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オリジナルデザインの建具製作|建具職人に頼まず施主施工で出来るのか?!partIV

 
  2018/12/28
オリジナルデザインの建具製作|建具職人に頼まず施主施工で出来るのか?!partIV
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さて前回は木場に行きまして、秋田杉の建具材を格安でゲットしたまでを公開させて頂きました。
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言っておきますか、訳有りの材料ではなく。
プロの私が見ても、良材の秋田杉の建具材ですよ!
良いモノをお安く。
中尾建築工房の無垢材にこだわる部分ですね。
良材の乾燥材ではありますが、一部だけ平衡含水率により水気のある板もありました。
ので、乾燥を促す為に。。
中尾建築工房のストックヤードでは、一番乾燥しやすい場所に積み上げることに。
板の積み上げには桟を入れるのですが、これは風や空気が入って板を乾燥させる為に入れているモノになります。
それより何より、まずは建具のデザインを検討して頂きます。
まずは最もやりたいと思う、縦格子のデザイン。
初めて建具を製作する訳ですから、やってみない事には。。
大変さや効率化なども、さっぱり分からない事でしょう。
そこで私がオススメした方法は。
アクリルやポリカーボネイト、プラ板などで直角を出す造り方を提案しました。
更に。
いきなり大きな建具を製作するのでは無く、小さいサイズで試作品を造ってみる。
出来たら、それは飾り棚の扉に使う。
それに向けて、まずはいきなり造ってみる!
これです(笑)
こういった製作仕事は、完成形が頭の中で立ち上がらない限りはですね。
なかなか、進まないものです。
早い段階で頭の中で立ち上げて貰える様、まずは手を動かす事が中尾建築工房流!
いきなりステーキならぬ。
いきなり製作!!(笑)


と言う事で早速工房内の加工機を使いまして、挽きっぱなしの秋田杉をプレーナーで削りました!
ブレーナー後は面取り鉋で、木のピン角を削ってあげます。
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プレーナーで、材料の寸法を決めまして。
小型の溝切りカッターで、アクリルなどの板を挟む溝を掘って頂いたり。
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なんでもかんでも、作業には当たって頂きます。
もちろん、見本は見せてからなんですけどね。
最も神経を使う、墨付け作業も。
ご自身でやって頂きますよ(笑)
そしてデザイン的には、こんな感じで造ることに。
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上桟と下桟には掻き込みをしまして。
縦の格子が伸びた感じで、製作に当たって頂きます。
普通の大工修行では、いきなりこのレベルの作業はやれないのだけど。
それはしっかりとした説明が無いからだと、私自身は思っています。
理屈が分かって、手を動かしたりすれば。
少しずつでも、分かって行く。
セルフビルド指導歴、結構長いですから。
この辺りは、私も手応えを掴んでいます。
緊張感を持ちながら、初日からは終了。
そして2日目。
この日は長男君も連れて、製作作業に入るとの事。
そっか、長男君が来るなら…
建具のクオリティに一役買う、ダボ作りをやって頂く事に。
試作品のダボは全部で8本 同じ意匠の建具を10枚造るとしたら、一枚の建具に付き20本のダボが必要になります。
20本×10枚の建具だから。
試作品の分を含めたら、全部で208本のダボ作ってねー♡
はい、簡単に出来ると思って。
あっさり、お願いをしてみました(笑)
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今回、必要になるダボは強度は要らないダボになります。
強度が必要になるダボであれば、木材の小口からダボを抜き取ります。
強度が必要なく、木目の化粧をするダボであれば。
木材の台面からダボを抜き取ります。
ドライバーの垂直などをしっかり見つつ、回数こなせば慣れるはず!
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好奇心旺盛なお子さんの様で、のみ込みがとっても早いんですね。
もうこの頃は、完全にクオリティを重視する余裕すらありました。
私が現役大工の時代には、ダボ穴を開けるだけの錐はありましたが。
ビスの下穴と皿取、埋め込み用の下穴開けを一発で出来る錐や。
ダボを埋める為の埋木錐なんて、存在すらございませんでした。
まさに時代の変化ですね。
鉋でヒーコラ言いながら、げんのうで叩いてダボを造っていた時代が阿呆らしいです。。
そしてお父さんの方も、縦格子の桟を入れる切り込みに奮闘(笑)
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まさに真剣そのものなのが、伝わってくる画像ですね。
その反面、余裕な長男くんは。
空いていたスライド丸ノコを、お父さんみたいに触ってみたい!
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なのでダボと同じ様にレクチャーすると、初めてとは思えない堂々っぷり(笑)
その間に、お父さんは桟の取り付けを完了!
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真鍮の釘を打ちますので、直径1mmの錐で下穴開けの作業です。
錐が折れそうになるから、結構緊張するんですよね。
本当は片側5本の桟が付きますが。。
何本か、勝手違いにカットした為。。
それらは後回しに・・
そして塗装は、長男くんにお願いしまして。
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取り敢えずは、縦格子のシルエットが姿を現しました!
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ね。
やって出来ない事って、そうそう無いんですよね!!
これを実際のハイドアを想像して、お父さんも長男くんも。
「おぉ〜、ええやんっ!!」

さすが親子(笑)
こうしてなんとか、試作品の建具を造り終えたお父さん。
先のビジョンがどうやら、見えた様に思いました。
と言う事で、オリジナルデザインの建具製作|建具職人に頼まず施主施工で出来るのか?!partIV
やれば、出来るっ!!
と言う事で締めくくりたいと思いますー。
しかも親子揃って、自転車で家まで帰りますか・・・
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ストイックな所も、親子なんだなぁ。。


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