉庫を歩いているご夫婦。

 

何気に簡易な作りの建物に見えるのですが、外壁の羽目板になっているのは青森ヒバになります。

 

また2Fに上がる為の木製の階段も、青森ヒバで造作されたモノです。

 

 

雨風を凌げれば良さそうな倉庫も、全て青森ヒバで建てられています。

 

たくさんの青森ヒバを見ていて、段々とテンションが上っている御夫婦です。

 

 

この木が可愛いー♡♡♡

 

と訴えている奥様。

 

広大な材木店の敷地の中なので、あれが良い、これが良いと言われても、あとで説明をするのが面倒。

 

なのでその材料に触ってもらい、あとで材木店さんに写真を渡せば分かるでしょう。

 

と言う事で奥様に触って頂きました。

 

 

そして夜になり、青森ヒバ製のお風呂を頂き、晩酌タイムになりました。

 

お酒はこちらで持参をしたり、近くの漁港で水揚げされたブリのお刺身を頂きつつ、たらふくのお酒を堪能させて頂きました。

 

この日はかなりのお酒を頂いてしまったこの私。

 

朝になってかなりの二日酔いになるであろうと思われていましたが、実は全然二日酔いがありませんでした。

 

 

実際に飲食していたペンションはご覧の様に総青森ヒバ造りになります。

 

まさかの青森ひばには、二日酔いですら治してしまう効果があるとは。

 

神奈川県内では、青森ヒバの知識は誰にも負けない中尾建築工房でも想像出来ない効果です。

 

 

朝食には浜辺で拾ったムール貝で、居酒屋のご主人様がおすましを作ってくれました。

 

この時点で目もしっかり覚めまして、お借りしていたお布団を押し入れに入れようと思った瞬間まさかの。

 

 

押し入れの中も総青森ヒバ造りになっておりました。

 

ちょっと使っている材料が高級なものの割に、造作の技術は残念ではあるものの、その効果は間違い無いモノがあります。

 

そして神奈川に帰る前に時間が余っていたので、川で魚を釣ろうと挑戦するも。

 

 

こちらでは川に遡上する鮭を、一本釣りで釣り上げる様です。

 

道具を貸して頂きましたが、カツオの様にはいかずに、この後外れてしまいました。

 

 

大きな青森ヒバの切り株が、植木鉢代わりになっている後ろで一枚。

 

何アピールかは分かりませんでしたが、取り敢えずインスタ映えしそうなので上げておきます。

 

そしてフェリーの時間もまだ余裕だったので、私の要望で港に行こうと言う事になりました。

 

なぜなら私の趣味は船に乗って、クロマグロやキハダマグロを釣るのが趣味です。

 

そしてこの地は大間になりまして、クロマグロに関してはクロマグロ漁の聖地と言っても過言ではない場所。

 

せっかくだから、港の雰囲気だけでも味わいたい。

 

 

 

30キロ超えの大間産クロマグロ、クロマグロにしては少し小ぶりではあるものの、正真正銘の本物です。

 

 

港前に止めた船の上では、港関係者の皆さんが酒盛りをしていました。

 

そこにお呼ばれしまして、私たちも船上での酒盛りに参加です。

 

大間産クロマグロも頂きつつ、漁師さん達からも色んな話が聞けて楽しかったです。

 

 

酒盛りのお礼をして、この後居酒屋の御夫婦は青森市に移動することになりました。

 

私は港でお会いした組合長さんのお店に行き、お土産のマグロを買わせて頂く事にしました。

 

 

お店の事務所には、組合長さんのお店のロゴ入りTシャツ。

 

なかなか格好良い感じで、思わず買いたくなってしまいました。

 

私個人的な予定は終わったので、フェリーで北海道に渡りまして東京羽田へ。

 

 

こうして無事、古材の青森ヒバの目利きは終わり、必要な材料の注文も終わりました。

 

いよいよ着工する段階を迎えられそうです。

 

4.予算は上がったものの、ようやく着工へ

 

建築地では解体工事が始まっており、あともう少しで敷地の全貌が見える状態になります。

 

解体工事が終わって測量屋さんにて、実測をして頂きます。

 

確認申請を出す前に役所との協議を終えて、ようやく確認申請へ。

 

一見段取りよく進んではいるものの、ある難点がありました。

 

それは居酒屋御夫婦の時間が、あまり取れないという事。

 

基本的にご主人様は、お昼過ぎから仕込みに入ってしまいます。

 

休みの日はどこか料理の勉強で、旅行に行ってしまいます。

 

つまり肝心な家の打ち合わせが、なかなか出来ない部分がありました。

 

そんな中、奥さまをなんとか捕まえてみるも。

 

明日は午前中から夕方まで、仕様決めを終わるまでやりますからね。

 

お昼ご飯持参で来てください。

 

そうお願いして、打ち合わせ日程に挑むも。

 

そんなお腹空いてないので、お昼持ってきませんでした~♪♪

 

そして打ち合わせを進めるも、まだ全部が決まってない所で。

 

お腹空いたー!!

 

最初から言ってるのに、人の言う事守らな過ぎーと言ったお陰でですね。

 

後はご夫婦二人の頭の中を想像しつつ、なんとか書類上をまとめる事にさせて頂きました。

 

あれこれ決まっていないと、現場で困るのは職人さん達になります。

 

特に腕の良い職人さんは決まっていない項目が多いと、現場で困ってしまいます。

 

全ては段取り八分の人間なので、その段取りが出来ない事が理由です。

 

そしてようやく青森から、青森ヒバの古材が到着です。

 

 

ご覧の様に大量に届いた、青森県大間産の青森ヒバになります。

 

元々は2F建ての、長細い倉庫に使われていた青森ヒバの古材。

 

青森ヒバはヒバ油と呼ばれるほど、油分に絶大な効果がある木材です。

 

ですから当時は乾燥材と言うのは無く、ほとんどがグリーン材のまま。

 

もしくは製材してから、しばらく倉庫で寝かせるAD材(エアードライ)で使われることが多いです。

 

水分の多い状態で加工された木材は、建てた後に乾燥が進むと共に捻れがひび割れ、縮みが進みます。

 

つまり古材はしっかりと天然乾燥させた極上の材料とも言えます。

 

ただし捻れや反り、縮みは残ってますから、大工さんに新たに墨付けや刻みの作業をお願いします。

 

 

画像で木材の小口に線が入っており、長手方向にも線が入っているのが見て取れます。

 

これは芯墨(しんずみ)と呼ばれる線です。

 

捻れを取りながら新たな建物に合う様、墨付けや刻みを進めて行きます。

 

 

大工さんが難しそうな顔をしておりますが、青森ヒバは予想打にしない独特の曲がり方をしています。

 

ですから墨付け作業も、割と手間を食います。

 

手板と呼ばれる大工さんの構造図面。

 

建築士が作成した間取り図を、大工さんが手板に落とし込む事によって、柱の位置や梁の大きさなどが決められて行きます。

 

そして全体の梁の本数であったり、柱の本数を確認してから、本格的に墨付けを行いまして、刻みの段階に進んでいきます。

 

 

昔ながらの大きな丸鋸を持ち出して、青森ヒバの古材を刻んで行きます。

 

今となっては多くの住宅がプレカットと呼ばれる工場で刻まれていますが、30年ほど前はほとんどの大工さんが墨付け刻みを行っていました。

 

ですから横須賀の大工さん達は、同じ様な丸鋸を当たり前の様に持っていました。

 

今では丸鋸もどんどん小型化しており、今どきの大工さんがこの丸鋸を見たら、おそらく驚いてしまう事でしょう。

 

 

現地では基礎工事に入る前の地縄が張られております。

 

地縄の中に元々の建物の骨組み水道屋さん止水栓が有りますので、これらは移動させる必要が有ります。

 

 

基礎の外周型枠がある事で、建物の形が分かりやすくなりました。

 

鉄筋の検査も合格しまして、基礎工事を進めることが出来ます。

 

 

一見2つの基礎がある様に見えますが、右側の土台を敷いているのが青森ヒバで建てる手刻みのスペース。

 

土台の敷かれていない方が、プレカットによる加工のスペースです。

 

さて、どの様な家になるのでしょうか?

 

そして見事に上棟した逗子の家。

 

2F建ての部分と、平屋の部分で構成された家の形状です。

 

平屋の方は総青森ヒバ造りの仕様、そして2F建ての部分は中尾建築工房の標準仕様になる、無垢材の構成です。

 

 

こちらの現場では民間の保険会社である日本住宅保証検査機構による検査、そしてフラット35による検査を行っています。

 

 

雨風を凌ぐ為の、遮熱シートが貼られています。

 

 

逗子の家では屋根材にガリバリウム鋼板を採用しているのですが、2F建ての方は水切れの良い立平葺きを採用しています。

 

平屋建ての方に関しては、イメージを変えて横葺きのガリバリウム鋼板を採用させて頂きました。

 

この屋根材を変えているのには、理由がありまして。

 

ご主人様の希望はざっくりと言えば、囲炉裏小屋が欲しい。

 

そして囲炉裏小屋の基本コンセプトは「侘びしい」家。

 

その侘びしさを醸し出す為の細かい打ち合わせは無く、基本的にご主人は不参加。

 

つまりたった一言の「侘びしい」をヒントに、他でもない中尾建築工房の社長が侘びしい囲炉裏小屋を考えて仕様を決めています。

 

 

ですから建築中は、周辺のご近所様には。

 

これ、一体どんな家になるんだろう。。

 

そう思われてしまうのも、無理は無いと思える形で工事が進んでいました。

 

 

画像は逗子の家の2F建て部分の外壁下地です。

 

今では工法も変わっていますが、当時のモルタル外壁下地はこの様になっておりました。

 

 

ちょっと画素数が低いですが、青森ヒバの羽目板が貼られています。

 

と言う様に2F建て部分と平屋建て部分は、外観も全然違いますし、内観の方ももちろん違います。

 

このまま工事風景をお見せしながら進めるのも良いのですが、実際に完成した状態をご覧になった方が話も早いかなと思いました。

 

そこで竣工の状態を御覧頂きたいと思います。

 

 

2F伊達部分の外観はモルタル下地の塗り壁があり左官材の仕上がりです。

 

そしてなにやらひっそりと、木の素材をまとったなにかが見え隠れしています。

 

 

外構工事中の逗子の家。

 

右側は通常の2F建ての家があり、そこに平屋の総青森ヒバ造りの家が有ります。

 

建築物としてはつながってはいるものの、出入りに関しては繋がっておりません。

 

 

逗子の家の2F建ての玄関部分、そのすぐ隣に総青森ヒバ造りの平屋に入る入口があるのですが。

 

 

総青森ヒバ造りの平屋に関しては、侘(わ)びしさが必要でした。

 

ですから外観から分かる通りに、横に走る雨樋なども丸いタイプの雨樋を選択しています。

 

また通常は中尾建築工房では使うことが無い、不格好な24時間換気のフードも丸いガラリタイプのモノを採用しています。

 

これのすべては、侘びしさを考えた上で採用しています。

 

また平屋の木戸にも、もちろん青森ヒバで制作した引き戸の木戸を。

 

こちらの木戸に関しては、中尾建築工房の社長が大工工事で制作させて頂いた木戸になります。

 

 

竪樋は逗子の家の侘びしさを演出する為に、鎖樋(くさりとい)言う風情を醸し出すモノを採用しています。

 

そして平屋建ての方の室内に入ってみましょう。

 

 

なんと言うことでしょう!

 

こちらも総青森ヒバ造りの囲炉裏が設置されています。

 

この囲炉裏も古材になるのですが、昔使われていた囲炉裏があるとのことでした。

 

その囲炉裏では高さが低かったので、こちらで台を増設して囲炉裏を設置しています。

 

もちろん梁の位置については、囲炉裏を設置する中心部分に入れていますので、柱とはずれた場所に入っています。

 

ジビエ系料理素材が大好きなご主人様だからなぁ。。

 

きっとこんな感じでやりたいんだろうな、料理人のご主人様は。。

 

そんな感じでプランを考えましたので、必然的にこうなりました。

 

 

ここは食材だったりワインだったりを貯蔵するスペースです。

 

お酒も大好きな料理人さんですから、料理に合うお酒を大量にストックされています。

 

たまにお酒を仕入れ過ぎてしまって、かなり高くお酒が積み上がっていることも有ります。

 

 

こちらは囲炉裏小屋の台所部分の入口です。

 

こことトイレの入口だけは、青森ヒバでは無くって古材屋さんで購入した建具を再利用する事にしました。

 

 

こちらが囲炉裏小屋のある逗子の家のトイレ入口です。

 

 

トイレも侘びしさが必要なので、敢えてウォシュレットはつけずにシンプルなトイレを設置しています。

 

 

囲炉裏小屋のある逗子の家の内観になります。

 

照明器具に関しても侘びしさを醸し出す事が必要ですから、敢えて電球を取り付けるだけのレセップのみを取り付けてあります。

 

こうして忙しい料理人の望んだ逗子の家は、ご主人様たっての要望通りに総青森ヒバ造りの古材で建てる家が完成しました。

 

部分的に新材も使われて入るものの、窓開口からの日差しが入っていずれは同色に近くなります。

 

囲炉裏をたくさん使って頂き、燻して同じ色合いになることも有りますので、これから囲炉裏小屋を使うのが楽しみになるでしょう。

 

と言う事で完成した逗子の家。

 

いや、違いました。

 

まだ本宅の方が残っておりました。

 

 

こちらは逗子の家のヨガスタジオの内観になります。

 

囲炉裏小屋でそんなにいっぱい青森ヒバを使うなら、私もヨガスタジオに青森ヒバを使いたいっ!!

 

と奥様が申されまして、ここも贅沢に節有の青森ヒバの床が貼られています。

 

きっとこの部屋でヨガをやられる方は、おそらく睡魔に襲われてしまう事でしょう。

 

 

逗子の家の室内階段。

 

段板や蹴込み板は、岩手県産の杉材を採用しています。

 

ちょっと漆喰壁の仕上げが悪い部分が有りますが、ここは施主施工になっておりますので致し方ない部分でも有ります。

 

 

ちょうどヨガスタジオの近くにトイレを設置しています。

 

ですから階段下には手洗いを設置して、ヨガスタジオに入る前に手が洗える様になっています。

 

ヨガスタジオは青森ヒバの床板ですが、建具の中心で杉材の床に変わっています。

 

 

逗子の家は2Fリビングになるのですが、この様に勾配天井を採用。

 

そこに天井コーブ照明を設置して、勾配天井自体に乱反射させる事を目的として設置をしています。

 

天井コーブ照明は基本的に壁に取り付けるのが一般的になりますが、敢えて照明器具を少なく出来る事。

 

また一つの照明器具で、より高効率の明るさを出すために、天井コーブ照明を部屋の中心に持ってきました。

 

これにより柔らかい光で空間全体を満たすことが可能になります。

 

 

逗子の家のキッチンはご主人のお好きなガスコンロとシンクを教えてもらい、それを無垢材の天板で造作させて頂いたモノになります。

 

料理人のご主人様が使う頻度が高い為、余計なものは一切要らない仕様となっています。

 

昨今のキッチンでは食洗機などの要望も多いですが、この様な仕様もリクエスト的に無くは無いです。

 

 

奥様のお好きなタイルで囲まれて、より料理が楽しくなりそうだなと思いました。

 

 

こちらは逗子の家の造作洗面台になります。

 

やはり漆喰仕上げが残念な感じになりますが、住みながらでも修正は出来ますので、でもきっとお二人はやらないと思います。。

 

 

頑張って施主施工と言う漆喰仕上げに挑戦した御夫婦。

 

今ではとても快適だそうで、逗子の賃貸に住んでいた頃とは大違いと言うお言葉を頂きました。

 

それはそうです。

 

自然素材をここまで使っていますから、無垢材の調湿性能や青森ヒバの持つ魔法の様な力、そして漆喰の持つ調湿性能が有りますので、カビに悩まされる逗子に住んでいようが湿気に困る事がありません。

 

 

逗子の家には猫ちゃんを飼われていますので、ペットドアは必須との事でした。

 

御夫婦が仕事に出ている間は、猫ちゃんも好きな時に好きな場所に行けます。

 

きっとストレスフリーになる事でしょう。

 

 

逗子の家のウォークインクローゼットは、可動棚を設置する事で衣類を掛けた後でも高さや仕様を変更する事が可能です。

 

またウォークインクローゼットの天井や壁にも、調湿機能の備わったイタリア漆喰の仕上げになります。

 

日本の漆喰の様に、フラットに抑える仕上げではなく、コテを浮かす感じでふんわりと仕上げる事で調湿機能が高まります。

 

 

そしてこちらが逗子の家の主寝室になります。

 

猫ちゃんの為に窓台のみ大きくして、落っこちない様にしています。

 

冬などはこの窓からの温かみを感じられるので、そこで御夫婦の帰りを待つ様になるでしょう。

 

そして床材は杉材なのですが、少しでも早く休める様に青森ヒバの羽目板を貼られています。

 

青森ヒバにはリラックス効果がありますので、これなら毎日安眠出来るでしょう。

 

青森ヒバの効果については、こちらの記事にまとめられています。

 

 

まとめ

 

こうして無事に竣工した逗子の家。

 

逗子市逗子に居酒屋をされているこちらの御夫婦は、こちらのリンクからどんなお店か分かるブログがあります。

 

居酒屋ブログはこちら

風ら坊 備忘録

 

 

また今回建築された家には、囲炉裏小屋がありました。

 

居酒屋の常連さんをこちらに招いて、お店では出さない様な料理やお酒を楽しんでもらいたいそうです。

 

偶にですが、中尾建築工房の社長である私が釣った魚も、こちらのブログに登場する事がしばし有ります。

 

 

と言う事で御夫婦どちらも、こだわりを潰し合わずに囲炉裏小屋のある家。

 

そして青森ヒバの香るヨガスタジオ、いずれも実現することが出来ました。

 

予算は上がったかもしれませんが、お二人とも納得の注文住宅を手に入れられた様で良かったです。

 

 

2019年7月建築吉日にお引渡しをさせて頂いた、逗子の家をご紹介させて頂きました。

 

料理人であるご主人様の男の浪漫は囲炉裏小屋、奥様の叶えたい女の浪漫はヨガスタジオ。

 

いずれも諦める事無く、無事竣工させて頂きました。

 

 


お客様の声に耳を傾けると、どうやら自然素材で家づくりをした方たちの多くが、最初から「自然素材で建てよう」と決めていたわけではないようです。様々な住宅展示場や見学会に足を運び、実際に見て触れて、比べた結果、「やっぱり自然素材がいい!」と感じてくださっているのです。

木を使っているからこそ伝わるぬくもりや香り。
漆喰によって心地よく湿度調節された空間。

木目が印刷された既成品やビニールクロスには絶対に出せない“本物感”は、写真や文章だけではなかなか伝えきれません。
一世一代の大きな買い物、住まい。

後悔しない家づくりのためにも、まだ自然素材の家を見学していない方はぜひ一度、体験されることをおすすめします。
弊社の見学会では、予約制で1組ずつ1時間程度の時間をいただき、中尾建築工房が実際に手がけた建物をご案内しております。ご予算から素材、構造まで、あなたのご質問・ご相談に代表の中尾が責任を持って、しっかりお答えいたします。

すでに入居されている建物の場合は、その住まいのオーナーさんから率直な感想を聞けることも・・・。

曖昧にごまかしたり、嘘をついたりするのが嫌いなので、どんなことにも正直にはっきりお答えすることをお約束いたします。

しつこい営業なども一切いたしませんので、安心してご来場ください!

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